
海外競馬発売
4月2日(水曜) 時点
文:秋山 響(TPC)
国旗は「調教国」、英語表記右の国コードは「生産国」
ROMANTIC WARRIOR(IRE)
せん7歳 C.シャム 厩舎
通算24戦18勝
SOUL RUSH(JPN)
牡7歳 池江 泰寿 厩舎
通算24戦8勝
4歳(2022年)4月のマイラーズC(GⅡ・芝1,600メートル)で重賞初制覇。その後は5戦して勝利を挙げられずにいましたが、2023年9月の京成杯オータムハンデ(GⅢ・芝1,600メートル)では59キログラムのトップハンデを背負いながら優勝すると、続く11月のマイルチャンピオンシップ(GⅠ)では中団から鋭く伸びてクビ差の2着に好走。さらに初の海外遠征となった12月の香港マイル(G1・香港)でも追い込んで、このレース3勝目となったゴールデンシックスティから3馬身差の4着に入りました。昨年はシーズン初戦となった4月のマイラーズCを中団から堂々と抜け出して制した後、安田記念(GⅠ)がロマンチックウォリアーから0秒1差の3着。秋初戦の富士S(GⅡ)も勝ち馬よりも1キログラム重い負担重量で1馬身差の2着でしたが、続く11月のマイルチャンピオンシップ(GⅠ・芝1,600メートル)では後方追走から直線で鋭く抜け出して、2馬身半差の快勝。GⅠタイトルを手にしました。その後は12月の香港マイルで後方から追い上げて、勝ったヴォイッジバブルから1馬身1/4差の2着に入ってシーズンを終了。7歳を迎えた今年は前走3月の中山記念(GⅡ)で始動し、メンバー中最重量の59キログラムを背負いながらも中団から末脚を伸ばして、勝ったシックスペンスから0秒2差の3着に入りました。
LIBERTY ISLAND(JPN)
牝5歳 中内田 充正 厩舎
通算10戦5勝
2022年度のJRA賞最優秀2歳牝馬、2023年度の同最優秀3歳牝馬です。2歳(2022年)12月の阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ・芝1,600メートル)を2馬身半差で快勝してGⅠ初制覇。3歳時には4月の桜花賞(GⅠ・芝1,600メートル)を3/4馬身差、5月のオークス(GⅠ・芝2,400メートル)を6馬身差、そして10月の秋華賞(GⅠ・芝2,000メートル)を1馬身差で制して、史上7頭目となる牝馬三冠を達成。続くジャパンカップ(GⅠ)ではイクイノックスには4馬身差をつけられましたが、先行策からよく伸びて2着に入りました。昨年は3月のドバイシーマクラシック(G1・UAE)で始動してレベルスロマンスの3着の後、右前肢の種子骨靭帯の炎症が判明して休養入り。復帰戦となった10月の天皇賞(秋)(GⅠ)は13着に終わりましたたが、続く前走12月の香港カップ(G1・香港)では後方からよく追い上げて、ロマンチックウォリアーの1馬身半差2着に好走しました。
FACTEUR CHEVAL(IRE)
せん6歳 J.レニエ 厩舎
通算19戦6勝
3歳(2022年)10月のパース賞(G3・フランス・芝1,600メートル)で重賞初制覇。翌年は6戦して未勝利でしたが、5月後半からはG1のみを使われて、イスパーン賞(G1・フランス)が勝ち馬から短クビ+ハナ差の3着、8月のサセックスS(G1・イギリス)がG1・4連勝としたパディントンの1馬身半差2着、9月のムーランドロンシャン賞(G1・フランス)が3着、そして10月のクイーンエリザベスⅡ世S(G1・イギリス)も勝ち馬が逃げ切る中で6馬身差をつけられたとはいえ、よく追い込んで2着に好走しました。昨年は始動戦となった3月のドバイターフ(G1・UAE・芝1,800メートル)で中団から鋭く追い込み、日本のナミュールに短アタマ差をつけてG1初制覇。しかし、その後はクイーンアンS(G1・イギリス)がこの年の欧州最優秀古馬に輝くことになるチャリンの6着、サセックスSがこの年の英2000ギニー馬ノータブルスピーチの3着、クイーンエリザベスⅡ世Sがチャリンの2馬身差2着と白星を挙げられずにシーズンを終えました。今年はダート戦に矛先を向けて1月のアルマクトゥームチャレンジ(G1・UAE)では中団から伸びて、勝ったウォークオブスターズから7.29馬身差の3着に入りましたが、続く2月の前走サウジカップ(G1・サウジアラビア)では中団追走から伸びあぐねて、勝ったフォーエバーヤングから2秒8差の7着に終わりました。
BREDE WEG(JPN)
牝5歳 宮田 敬介 厩舎
通算8戦4勝
2度の骨折もあって3歳(2023年)春のクラシックとは無縁でしたが、3歳6月の1勝クラス(芝2,000メートル)を3馬身半差で快勝すると、続く9月のローズS(GⅡ)2着を経て向かった11月のエリザベス女王杯(GⅠ・芝2,200メートル)では5番手追走から直線で力強く抜け出して3/4馬身差で優勝。重賞初制覇をGⅠで飾りました。昨年は脚部不安と筋肉痛で出走態勢がなかなか整いませんでしたが、約11か月ぶりの実戦となった昨年10月の府中牝馬S(GⅡ・芝1,800メートル)では出走馬中最も重い57キログラムの斤量を背負いながら後方から素晴らしい末脚を披露して完勝しました。その後は11月のマイルチャンピオンシップ(GⅠ)が中団からもうひと押しを欠いて4着。今季初戦となった前走2月の東京新聞杯(GⅢ)もじりじりと伸びたものの4着に終わっています。
