海外競馬発売

香港マイル(G1)

シャティン競馬場 1600メートル(芝)3歳以上

発売開始時刻
日本時間12月10日(日曜)
ネット投票:7時00分
UMACA投票:営業情報」をご確認ください
発走予定時刻
日本時間12月10日(日曜)17時00分

発売情報

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日本時間12月10日(日曜)
ネット投票:7時00分
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2023年香港マイル 合田's View『世界の合田』によるレース展望

不安を抱える香港”2強”に対して日本勢が5頭出しで挑む

過去10年で8勝と圧倒的優勢を誇るのが香港調教馬だが、その地元勢に今年、常ならぬ事態が2つ生じている。

1つは、2020年・2021年に続くこのレース3度目の制覇を目指すゴールデンシックスティ(せん8歳)の臨戦態勢だ。一昨年・昨年と、このレースへ向けた地元の前哨戦である香港ジョッキークラブマイル(G2・芝1600メートル)がシーズンの始動戦だったが、年齢的に、実戦を走った後の回復に時間を要するようになっているという理由で、今季は前哨戦を使わず、この香港マイルがシーズンの初戦となった。10月後半から2週に1度の頻度でバリアトライアルに参加してはいるものの、ここは約7か月半の休み明けとなる。既にして香港における歴史的名馬の地位を手にしている同馬だが、さらなる伝説を残すことができるか。

常ならぬ事態のもう1つは、前哨戦の香港ジョッキークラブマイルにおけるカリフォルニアスパングル(せん5歳)のレースぶりだ。今季初戦のシャティントロフィー(G2・芝1600メートル)を快勝しての参戦で、単勝オッズ1.7倍の圧倒的1番人気に推されていたのだが、いつものように逃げた後、ゴール前で急激に失速。過去19戦全てで3着以内に入っていた馬が、4着に敗れたのである。レース後の獣医検査で特段の症状は見られなかったが、香港マイル連覇に黄信号が灯っている。

ここに、日本勢は5頭出しで臨む。

マイルチャンピオンシップ(GⅠ・芝1600メートル)を制し、待望のGⅠ初制覇を果たしての遠征になるナミュール(牝4歳)。日本のこの路線における新たな女王にふさわしいパフォーマンスができれば、日本勢にとってこのレース4年ぶりの優勝が現実のものとなりそうだ。

昨年のこの開催では香港カップ(G1・芝2000メートル)に出走し、2着に健闘しているのがダノンザキッド(牡5歳)だ。言うまでもなく1600メートルも守備範囲にある馬で、コース経験を活かしての好走を期待したい。

マイルチャンピオンシップ2着のソウルラッシュ(牡5歳)、府中牝馬S(GⅡ・芝1800メートル)勝ち馬ディヴィーナ(牝5歳)は、それぞれの父ルーラーシップ、モーリスが、香港を舞台としたG1勝利の実績がある馬たちだ。血統的に、シャティン適性は高いはずである。

連覇を狙っての出走だったマイルチャンピオンシップは8着と、この馬にしては珍しく大きく崩れたセリフォス(牡4歳)。敗因は、予定していた富士S(GⅡ・芝1600メートル)を回避した影響か。本来の力を発揮できれば、能力的にはここでも争覇圏にいる馬だ。

合田 直弘

合田 直弘(海外競馬解説者)

1959年(昭和34年)東京生まれ。父親が競馬ファンで、週末の午後は必ず茶の間のテレビが競馬中継を映す家庭で育つ。1982年(昭和57年)大学を卒業しテレビ東京に入社。営業局勤務を経てスポーツ局に異動し競馬中継の制作に携わり、1988年(昭和63年)テレビ東京を退社。その後イギリスにて海外競馬を学ぶ日々を過ごし、同年、日本国外の競馬関連業務を行う有限会社「リージェント」を設立。同時期にテレビ・新聞などで解説を始め現在に至る。

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