デビューは2011年の秋。2戦目の未勝利戦を勝ち上がって、シンザン記念（GⅢ）で重賞を初制覇した。チューリップ賞（GⅢ）は熱発の影響もあって4着に敗れたが、桜花賞（GⅠ）から快進撃が始まった。ヴィルシーナをゴール前で半馬身差し切ってGⅠを初制覇すると、オークス（GⅠ）も連勝、2着ヴィルシーナとの着差は5馬身に広がった。秋も両馬のライバル関係は続いて、ローズS（GⅡ）も同じ1・2着。秋華賞（GⅠ）では2頭が馬体を並べたままゴールに入る大接戦となったが先頭を譲らず、史上4頭目の牝馬三冠馬となった。次走ジャパンカップ（GⅠ）では、一つ年上の三冠馬オルフェーヴルと対戦。激しい競り合いを制して、3歳牝馬として初めてジャパンカップを勝利した。
4歳時は国内外の大レースで惜しい競馬が続いて勝ち切れなかったが、秋のジャパンカップを早め先頭から押し切って史上初の連覇を達成した。
5歳春にはドバイシーマクラシックを勝って海外G1のタイトルを獲得。その後、3連覇を狙ったジャパンカップは4着に敗れたものの、有馬記念（GⅠ）では初の中山コースながらもその不安を感じさせない見事な走りで、引退の花道を飾った。
繁殖牝馬としては、産駒のジェラルディーナが2022年のエリザベス女王杯（GⅠ）を勝利。偉大な功績に母としても新たな一頁が加えられた。