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2016年にモーリスが優勝して以降は、地元勢が8連勝をマークしている一戦。
その香港勢にあって筆頭格となるのが、ヴォイッジバブルだ。昨年12月に香港マイル(G1・香港)を制したのに続いて、年明けの香港スチュワーズカップ(G1・香港)でも前年に続く連覇を達成。ゴールデンシックスティ引退後の香港マイル路線を牽引する馬として確たる地位を築いた。前走の香港ゴールドカップ(G1・香港)も3馬身3/4差で快勝。2,000メートル路線の絶対王者ロマンチックウォリアーが不在の今年、クイーンエリザベスⅡ世カップ(G1)に回るという手もあったと思うが、陣営はここを選択。確勝を期しての参戦とみる。
地元香港でヴォイッジバブルに次ぐ存在が、昨年11月の香港ジョッキークラブマイル(G2・香港)が3着、今年1月の香港スチュワーズカップが2着だったギャラクシーパッチだ。3月30日に行われた地元の前哨戦チェアマンズトロフィー(G2・香港)で僅差の2着に入っての参戦となる。
すでに4シーズンにわたってオーストラリアにおける1,400メートルから2,000メートル路線の最前線で活躍し、実に9つものG1制覇を果たしているのがミスターブライトサイドである。中でも、1,600メートルは最も得意としている距離だ。また今季もここまで9戦し3勝、2着5回、4着1回と、大崩れしない安定感もこの馬の特長だ。アウェイでの戦いとなるここも、本来の力を見せてくれるはずだ。
イギリス、アメリカと拠点を移した後、今季からオーストラリアを本拠地としているのがロイヤルパトロネージだ。今年初戦のカンタベリーS(G1・オーストラリア)を制し、4度目の重賞制覇にして待望のG1初制覇を達成。前走のドンカスターマイル(G1・オーストラリア)も僅差の2着と、一線級の力を示している。
バーレーンにおける芝1,600メートル路線の最強馬がゴエモンだ。明らかに距離不足と思われたサウジアラビアの1351ターフスプリント(G2)でも、アスコリピチェーノから1馬身差の3着に健闘。逆に1ハロン長いとみられた前走のドバイターフ(G1・UAE)は、着順こそ9着と崩れたものの、勝ったソウルラッシュから約4馬身差に踏みとどまっている。得意な距離に戻るここでの巻き返しを狙う。
この国際色豊かな一戦に、日本から単騎挑むガイアフォース。芝ダート兼用の二刀流で、距離も1,600メートルから2,200メートルまで幅広くこなしているが、2023年・2024年と安田記念(GⅠ)で2年連続4着に入っており、芝1,600メートルは充分に力を出せる競走条件である。シャティンの馬場が合えば、大駆けも期待できる1頭とみている。
1959年(昭和34年)東京生まれ。父親が競馬ファンで、週末の午後は必ず茶の間のテレビが競馬中継を映す家庭で育つ。1982年(昭和57年)大学を卒業しテレビ東京に入社。営業局勤務を経てスポーツ局に異動し競馬中継の制作に携わり、1988年(昭和63年)テレビ東京を退社。その後イギリスにて海外競馬を学ぶ日々を過ごし、同年、日本国外の競馬関連業務を行う有限会社「リージェント」を設立。同時期にテレビ・新聞などで解説を始め現在に至る。
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