
海外競馬発売
9月5日(金曜)時点
文:秋山 響(TPC)
国旗は「調教国」、英語表記右の国コードは「生産国」
HENRI MATISSE(IRE)
牡3歳 A.オブライエン 厩舎
通算10戦6勝
年月日 | 開催国・競馬場 | 距離 | レース名 | 着順 | レース映像 |
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2025年7月30日 |
![]() グッドウッド
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芝1,600メートル | サセックスS(G1) | 3着 | |
2025年6月17日 |
![]() アスコット
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芝1,590メートル | セントジェームズパレスS(G1) | 2着 | PLAY |
2025年5月11日 |
![]() パリロンシャン
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芝1,600メートル | 仏2000ギニー(G1) | 1着 | |
2025年3月30日 |
![]() レパーズタウン
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芝1,430メートル | 愛2000ギニートライアルS(G3) | 1着 | |
2024年11月1日 |
![]() デルマー
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芝1,600メートル | ブリーダーズカップジュベナイルターフ(G1) | 1着 |
LEAD ARTIST(GB)
牡4歳 J&T.ゴスデン 厩舎
通算10戦4勝
3歳(2024年)5月のデビュー2戦目(イギリス)を4馬身3/4差で快勝して初勝利を挙げると、リステッドでの3着を経て向かった8月のサラブレッドS(G3・イギリス)では出遅れ気味のスタートから逃げて優勝。その後は9月のパークS(G2・イギリス)で2着の後、10月にはダーレーS(G3・イギリス)を中団から差す競馬で制しましたが、2,000メートルまで距離を伸ばした11月のバーレーンインターナショナルトロフィー(G2・バーレーン)では先行して2着に終わりました。今年はマイル路線に戻り、シーズン初戦となった4月のサンダウンマイルS(G2・イギリス)は最下位8着でしたが、続く5月のロッキンジS(G1・イギリス)では先行策から一旦はかわされたダンシングジェミナイを差し返してクビ差で勝利。G1初制覇を果たしました。その後は前走6月のクイーンアンS(G1・イギリス)に出走。遅い流れでしたが、先行して伸びず、勝ったドックランズから6馬身半差の7着に終わっています。
DANCING GEMINI(IRE)
牡4歳 R.ティール 厩舎
通算15戦4勝
3歳初戦となった昨年の仏2000ギニー(G1・フランス)は中団からよく追い込んで、勝ち馬から半馬身差の2着。しかしその後は英ダービー(G1・イギリス)6着、エクリプスS(G1・イギリス)6着、マイルに戻ってサラブレッドS(G3・イギリス)5着、シーズン最後のクイーンエリザベスⅡ世S(G1・イギリス)も4着でした。今年は3月のドンカスターマイルS(リステッド・イギリス)を中団から鋭く伸びて3馬身3/4差で快勝すると、4月のサンダウンマイルS(G2・イギリス)では先行策から楽に抜け出して、サンチャリオットS(G1・イギリス)勝ち馬タムファナに1馬身3/4差をつけて優勝しました。そこからは、5月のロッキンジS(G1・イギリス)で早め先頭から最後に差し返されてのクビ差2着の後、6月のクイーンアンS(G1・イギリス)では先行策から伸びず8着と崩れましたが、前走8月のジャックルマロワ賞(G1・フランス)では道中、先頭とほぼ横並びの2番手追走から早めに先頭に立つと、勝ったディエゴヴェラスケスからアタマ+3/4馬身差の3着に粘りました。
ROSALLION(IRE)
牡4歳 R.ハノン 厩舎
通算11戦5勝
