父はヨーロッパで凱旋門賞など芝G1・4勝を挙げたダンシングブレーヴ、母はアメリカのG1を7勝したグッバイヘイローという世界的良血馬だが、その競走生活は平坦な道のりではなかった。デビューから3連勝で重賞を制するも、初のGⅠ挑戦となった皐月賞ではセイウンスカイの2着。逃げた日本ダービーは14着、菊花賞は5着とクラシック戴冠はならなかった。古馬となった翌年には重賞2勝をあげるも、GⅠ勝利にはあと一歩手が届かなかった。
試行錯誤を繰り返す中で、陣営は短距離路線に活路を見出す。マイルチャンピオンシップ（GⅠ）2着、スプリンターズS（GⅠ）3着、初のダート挑戦となったフェブラリーS（GⅠ）13着を経て、11回目のGⅠ挑戦となった2000年の高松宮記念で悲願のGⅠ初制覇を達成した。
引退後は種牡馬入りし、牝馬二冠制覇のカワカミプリンセスらを輩出。現在もブルードメアサイヤー（母の父）として存在感を示している。