近走は思うような結果を残せていないものの、皐月賞ではクビ差の2着とGⅠ制覇まであと一歩のところまで迫った。当時と同じ2,000メートルのレースで、復活の狼煙を上げる。

昨年の菊花賞馬が、それ以来の白星を目指しての参戦だ。2,000メートルのレースは久々にはなるが、今回と同じ舞台で1戦1勝。条件替わりでの復活にかける。

一昨年が2着、昨年が0秒3差の4着とこのレースでは連続で好走を続けている。前走の宝塚記念では、久しぶりに3着以内に入り、復調の兆し。秋初戦で完全復活を印象付ける。

一昨年の皐月賞馬も5歳秋のシーズンを迎えた。勝ち星から遠ざかるものの、今年3戦のうち2戦で、メンバー中最速の上がり3ハロンをマークしており末脚は健在。東京の長い直線で持ち味を発揮する。

一昨年の日本ダービー馬で、勝ち星から遠ざかっていたものの、前走のクイーンエリザベスⅡ世Cで待望のG1（GⅠ）2勝目をゲット。父譲りの成長力で、昨年2着以上の結果を狙う。

今年は春にドバイ遠征（ドバイターフ7着）を経験し、強敵相手にもまれてきた。一昨年は同じ11月のエリザベス女王杯でGⅠを初制覇。敗戦を糧に、得意の季節に牡馬をも飲み込む。

皐月賞3着、日本ダービー2着と3歳世代において、トップクラスの実績を残している。前走や共同通信杯で見せたパフォーマンスから、東京は持ち前の決め手を存分に生かせるコースだ。

昨年は絶妙なペースメイクで3着に好走。今年もGⅡで2着2回と中距離路線の個性派として活躍を見せている。同型の存在はいるものの、自身の競馬を貫き、待望のGⅠ初制覇を狙う。

今年の皐月賞馬が、秋初戦のセントライト記念を快勝して参戦。日本ダービーで6着に敗れた悔しさを晴らす時がきた。世代の壁を越え、GⅠ制覇と同じ2,000メートルで再度の戴冠を目論む。

春のGⅠでは結果が出なかったが、大阪杯が勝ち馬から0秒3差の4着、安田記念が0秒5差の7着と着順ほどは差のない競馬を見せている。勝ち鞍のない2,000メートルを克服し、タイトル獲得を狙う。

間隔をあけながらレースを重ね、今春はヴィクトリアマイルで3着、前走は新潟記念で牡馬を撃破と波に乗っている。2,000メートルは6戦4勝、左回りも5戦3勝と条件もベスト。一気にGⅠ初制覇だ。

屈腱炎を乗り越え、前走のエプソムCで重賞2勝目をマークした。紆余曲折ありながらも再びたどり着いたGⅠの大舞台。3戦2勝と実績を残す東京コースで、うっぷんを晴らす。

歓喜に沸いた春GⅠラストの宝塚記念から約5カ月。3馬身差の圧勝は、この路線の主役を張るには十分すぎるパフォーマンスだった。秋初戦も快勝し、このまま連勝街道を突き進む。

前走の新潟記念は競走除外の憂き目にあったが、左回りの2,000メートルのレースでは重賞で2戦2勝と条件はベスト。重賞3勝の4歳牝馬が牡馬を蹴散らし女王の行進だ。