東日本大震災をきっかけに日本中に広まった「絆」という言葉にちなみ、キズナと名付けられた。
毎日杯（GⅢ）で重賞初制覇、皐月賞には出走せず、京都新聞杯（GⅡ）を選択し勝利、大目標である日本ダービー（GⅠ）へと駒を進める。1番人気に支持されたキズナは、鮮やかな末脚で差し切って悲願のダービー優勝を果たした。
秋は菊花賞には向かわず、父ディープインパクトも出走した凱旋門賞（G1）を目標にフランス遠征を敢行。ニエル賞（G2）を勝って挑んだ凱旋門賞はトレヴやオルフェーヴルなどの強豪相手に4着に入った。
帰国後の産経大阪杯（GⅡ）では同期の菊花賞馬エピファネイアらを抑えて勝利するも、次走天皇賞（春）（GⅠ）での4着後、骨折が判明。長期休養の末復帰したが、勝ち星をあげることはできず引退した。
引退後は種牡馬入り。自身の名を連想させるアカイイトが、産駒初のGⅠ勝利を挙げている。