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牡3歳
調教師:斉藤崇史(栗東)
無傷の3連勝で昨年のホープフルSを制して、同年度のJRA賞最優秀2歳牡馬を受賞した。断然の1番人気に支持された前走の皐月賞はミュージアムマイルの後塵を拝して2着に敗れたが、世代屈指の潜在能力を秘めており、3歳馬の頂点を目指す。
2走前のホープフルSは、好スタートを決めてレース序盤は中団で折り合いに専念。向正面でファウストラーゼン(3着)が一気にまくり、その動きに乗じて進出を開始して4コーナーで3番手に上がると、直線で鮮やかに抜け出して2馬身差で快勝した。約4か月の休み明けとなった前走の皐月賞は、スッと前に取りついて好位をキープ。向正面で外から仕掛けた馬がいたためポジションを少し下げたが、3コーナー過ぎからジワッと押し上げ、直線半ばで一度先頭に立つシーンを作った。最後はミュージアムマイルの瞬発力に屈して2着に敗れたが、正攻法の競馬で“負けてなお強し”を印象づけた。日本ダービーの大舞台で雪辱を果たしたい。
牡3歳
調教師:高柳大輔(栗東)
前走の皐月賞では、1番人気のクロワデュノールをラスト100メートルで捕らえてクラシック三冠の一冠目を獲得。400メートルの距離延長は鍵になるが、三冠の権利を唯一持った本馬の走りから目が離せない。
昨年12月の朝日杯フューチュリティSで2着に好走したが、3歳初戦となった2走前の弥生賞ディープインパクト記念では、瞬発力をそがれる稍重の馬場も影響したのか4着に敗れた。前走の皐月賞は、中団で脚をためてクロワデュノールをピタリとマーク。直線の入り口で外へ出すと、弾けるように突き抜けて1馬身1/2差で快勝した。1分57秒0の走破時計は皐月賞のレースレコード。手綱を取ったJ.モレイラ騎手は「素晴らしい馬です。さらに特別な馬になるかもしれませんよ」と、将来性の高さを感じ取っている。日本ダービーでも主役の座は譲れない。
牡3歳
調教師:手塚貴久(美浦)
2走前の共同通信杯で重賞初制覇を飾り、前走の皐月賞ではミュージアムマイルから0秒3差の3着。父は2015年のダービー馬で距離延長は問題なく、全3勝を挙げる左回りなら前走以上のパフォーマンスが期待できそうだ。
昨年のホープフルSは11着に敗れたが、3歳初戦となった2走前の共同通信杯は好位を進み、残り300メートル付近で先頭に躍り出ると、インから迫ったカラマティアノスを力でねじ伏せて1馬身差で快勝した。前走の皐月賞は1コーナー手前でポジションを下げるシーンがあり、切り替えて後方待機策。道中でじっくりと脚をためて直線勝負にかけると、4コーナー13番手から猛然と追い上げ、ゴール前は目立つ伸び脚を見せて2着馬クロワデュノールにクビ差の3着まで肉薄した。精神面の若さがあり、当日の気配は鍵になるが、2戦2勝の東京コースなら首位争いが濃厚だ。
牡3歳
調教師:杉山晴紀(栗東)
昨年のホープフルSではクロワデュノールの2着に好走。前走の皐月賞でもミュージアムマイルから0秒4差の4着に入り、世代トップクラスの実力は証明済みだ。完成度が高く、レースセンスの良さがセールスポイント。距離延長で逆転を狙う。
約3か月の休養を経て、断然の1番人気に推された2走前の若葉S(リステッド・阪神・芝2000メートル)では、二の脚を利かせて3番手をキープ。直線の追い比べでローランドバローズのしぶとさに手を焼いたが、最後は力でねじ伏せて2勝目をマークした。前走の皐月賞は好位直後を進むが、向正面でファウストラーゼンなどが動いたことでポジションが後退。3コーナーから4コーナーで外へ出し、直線では外から懸命に脚を伸ばして4着まで追い上げ、改めて能力の高さを示した。父エピファネイアなら400メートルの距離延長は歓迎で、操縦性の高さからコース替わりも問題ないだろう。
牡3歳
