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アメリカ三冠の初戦となるケンタッキーダービー(G1・ダート2000メートル)はアメリカの3歳最強馬を決めるレース。ともにアメリカ三冠を構成する2戦目のプリークネスS(G1・ピムリコ競馬場・ダート1900メートル)や、昨年に続いて今年もベルモントパーク競馬場の改修工事のため、サラトガ競馬場のダート2000メートルで行われる3戦目のベルモントS(G1)と比べてもその存在は頭ひとつ抜けており、総賞金の500万アメリカドル(約7億8500万円・1アメリカドル=約157円で換算)も同200万アメリカドルのプリークネスSとベルモントSを圧倒している。
また、競馬という枠に留まらない知名度を持っており、“The most exciting two minutes in sports(あらゆるスポーツの中で最もエキサイティングな2分間)”と称される国民的なスポーツイベントとなっている。
レースは1875年にスタート。英ダービーに範を取ったため、当初はダート2400メートルで行われていたが、1896年にダート2000メートルに短縮されて今に至っている。これまで1964年のノーザンダンサー、1973年のセクレタリアト(三冠馬)、2015年のアメリカンファラオ(三冠馬)、2018年のジャスティファイ(三冠馬)などそうそうたるメンバーが勝ち馬として名を連ねているが、日本との関わりという意味で特筆すべきは1989年の勝ち馬サンデーサイレンス(プリークネスSとの二冠馬)。三冠馬ディープインパクトを筆頭に数多くの名馬を送り、1995年から2007年まで13年連続して日本のチャンピオンサイアーに輝くなど、日本の競馬と馬産の発展に大きく寄与した。
なお、JRA所属馬は1995年のスキーキャプテン(14着)を皮切りに、これまで7頭が出走。2024年にはフォーエバーヤングが勝ち馬からハナ差+ハナ差の3着に入って日本調教馬による最高着順を記録した。
文:秋山 響(TPC)
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