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昨年9月から北半球の各地で行われてきた、ケンタッキーダービーの出走枠を巡るポイントが設定された「ロード・トゥ・ケンタッキーダービー」が、本番3週前の4月12日に終了した。
通算で130ポイント獲得して首位に立ったのは、東海岸を拠点とするバーナムスクエアだ。今季初戦となったホーリーブルS(G3・アメリカ)を制し重賞初制覇を果たした後、続くファウンテンオブユースS(G2・アメリカ)は4着と崩れたが、荒天で3日順延されての開催となった前走ブルーグラスS(G1・アメリカ)をハナ差の接戦の末に勝利し、G1初制覇を果たした。前半は後方に待機し、末脚を活かすのがこの馬のスタイルで、多頭数のケンタッキーダービーで馬群を捌いてこれるかどうかがポイントになりそうだ。
ポイントランキングは3位に終わった一方、デイリーレーシングフォームの「ダービーウォッチ」が最有力候補にあげているのがジャーナリズムだ。2歳12月にロスアラミトスフューチュリティ(G2・アメリカ)を制し重賞初制覇を果たすと、今季初戦のサンフェリペS(G2・アメリカ)も勝って重賞連勝。前走サンタアニタダービー(G1・アメリカ)は、この馬に加えて、昨年の全米最優秀2歳牡馬で、今季初戦のロバートB.ルイスS(G3・アメリカ)も勝っての参戦だったシチズンブルも参戦し、さしずめ西海岸の代表馬決定戦的様相を呈したが、ここをきっちりと勝ち上がったのがジャーナリズムだった。
ポイントランキングは7位に終わった一方で、ブラッドホースの「ダービーダズン」が最有力候補に推すのがソヴリンティだ。早くから厩舎では期待馬で、昨年夏にデビューして2連敗を喫したにもかかわらず、3戦目にストリートセンスS(G3・アメリカ)を選び、ここを勝って重賞で初勝利を挙げた。今季初戦のファウンテンオブユースS(G2・アメリカ)も勝った後、前走フロリダダービー(G1・アメリカ)は2着に終わっている。
「ジャパン・ロード」の第3戦ヒヤシンスS、第4戦伏竜Sを連勝し、70点を獲得して出走枠に入ったのがルクソールカフェだ。ケンタッキー産の彼にとっては、故郷に錦を飾る機会となるわけだ。「ダービーウォッチ」が3番手評価で、「ダービーダズン」がランキング5位、欧州系のブックメーカーでは2番人気から4番人気と、各所の評価は非常に高い。
「欧州・中東ロード」のUAEダービー(G2・UAE)を制し100点を獲得しての参戦となったのがアドマイヤデイトナだ。昨年、ドバイから直接アメリカに入ったフォーエバーヤングが、ケンタッキーダービーで3着に健闘。争覇圏にいる1頭だろう。
1959年(昭和34年)東京生まれ。父親が競馬ファンで、週末の午後は必ず茶の間のテレビが競馬中継を映す家庭で育つ。1982年(昭和57年)大学を卒業しテレビ東京に入社。営業局勤務を経てスポーツ局に異動し競馬中継の制作に携わり、1988年(昭和63年)テレビ東京を退社。その後イギリスにて海外競馬を学ぶ日々を過ごし、同年、日本国外の競馬関連業務を行う有限会社「リージェント」を設立。同時期にテレビ・新聞などで解説を始め現在に至る。
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