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1945年12月9日生まれ。シャンティイ・エーグル地区で開業する調教師。外交官の息子として生まれ、20代前半までは西ドイツで生活。1977年のパリ大障害をコールアコールで制するなど騎手として活躍し、1978年2月に32歳の若さでメゾンラフィットのアンドレ・アデル厩舎を引き継ぐ形で調教師に転身。開業当初は障害で輝かしい実績を残すと後に平地に専念した。獲得賞金順のランキングでは1987〜2007年まで21年連続、その後も2010〜15年にかけて首位で、リーディングトレーナーのタイトルを通算27度獲得。凱旋門賞は歴代最多の7勝を挙げており、フランス競馬史上最高の伯楽と誰もが畏敬の念を抱いている。通算勝利数は4200勝(700勝以上の重賞勝利を含む)を超える。これまで育てた珠玉の名馬にトランポリーノ、ジェイドロバリー、インザウイングス、カーネギー、パントレセレブル、ハリケーンラン、レイルリンク、プールモワなどがいる。プライベートではポロの名手として知られ、チーム”インザウイングス”を結成し、休日も愛する馬との日々を過ごしている。
1953年8月19日生まれ。南フランスのポーで厩舎を開業する調教師。フランス、イギリスでの下積みを経て1978年に開業。開業当初は障害中心だったが、厩舎経営が軌道に乗ると平地にシフトし、1991年に年間178勝のフランス競馬新記録を樹立。以後1992年222勝、1993年230勝、そして1994年には242勝と自身の記録を更新し、この数字は現在も破られていない。1994年のジャンプラ賞とパリ大賞を制したミルコムが最初の平地G1馬で、その後もコンスタントに活躍馬を送り出し、リテラト、ルアーヴル、スタセリタなどを輩出。輸送技術の発達した現在、シャンティイより温暖なポーの気候がサラブレッドにとっていかに有益であるかということは、ルジェの成績が証明している。シーズンオフからゴールデン世代と評判の高かった2016年はアルマンゾル、ラクレソニエール、ゼルザル、ケマー、ジェマイエルと5頭の3歳馬がG1を勝利するなど重賞戦線で一大旋風を巻き起こしている。仏ダービー&オークスの同一年制覇を2度(2009年、16年)達成したのはルジェが初めて。凱旋門賞の栄冠にはいまだ手が届いていないが、今年の4月6日、フランス競馬史上初の通算6000勝をマークした。
1944年9月24日生まれ。シャンティイ・エーグル地区で開業する調教師。国立牧場の将校だった父の家庭に生まれ、ジャン・クーチュリエ夫人の所有するル・メニル牧場で学ぶとアマチュアの障害騎手を経て、1972年にノルマンディーで開業した。1981年にフランソワ・マテ調教師の死去に伴い、アガ・カーン4世殿下からパリ地区での調教師として指名されるとシャンティイに拠点を移し、以後は世界中の大レースを次々に制覇。凱旋門賞にも毎年のように有力馬を送り込むトップトレーナーであり、フランス国内での通算勝利数は歴代8位となっている。2015年終了時点で世界10か国にまたがってG1・72勝を挙げており、これまでに育てた名馬にザルカヴァ、ダラカニ、ドルニヤなど。ジャパンカップにもアスタラバド(1997年6着)、シャレータ(2011年7着)で2度来日している。
(文:沢田康文)
(2016年9月現在)