基本は5番人気以内を重視

過去10年の単勝人気別成績では、5番人気以内と6番人気以下では連対率が大きく違う。過去10年のうち8回は、5番人気以内の馬が2着以内を占めていた。また、かつての日本ダービーには1番人気が強いというデータがあったが、過去10年を振り返ると1番人気は2勝どまりで、勝ち切れていないことも伝えておきたい。〔表1〕

皐月賞3着以内馬がかなり有力

過去10年の日本ダービーでは、3着以内馬30頭の全てが前走で皐月賞、京都新聞杯、毎日杯、京成杯、青葉賞、プリンシパルSのいずれかに出走していた。特に皐月賞の3着以内馬は〔5・8・3・13〕で3着内率が50%を超えている。予想の中心に据えるべきは、やはり皐月賞の好走馬だろう。〔表2〕

前走8着以内が取捨の目安

過去10年の日本ダービーでは、3着以内馬30頭中23頭が前走で3着以内に入っていた。逆に、前走で掲示板（5着以内）を外していたような馬が巻き返したケースはかなり少ない。特に、前走9着以下の馬は42頭いて1頭も馬券に絡んでいないのでデータ的には軽視できそうだ。〔表3〕

キャリア5戦以下の馬が中心

過去10年の日本ダービーでは、通算出走回数が5戦以下の馬と6戦以上の馬では、成績がまったく違う。特に6戦以上で8番人気以下だった馬の成績は〔0・0・0・52〕と好走例がまったくないので、馬券対象からバッサリ切ることができそうだ。〔表4〕

ダービー馬はダービー好走馬から

過去10年の優勝馬の父は全て現役時代に日本ダービーで3着以内に入っていた。現3歳世代に産駒がいて、日本ダービー3着以内のある主な種牡馬は、エピファネイア、キズナ、レイデオロ、ドゥラメンテ、オルフェーヴル、イスラボニータ、スワーヴリチャード、サトノクラウン、ロジャーバローズなど。これらの種牡馬の産駒には要注目だ。〔表5〕

（姫園　淀仁）