1998年のクラシックでスペシャルウィーク、キングヘイローとともに「三強」を形成、名勝負を繰り広げて競馬ファンを魅了した。
父のシェリフズスターは活躍馬を出せず、また血統背景にも目立つところがなく、デビュー当初の注目度は低かったが、持ち前のスピードを活かして新馬戦、ジュニアCを連勝。三強が初めて顔を合わせた弥生賞(GⅡ)でもハナを切って粘り込んだものの、最後はスペシャルウィークの末脚に屈して2着に敗れた。だが横山典弘騎手を鞍上に迎えた皐月賞(GⅠ)では、4コーナーで先頭に立つ早めの競馬でキングヘイロー、スペシャルウィークの追撃を封じて前走の雪辱を果たした。日本ダービー(GⅠ)は4着に終わったが、古馬相手の京都大賞典(GⅡ)の勝利をステップに臨んだ菊花賞(GⅠ)は、後続を大きく引き離して逃げる大胆な作戦からそのまま押し切って完勝。唖然とするほどの強さでクラシック二冠馬となった。
翌年に日経賞(GⅡ)と札幌記念(GⅡ)を勝ったものの、古馬になってからは脚元の故障に悩まされてGⅠタイトルを加えることはできなかった。それから四半世紀ほどが経過するが、秋の淀を鮮やかに逃げ切った芦毛馬の雄姿は、ファンの記憶から消えることはない。
セイウンスカイSeiun Sky
1995年4月26日 牡 芦毛
父:シェリフズスター 母:シスターミル
冠名+大空
開催日 | レース名 | 開催場所 | 着順 | 騎手 | コース・距離 | タイム | 1(2)着馬(注釈) | レース映像 |
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1998年 1月5日 |
新馬 | 中山 | 1 | 徳吉 孝士 | 芝1600 | 1:36.7 | (マイネキャロル) | |
1998年 1月25日 |
ジュニアC | 中山 | 1 | 徳吉 孝士 | 芝2000 | 2:03.5 | (メガヒット) | |
1998年 3月8日 |
弥生賞(GⅡ) | 中山 | 2 | 徳吉 孝士 | 芝2000 | 2:01.9 | スペシャルウィーク | |
1998年 4月19日 |
皐月賞(GⅠ) | 中山 | 1 | 横山 典弘 | 芝2000 | 2:01.3 | (キングヘイロー) | |
1998年 6月7日 |
日本ダービー(GⅠ) | 東京 | 4 | 横山 典弘 | 芝2400 | 2:26.8 | スペシャルウィーク | |
1998年 10月11日 |
京都大賞典(GⅡ) | 京都 | 1 | 横山 典弘 | 芝2400 | 2:25.6 | (メジロブライト) | |
1998年 11月8日 |
菊花賞(GⅠ) | 京都 | 1 | 横山 典弘 | 芝3000 | 3:03.2 | (スペシャルウィーク) | |
1998年 12月27日 |
有馬記念(GⅠ) | 中山 | 4 | 横山 典弘 | 芝2500 | 2:32.7 | グラスワンダー | |
1999年 3月28日 |
日経賞(GⅡ) | 中山 | 1 | 横山 典弘 | 芝2500 | 2:35.3 | (セイウンエリア) | |
1999年 5月2日 |
天皇賞(春)(GⅠ) | 京都 | 3 | 横山 典弘 | 芝3200 | 3:15.8 | スペシャルウィーク | |
1999年 8月22日 |
札幌記念(GⅡ) | 札幌 | 1 | 横山 典弘 | 芝2000 | 2:00.1 | (ファレノプシス) | |
1999年 10月31日 |
天皇賞(秋)(GⅠ) | 東京 | 5 | 横山 典弘 | 芝2000 | 1:58.3 | スペシャルウィーク | |
2001年 4月29日 |
天皇賞(春)(GⅠ) | 京都 | 12 | 横山 典弘 | 芝3200 | 3:32.0 | テイエムオペラオー |