NATIONS PRIDE(IRE)
牡6歳 C.アップルビー 厩舎
通算21戦11勝
年月日 | 開催国・競馬場 | 距離 | レース名 | 着順 | レース映像 |
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2025年3月1日 |
![]() メイダン
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芝1,800メートル | シングスピールS(G2) | 1着 | PLAY |
2025年1月25日 |
![]() ガルフストリームパーク
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芝1,800メートル | ペガサスワールドカップターフ(G1) | 9着 | |
2024年11月15日 |
![]() サヒール
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芝2,000メートル | バーレーンインターナショナルトロフィー(G2) | 10着 | |
2024年8月11日 |
![]() コロニアルダウンズ
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芝2,000メートル | アーリントンミリオンS(G1) | 1着 | |
2024年6月8日 |
![]() サラトガ
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芝1,900メートル | マンハッタンS(G1) | 2着 |
3歳(2022年)8月のサラトガダービー(G1・アメリカ・芝1,900メートル)でG1初制覇。翌年はドバイターフ(G1・UAE)でロードノースの3着の後、7月のバイエルンツホトレネン(G1・ドイツ・芝2,000メートル)を逃げ切ると、カナディアンインターナショナル(G1・カナダ・芝2,000メートル)も2番手から楽に抜け出して快勝しました。その後は翌年6月のマンハッタンS(G1・アメリカ)2着まで3連敗となりましたが、8月のアーリントンミリオンS(G1・アメリカ・芝2,000メートル)では6頭立ての3番手から抜け出して優勝。4つ目のG1タイトルを獲得しました。そこからは2年連続の出走となった11月のバーレーンインターナショナルトロフィー(G2・バーレーン)が中団から伸びず10着。年明け1月のペガサスワールドCターフ(G1・アメリカ)も同様の競馬で9着と連敗しましたが、前走3月のシングスピールS(G2・UAE・芝1,800メートル)では2番手から直線で抜け出すと、ジェベルハッタ(G1・UAE)3着から臨んだホロウェイボーイに1.31馬身差をつけて優勝しました。
MEISHO TABARU(JPN)
牡4歳 石橋 守 厩舎
通算9戦4勝
2歳(2023年)12月にデビュー3戦目(芝2,000メートル)で初勝利。翌年1月の若駒S(リステッド)は右前肢の跛行で競走除外になりましたが、仕切り直しで向かった2月のつばき賞(1勝クラス・芝1,800メートル)を制すと、続いて重馬場で争われた毎日杯(GⅢ・芝1,800メートル)ではシンザン記念(GⅢ)の勝ち馬ノーブルロジャーに6馬身差をつける鮮やかな逃げ切り勝ちで重賞初制覇を果たしました。そこからは皐月賞(GⅠ)は逃げて最下位、日本ダービー(GⅠ)は左後肢の挫跖で出走取消の後、秋初戦となった9月の神戸新聞杯(GⅡ・芝2,200メートル)を稍重馬場の中、逃げ切って重賞2勝目を記録。しかしその後の菊花賞(GⅠ)は16着、そして今季初戦となった前走1月の日経新春杯(GⅡ)も大逃げの末に11着に終わっています。
当コーナーの情報は、登録情報を基に制作されております。競走データは公式データと照合し、それ以外の表記は主に現地報道を参考に制作しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。
解説
2023-2024年シーズンはオーストラリアのコックスプレート(G1・芝2,040メートル)を皮切りに、香港カップ(G1・香港・芝2,000メートル)、香港ゴールドC(G1・香港・芝2,000メートル)、プログノーシスにクビ差をつけて史上初の3連覇を達成したクイーンエリザベスⅡ世C(G1・香港・芝2,000メートル)、そしてナミュールに半馬身差をつけた安田記念(GⅠ・芝1,600メートル)とG1・5連勝を記録。香港年度代表馬に輝きました。迎えた今シーズン(2024-2025年)も連勝街道をばく進。昨年11月の香港ジョッキークラブC(G2・香港・芝2,000メートル)から向かった12月の香港カップでリバティアイランドに1馬身半差をつけて史上初の3連覇を達成。そこからは中東遠征を敢行して、まずは今年1月のジェベルハッタ(G1・UAE・芝1,800メートル)を先行策から楽に抜け出して、重賞3勝馬ポーカーフェイスに4.51馬身差をつけてG1・10勝目をマーク(勝ちタイムの1分45秒10はコースレコード)しましたが、続いて初ダートとなった前走2月のサウジカップ(G1・サウジアラビア)は直線でいったんは完全に抜け出したものの、フォーエバーヤングに差し返されてクビ差の2着。連勝が8でストップしました。