今週の注目レース

ディープインパクト追悼競走 小倉記念(GⅢ)

小倉競馬場 2000メートル(芝)ハンデ 3歳以上オープン

出走馬情報

写真をクリックすると、詳細がご覧いただけます。また、詳細の馬名をクリックすると、競走馬情報がご覧いただけます。

牝5歳

調教師:吉田直弘(栗東)

  • 父:クロフネ
  • 母:テンダリーヴォイス
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

小倉・芝2000メートルでは、2021年の2勝クラス・高千穂特別、昨年の小倉記念と2年連続で勝利している。得意な条件で、2004年、2005年のメイショウカイドウ以来となる本レース連覇に挑む。

406キログラムでデビューした馬体は、前走時で430キログラムまでボリュームアップ。少しずつ体を増やしながら力をつけてきた。昨年の本レースは好位から楽に抜け出し、5馬身差の快勝で重賞初制覇を飾った。その後は天皇賞(秋)7着、今年の大阪杯5着と牡馬相手のGⅠにもチャレンジ。前走の鳴尾記念は5着に敗れたが、2番手追走から勝ち馬と0秒2差の接戦だった。3日の1週前追い切りでは、栗東CWコースで6ハロン78秒9の好タイムをマーク。暑い時季も苦にしないタイプで、得意な舞台で昨年同様の器用な立ち回りができれば、再現Vも可能だろう。

牡6歳

調教師:森秀行(栗東)

  • 父:ルーラーシップ
  • 母:ヒーラ
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

連覇を狙った七夕賞(8着)は直線で前が壁になり、スムーズに力を発揮できなかった。昨年は七夕賞(1着)から新潟記念(14着)とサマーシリーズを転戦したが、今夏は過去1戦1勝の小倉へ。反撃なるか、注目だ。

2021年暮れにオープンクラス入り。翌年夏の七夕賞は好位直後から楽に抜け出し、重賞初制覇を飾った。続く新潟記念は末脚不発で14着に敗れ、サマー2000シリーズチャンピオンの座は逃した。今年の2月にはサウジアラビアのレッドシーターフH(G3・芝3000メートル)で海外初挑戦を果たすも、結果は7着。帰国初戦となった前走の七夕賞も不完全燃焼の8着に敗れた。騎乗した田中勝春騎手が「スタートで出なかったし、流れも向かなかったです。次は良くなるのではないかな」とコメントしており、上積みが期待できそう。今夏は小倉で2つ目の重賞タイトルを狙う。

牡7歳

調教師:池添学(栗東)

  • 父:ハーツクライ
  • 母:アビラ
  • 母の父:Rock of Gibraltar
ここに注目!

7月から9月に出走したレースは〔4・2・0・2〕の好成績。暑い時季に強いタイプだ。昨年の夏も、中京記念2着から小倉記念4着と当地の重賞で上位争いを演じた。実績のある芝に戻して反撃ムードが漂う。

デビュー2連勝を飾り、早い時期から重賞戦線で活躍。2021年サマーマイルシリーズの最終戦・京成杯オータムHで待望の重賞初制覇を飾った。昨年の夏も中京記念2着、小倉記念4着と好走。今年初戦の小倉大賞典では、トップハンデの58キログラムを背負いながらもハナ差の2着に入ったように、7歳になっても大きな衰えは感じられない。近2走はダート戦を試すも、マーチS9着、平安S12着と結果を出せず、ここで芝に戻してきた。芝2000メートル戦は〔1・0・0・3〕の成績で、デビュー戦以降は勝てていないが、昨年の本レース4着の走りからも克服可能だろう。

牝5歳

調教師:栗田徹(美浦)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:クルミナル
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

2021年オークス(7着)以来の重賞挑戦だった前走の七夕賞は、好位追走から器用に立ち回って2着に好走した。ただ、過去10年の本レースで前走・七夕賞組は1勝と苦戦傾向。ローテ攻略が鍵になるだろう。

2、3歳時に重賞で活躍した素質馬。2020年アルテミスSではソダシに次ぐ2着に好走、翌年もシンザン記念4着、クイーンC3着と上位争いを演じた。その春は牝馬クラシック二冠(桜花賞6着、オークス7着)にも挑戦。大舞台で世代上位の力を示した。3歳秋以降は条件クラスを使いながら力をつけ、今年初戦を勝ってオープンクラスに返り咲き。前走の七夕賞(2着)は好位の内から差を詰めたように、立ち回りの上手さが光った。徐々に距離の守備範囲も広がっており、2000メートル戦は〔1・1・1・0〕と全て3着以内に好走。この距離であらためて重賞初制覇を狙う。

