メジロラモーヌ3分でわかった気になる名馬

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メジロラモーヌ

メジロラモーヌ イメージ

3分でわかった気になる名馬動画

秋の東京でデビュー、2着に3秒1差をつける衝撃的なレースで圧勝した。その年はテレビ東京賞3歳牝馬S(GⅢ)など4戦3勝。
翌年初戦のクイーンC(GⅢ)は4着に敗れたが、報知杯4歳牝馬特別(GⅡ)で、初コンビの河内洋騎手を背に鮮やかな直線一気を決めると、桜花賞(GⅠ)では早めに動く競馬で危なげなく抜け出し勝利した。オーナーブリーダーのメジロ牧場にとっては初のクラシック制覇だった。
オークス(GⅠ)には直行せず、次走はサンケイスポーツ賞4歳牝馬特別(GⅡ)に出走して快勝。オークスでは後方から徐々に進出、直線で突き放す完勝で強さを印象付けた。
秋はローズS(GⅡ)で復帰。調整遅れもあってクビ差の際どい勝利だった。エリザベス女王杯(GⅠ・当時は3歳限定戦)では、4コーナーで先頭に立つ早めの競馬で最後は脚が鈍ったが、追い上げをしのいでJRA史上初の牝馬三冠を達成した。本番のみならずトライアルもすべて制したことで「完全三冠」と称された。また、重賞6連勝は当時のJRA記録。河内騎手はこれ以降牝馬での活躍が目立ち、「牝馬の河内」の異名で知られるようになる。
次走の有馬記念(GⅠ)9着を最後に現役を引退。繁殖牝馬として直仔からは活躍馬を出せなかったが、曾孫の代で2019年、2021年の香港ヴァーズ(G1)を制したグローリーヴェイズが出るなど、その血脈は広がっている。

プロフィール

メジロラモーヌMejiro Ramonu

1983年4月9日 牝 青鹿毛

父:モガミ 母:メジロヒリユウ

馬主
(有)メジロ牧場
調教師
奥平 真治(美浦)
生産牧場
メジロ牧場(北海道・伊達市)
現役時期
1985年から1986年
通算成績
12戦9勝

主な勝ち鞍

1986年
桜花賞(GⅠ)
1986年
オークス(GⅠ)
1986年
エリザベス女王杯(GⅠ)

優駿賞

1985年
最優秀2歳牝馬
1986年
最優秀3歳牝馬

馬名の由来

冠名+アルプス山脈の峰の名前

競走成績
開催日 レース名 開催場所 着順 騎手 コース・距離 タイム 1(2)着馬(注釈) レース映像
1985年
10月13日
新馬 東京 1 小島太 ダ1400 1:26.1 (ダイナボンダー)
1985年
11月3日
京成杯3歳S(GⅡ) 東京 4 小島太 芝1400 1:23.9 ダイシンフブキ
1985年
11月30日
寒菊賞 中山 1 柏崎正次 芝1600 1:35.7 (フジノセンゴク)
1985年
12月14日
テレビ東京賞3歳牝馬S(GⅢ) 中山 1 柏崎正次 芝1600 1:34.9 (ダイナフェアリー)
1986年
1月26日
クイーンC(GⅢ) 東京 4 柏崎正次 芝1600 1:36.5 スーパーショット
1986年
3月16日
報知杯4歳牝馬特別(GⅡ) 阪神 1 河内洋 芝1400 1:23.9 (チュウオーサリー)
1986年
4月6日
桜花賞(GⅠ) 阪神 1 河内洋 芝1600 1:35.8 (マヤノジョウオ)
1986年
4月27日
サンケイスポーツ賞4歳牝馬特別(GⅡ) 東京 1 河内洋 芝1800 1:50.8 (ダイナアクトレス)
1986年
5月18日
オークス(GⅠ) 東京 1 河内洋 芝2400 2:29.6 (ユウミロク)
1986年
10月12日
ローズS(GⅡ) 京都 1 河内洋 芝2000 2:01.3 (ポットテスコレディ)
1986年
11月2日
エリザベス女王杯(GⅠ) 京都 1 河内洋 芝2400 2:29.1 (スーパーショット)
1986年
12月21日
有馬記念(GⅠ) 中山 9 河内洋 芝2500 2:34.6 ダイナガリバー
  • 注釈:
    1着でなかった場合は、当該レースで1着だった馬名を、1着だった場合は当該レースで2着だった馬名を( )付きで表示しています。
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