調教師:杉山晴紀(栗東)
デビュー2戦目の東京スポーツ杯2歳Sでクロワデュノールの2着に入り、2走前のきさらぎ賞で重賞タイトルを奪取。前走の皐月賞はミュージアムマイルから0秒4差の5着に敗れたが、将来性豊かな素質馬で、まだ勝負付けは済んでいない。
2走前のきさらぎ賞は好位直後で折り合いに専念すると、直線で外から豪快に突き抜けて3馬身差の快勝。2着馬リンクスティップ(その後桜花賞3着)、3着馬ランスオブカオス(チャーチルダウンズC優勝)、4着馬ショウヘイ(京都新聞杯優勝)なら、メンバーレベルも上質と言える。前走の皐月賞では、3コーナーからクロワデュノールをマークするように進出を開始。直線の追い比べで後れを取って5着に敗れたが、一度は3着争いに加わったように、見せ場は十分だった。皐月賞上位組に勝るとも劣らない素質を秘めており、日本ダービーで改めて注目したい。
牡3歳
調教師:中内田充正(栗東)
デビューから無傷の3連勝で京都2歳Sを制し、クラシック候補に挙げられた素質馬。骨折による約5か月の休み明けだった前走の皐月賞は11着に敗れたが、1度使った上積みは大きく、今回は本領発揮を期待したい。
断然の1番人気に支持された2走前の京都2歳Sは、ゲートを出たなりに中団を追走。スローペースの瞬発力勝負になったなか、メンバー中最速となる上がり3ハロン34秒2(推定)の末脚で豪快に抜け出し、ジョバンニを1馬身1/4退けて重賞タイトルを獲得した。骨折休養明けとなった前走の皐月賞は直線で伸びを欠いて11着に敗れたが、本来のパフォーマンスではなかった印象で、度外視できるだろう。母ヤングスターはオーストラリアのGIウイナー。父キズナは2013年のダービー馬で、種牡馬となって昨年のリーディングサイヤーに輝いた。“ダービー馬はダービー馬から”の格言もあり、今回は真価が問われる一戦になりそうだ。
牡3歳
調教師:辻哲英(美浦)
3戦3勝で、前走の毎日杯を優勝。前進気勢が強く、600メートルの距離延長は課題だが、デビュー戦で2歳コースレコードをマークしたように、スピードの裏付けは十分。未知の魅力があり、あっさり勝っても不思議はない。
2走前のジュニアC(リステッド・中山・芝1600メートル)は、好位で折り合いに専念。正攻法のレース運びから直線の入り口で先頭に躍り出ると、後続の追い上げを3/4馬身退けて快勝した。前走の毎日杯は、好スタートからスッと控えて後方を追走。スローペースに持ち込んだガルダイア(2着)が逃げ込みを図るなか、直線に入ってから徐々に外へ出すと、メンバー中最速となる上がり3ハロン32秒5(推定)の豪脚で一気に突き抜けて無傷の3連勝を飾った。2400メートルの流れでも折り合いをつけて脚をためられるのか、自分自身との戦いになりそうだ。
牡3歳
調教師:友道康夫(栗東)
2走前のきさらぎ賞は4着に敗れたが、約3か月の休養で立て直した前走の京都新聞杯を2馬身1/2差で快勝した。ここは一気の相手強化になるが、休み明け2戦目で状態面の上積みが見込めるはず。前哨戦を制した勢いは侮れない。
重賞初挑戦となった2走前のきさらぎ賞は、直線で伸び切れずにサトノシャイニングから1秒0離された4着に敗れたが、先着を許した3頭はハイレベルで、悲観するレース内容ではなかった。約3か月の休み明けとなった前走の京都新聞杯は、スタート、出脚ともに速くすんなり2番手をキープ。スローペースでもスムーズに折り合い、ラストはメンバー中最速タイとなる上がり3ハロン33秒8(推定)でまとめ、エムズ以下を2馬身1/2突き放して重賞初制覇を達成した。操縦性が高く、初めての東京コースも問題なさそう。現役最多の日本ダービー3勝を誇る友道康夫厩舎から、新星誕生が期待される。
(京増 真臣)
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