牡5歳

調教師:高橋義忠(栗東)

  • 父:ルーラーシップ
  • 母:シーオブラブ
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

2、3歳時に重賞を2勝した実力馬。2021年青葉賞(1着)以降は苦戦続きだったが、前走の鳴尾記念4着で復調をアピールした。2016年以降の本レースで、前走・鳴尾記念組は〔3・0・1・3〕と相性の良さが光る。

2020年京都2歳Sで重賞初制覇を飾った素質馬。3歳初戦となった青葉賞も勝ち、日本ダービー(10着)に挑戦した。秋初戦の神戸新聞杯8着後は、脚部不安のため1年以上の戦線離脱。翌年10月のカシオペアS(リステッド・阪神・芝1800メートル)で復帰するも12着に敗れ、その後も苦戦が続いたが、前走の鳴尾記念は勝ち馬から0秒2差の4着に健闘。騎乗した和田竜二騎手は「いいところで運べましたし、勝負どころの手応えも楽でしたが、(直線の)坂で少し鈍りましたね」と振り返った。敗れはしたが、復調を感じさせる内容。重賞2勝の素質馬が久々のVを目指す。

牡5歳

調教師:安田翔伍(栗東)

  • 父:ハービンジャー
  • 母:カレンケカリーナ
  • 母の父:ハーツクライ
ここに注目!

3走前の福島民報杯(リステッド・福島・芝2000メートル)を差し切り、オープンクラス初勝利を挙げた。前走の七夕賞(9着)は前が残る展開になって差し届かなかったが、上がり3ハロン34秒6(推定)はメンバー中最速タイ。自慢の末脚は重賞でも通用する。

デビューは3歳3月と遅かったが、使いながら着実に力をつけてきた。3歳夏の小倉で2勝目を挙げると、菊花賞トライアルのセントライト記念に挑戦。中団追走から4着まで追い上げ、優先出走権の3着には惜しくも0秒2差届かなかったが、重賞でも通用するポテンシャルを示した。4歳時の昨年に、2勝クラス・長良川特別(中京・芝2200メートル)、3勝クラス・魚沼S(新潟・芝2000メートル)と条件クラスを2勝してオープンクラス入り。3走前の福島民報杯(リステッド)では昇級後の初勝利を挙げた。前走の七夕賞は9着に敗れたが、展開次第では巻き返し可能だろう。

牡5歳

調教師:奥村豊(栗東)

  • 父:ジャスタウェイ
  • 母:ハロースカーレット
  • 母の父:シンボリクリスエス
ここに注目!

全4勝のうち、芝で挙げた3勝は全て逃げ切りでマーク。前走の函館記念(16着)は外枠(7枠14番)から主導権を奪えず、自分のリズムで運べなかった。マイペースに持ち込むことができれば、一変も可能だろう。

2歳暮れのデビューからダート路線を歩み、4歳の昨年夏に芝へ転向。芝3戦目だった7月の1勝クラスを逃げ切り、今年1月には2勝クラス・玄海特別(ともに小倉・芝1800メートル)も逃げ切った。4走前の3勝クラス・美浦S(中山・芝2000メートル)は、大逃げの形から5馬身差の圧勝。オープンクラス昇格後も3走前の福島民報杯(リステッド・福島・芝2000メートル)4着、2走前のオープン特別・巴賞(函館・芝1800メートル)3着と、どちらも逃げて上位争いを演じた。大敗後とはなるが、得意の小倉に替わる今回はパフォーマンスアップが期待できるはずだ。

牡6歳

調教師:荒川義之(栗東)

  • 父:グランプリボス
  • 母:モズフリムカナイデ
  • 母の父:クロフネ
ここに注目!

格上挑戦で挑んだ2年前の小倉記念を制覇。53キログラムのハンデで後方から豪快に差し切った。その後は苦戦が続き、昨年の本レースも13着。3年連続の出走で、小倉記念2勝目を狙う。

ダート戦で勝ち上がれず、芝に切り替えて素質が開花。未勝利戦終了後となった2020年10月の1勝クラス(新潟・芝1800メートル)で初勝利を挙げると、条件クラスを3連勝。3勝クラスに昇級後は勝ち切れないながらも堅実に上位争いを演じていたが、格上挑戦した2021年小倉記念を豪快に差し切って重賞初制覇を果たした。その後は全て重賞に出走。今年初戦の日経新春杯はスタート直後に落馬寸前のシーンもあって14着に敗れ、そこから間隔を空けて立て直した。中間は障害練習も取り入れながら入念な調教メニューを消化。実績のある舞台で復活の走りを期待したい。

(寺下 厚司)

ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。

ページトップへ戻る
表示モード: