海外競馬発売

有力騎手、調教師、馬主、種牡馬紹介

調教師(有力騎手、調教師、馬主、種牡馬紹介)

  • ジョン・サイズJohn Size

    1954年7月10日生まれ、オーストラリア出身。ニューサウスウェールズ州の調教師ヘンリー・デイビスに師事する傍ら、デイビスと親交のあったブックメーカーであるマーク・リード氏のもとでアナリストとして活動していたという異色の経歴を持つ。クイーンズランドでの開業を経て、シドニーに厩舎を移すと、2000年にジョージライダーS、クイーンエリザベスS(共にG1)を制してトップトレーナーとしての地位を確立。01-02年シーズンより香港に拠点を移すと、初年度からエレクトロニックユニコーンがスチュワーズカップ(香LG1)を制して香港G1初制覇を果たすなど、58勝を挙げてリーディングを獲得。翌02-03年シーズンも、グランドディライトで当時の香港短距離三冠を勝利するなどして、リーディング連覇。その後も03-04、05-06、07-08、09-10、11-12、15-16年シーズンと計8度のリーディングを獲得した。03-04年シーズンにリバーダンサーがクイーンエリザベス2世カップ(G1)を勝利して香港での国際G1初勝利。また、12年にフェイフェイ、15年にルガーで香港ダービーを制している。すでに香港で通算950勝以上(15-16年シーズン終了時点で952勝)を挙げており、1000勝達成も時間の問題と見られている。また、親日家としても知られており、これまでに合計8回日本への遠征を行い、08年の安田記念(GI)でアルマダが2着に入っている。

  • ジョン・ムーアJohn Moore

    1950年3月17日生まれ、オーストラリア出身。父は騎手としてセントクレスピンで凱旋門賞を制し(59年)、調教師としては香港で11度のリーディングトレーナーとなったジョージ・ムーア、弟も騎手としてゴールドリヴァーで凱旋門賞を制し(81年)、香港でも7度のリーディングを獲るなど大活躍した後に調教師に転進したゲイリー・ムーア、という競馬一家。10代後半までは競馬に全く興味を示さなかったが、18歳になるとオーストラリアのアマチュア騎手として活動を開始。その後香港に渡り、海運会社で働きながらアマチュア騎手として活動したが、同時期の香港ジョッキークラブのプロ化に伴い、香港で厩舎を開業する父のアシスタントに転身。85年、父の引退と同時に厩舎を引き継ぐ形で開業した。その初シーズン(85-86年)にリーディング首位を獲得すると、以降と合わせて計7度の首位に立っている。2005年に、香港の調教師として通算最多勝記録を更新すると、以降も記録を伸ばし続け、これまでに1500勝以上(15-16年シーズン終了時点で1503勝)を挙げた。大レースに滅法強く、14-15年シーズンにはシーズン最多獲得賞金額記録を更新。香港ダービーを5勝、香港国際競走4レース(香港ヴァーズ、香港スプリント、香港マイル、香港カップ)全てを勝利している。また、シンガポールエアラインズインターナショナルカップ(G1/シンガポール)を3度制し、ドバイゴールデンシャヒーン(G1/UAE)も優勝している。

  • アンソニー・クルーズAnthony Cruz

    1956年12月24日生まれ、ポルトガル出身。通称トニー・クルーズ。父は65年の香港ダービーを勝利した香港のアマチュア騎手ジョニー・クルーズ。72年に香港ジョッキークラブ騎手養成所の第1期生として入学し、73-74年シーズンに見習騎手としてデビュー。騎手を引退するまで6回リーディングジョッキーの座につくトップジョッキーで、香港ダービー4勝などを含む通算勝利数946勝は、ダグラス・ホワイトに抜かれるまでの最多勝記録だった。80年代には香港を飛び出してヨーロッパでも活躍。トリプティクとのコンビではG1を5勝し、同馬に騎乗した87年のジャパンカップ(GI)では1番人気に支持された(結果はルグロリューの4着)。このほか、88年のヴェルメイユ賞(G1/フランス)をインディアンローズで、89年の仏オークス(G1/フランス)をレディインシルバーで勝利。96年に騎手を引退後は香港で調教師として開業。99-2000年シーズンには57勝を挙げて初のリーディングトレーナーを獲得。また04-05年シーズンには、サイレントウィットネス、ブリッシュラックらを擁してG1・香LG1を7勝、さらに91勝を挙げて25年ぶりにシーズン最多勝記録を更新。日本でも、2005年にサイレントウィットネスでスプリンターズS(GI)を、2006年にブリッシュラックで安田記念(GI)を制している。

※重賞の格付けは、全てレース当時のもの

文:土屋真光

(2016年11月現在)

ページトップへ戻る
表示モード: