競馬場で見るサラブレッドたちはピカピカに輝いていて、風のように速いですが、生まれた瞬間からたくさんの試練が待っています。
人気のある種牡馬は100頭以上の牝馬に種付けすることもあります。
馬の妊娠期間は約11か月です。仔馬は生まれてから約1時間で自分で立ち上がります。
離乳ともいいます。仔馬は未来の競走馬としての鍛錬を積むため、母馬は翌春のお産の準備をするために、 それぞれ別々の集団に分けられます。
基礎体力を養成するため、昼夜放牧を開始する牧場も多くなってきています。 馬は夜間も昼間と同じくらい動き回るため運動量が多くなります。
ハミの掛け方、鞍の置き方を馬が納得するようにひとつひとつ教えこみ馴れさせます。人を乗せるための準備の時期です。
最初は馬房内で鞍の上に体重を掛けたり横乗りすることから初めて徐々に人を背に乗せることを覚えさせます。 そして常歩・速歩・駆歩などの騎乗運動へと移行していきます。
トレーニング・センターに入厩した馬たちは調教師に管理され、デビューに向けて本格的な調教を積みます。
坂路調教やプール調教など最新の施設を使ってのトレーニングも取り入れられます。
新馬(メイクデビュー)は2歳の6月頃から始まります。
馬の脚質や距離適性を考慮して、それぞれの馬にあったレースに出走します。
牝馬の多くは繁殖に、そして良血馬や成績の優秀な牡馬は種牡馬になります。
かつて応援した馬に会うため、また、その子供を一目見ようと牧場を訪れるファンが増えています。牧場を見学するには守るべきマナーがあります。まず見学したいときは必ず牧場に前もって連絡して下さい。
また、牧場では無断できゅう舎や放牧地に入らない、カメラのフラッシュをたかない、大きな声を出さない、馬にはさわらない、食べ物はぜったいに与えないなど最低限のマナーを守って、馬たちを大切に育てている牧場の係の方の指示に従いましょう。