2歳(2023年10月)のジャンリュックラガルデール賞(G1・フランス)で重賞初制覇。昨年はシーズン初戦の英2000ギニー(G1・イギリス)で2着の後、愛2000ギニー(G1・アイルランド)を差し切り勝ち。続く6月のセントジェームズパレスS(G1・イギリス)も後方から直線で馬群を捌いて伸びて優勝しましたが、予定していたサセックスS(G1・イギリス)を呼吸器感染症で回避すると、そのままシーズンを終えました。今年は5月のロッキンジS(G1・イギリス)でリードアーティスト、ダンシングジェミナイに続く3着の後、6月のクイーンアンS(G1・イギリス)は追い上げ及ばずハナ差の2着。その後は7月のサセックスS(G1・イギリス)で他陣営のペースメーカーで単勝151倍の伏兵キラートにクビ差及ばずの2着に終わると、挫石のためジャックルマロワ賞を回避(出走取消)して向かった前走8月のシティオブヨークS(G1・イギリス)では後方追走からもう一押しを欠いて4着に敗れています。
THE LION IN WINTER(IRE)
牡3歳 A.オブライエン 厩舎
通算6戦2勝
2歳(2024年)7月のデビュー戦(アイルランド)を中団から鋭く差し切って優勝。続く8月のエイコムS(G3・イギリス)も2番手から早めに抜け出して制しましたが(3着ルーリングコートはのちに英2000ギニーを制覇)、秋の目標としていたデューハーストS(G1・イギリス)は挫跖で回避しました。今年は仕上がりが少し遅れ、始動戦となった5月のダンテS(G2・イギリス)が6着、6月の英ダービー(G1・イギリス)も14着。その後、大幅な距離短縮(2,410メートルから1,400メートル)で向かった7月のジャンプラ賞(G1・フランス)では中団からじわじわと脚を伸ばして僅差の3着に入りましたが、前走8月のジャックルマロワ賞(G1・フランス)では逃げて最下位10着と崩れました。
QUDDWAH(GB)
牡5歳 S&E.クリスフォード 厩舎
通算9戦6勝
3歳(2023年)5月のデビューから、鮮やかに差し切って重賞初制覇を果たした昨年7月のサマーマイルS(G2・イギリス)まで長期休養を挟みつつ4連勝。しかしその後は昨年8月のジャックルマロワ賞(G1・フランス)が4着、10月のクイーンエリザベスⅡ世S(G1)が5着とともにチャリンに敗れてシーズンを終えました。今年は5月のモントルトゥー賞(リステッド・フランス)を逃げ切り勝ち。続く6月のクイーンアンS(G1・イギリス)は逃げて最下位の10着でしたが、前走7月のメシドール賞(G3・フランス)は2番手追走から直線で力強く抜け出して、重賞勝ち馬ジオグラフィーに2馬身半差をつけて優勝しました。
GO TO FIRST(JPN)
牡5歳 栗東・新谷 功一 厩舎
通算16戦4勝
3歳(2023年)7月にデビュー3戦目で初勝利。この年の暮れには1勝クラスを勝ち上がりました。昨年は5月のテレ玉杯(2勝クラス)を好位抜け出しの競馬で制すると、12月には2024ファイナルS(3勝クラス)で後方追走から末脚を伸ばして優勝。オープンクラス入りを果たしました。今年は2月の東京新聞杯(GⅢ)が好位追走から伸び切れず12着(同着)の後、4月のダービー卿チャレンジT(GⅢ)が後方から差を詰めての0秒4差8着でしたが、そこから約4か月半ぶりのレースとなった前走8月のジャックルマロワ賞(G1・フランス)では遅い流れの中、中団追走から差し脚を伸ばして、ディエゴヴェラスケスの5着に健闘。GⅠ馬のアスコリピチェーノ(6着)にはクビ差先着しました。
当コーナーの情報は、登録情報を基に制作されております。競走データは公式データと照合し、それ以外の表記は主に現地報道を参考に制作しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。
解説
2歳(2024年)5月のデビュー戦(アイルランド)を制すと、そこから6月のレイルウェイS(G2・アイルランド)、8月のフューチュリティS(G2・アイルランド)も連勝。その後はナショナルS(G1・アイルランド)2着、ジャンリュックラガルデール賞(G1・フランス)も5着でしたが、アメリカに遠征した11月のブリーダーズカップジュベナイルターフ(G1・アメリカ)では後方から息の長い末脚を繰り出して優勝。G1初制覇を果たしました。今年は始動戦となった3月の愛2000ギニートライアルS(G3・アイルランド)で差し切り勝ちを収めると、続く仏2000ギニー(G1・フランス)も後方から末脚を伸ばしてアタマ差で勝利。勝ちタイムの1分33秒91はコースレコードでした。しかしその後は6月のセントジェームズパレスS(G1・イギリス)が最後方から伸びたものの、ひとつ前のポジションから先に加速していったフィールドオブゴールドから3馬身半差の2着に終わると、続く前走7月のサセックスS(G1・イギリス)はいつもよりも前目につける形からもうひと伸びを欠いて、勝った単勝151倍の伏兵キラートから2馬身半差の3着でした。