今週の注目レース

東海ステークス(GⅢ)

中京競馬場 1400メートル(ダート)別定 3歳以上オープン

データ分析

大きく荒れる可能性もありそうな真夏の古馬ダート重賞

昨年までプロキオンSの名称で行われていた当レースは、本年よりレース名が東海Sに変更された。ここ数年の3連単の配当を振り返ってみると、2020年が82万6670円、2021年が194万4140円、2022年が71万9650円だった一方で、2023年は9310円、2024年は2万5360円にとどまっている。順当に収まった年もあれば、波乱となった年もある難解な一戦だ。今回は、阪神・ダート1400メートルで開催された2020年、小倉・ダート1700メートルで開催された2021年、2022年、2024年を含む過去10年のプロキオンSを集計対象として、好走馬に共通するポイントを分析してみたい。

人気薄の馬も侮れない

過去10年の単勝人気別成績を見ると、1番人気の3着内率が50.0%とやや物足りないものの、5番人気以内の馬はそれぞれ3着内率が30%以上となっている。その一方で、3着以内馬延べ30頭のうち10頭は6番人気以下の馬だった。伏兵が馬券に絡む可能性もそれなりに高いとみるべきだろう。〔表1〕

〔表1〕単勝人気別成績(過去10年)
単勝人気 成績 勝率 連対率 3着内率
1番人気 2-3-0-5 20.0% 50.0% 50.0%
2番人気 2-1-2-5 20.0% 30.0% 50.0%
3番人気 0-3-0-7 0% 30.0% 30.0%
4番人気 2-0-1-7 20.0% 20.0% 30.0%
5番人気 3-0-1-6 30.0% 30.0% 40.0%
6〜10番人気 1-1-3-45 2.0% 4.0% 10.0%
11番人気以下 0-2-3-49 0% 3.7% 9.3%

4歳馬が好成績

過去10年の年齢別成績を見ると、4歳馬が6勝を挙げるなど連対馬20頭のうち9頭を占めているうえ、連対率も31.0%と優秀な水準に達している。4歳馬はしっかりマークしておきたいところだ。〔表2〕

〔表2〕年齢別成績(過去10年)
年齢 成績 勝率 連対率 3着内率
3歳 0-0-0-2 0% 0% 0%
4歳 6-3-0-20 20.7% 31.0% 31.0%
5歳 1-3-4-30 2.6% 10.5% 21.1%
6歳 3-1-2-28 8.8% 11.8% 17.6%
7歳 0-1-3-22 0% 3.8% 15.4%
8歳 0-2-1-16 0% 10.5% 15.8%
9歳以上 0-0-0-6 0% 0% 0%

前走好走馬が中心

過去10年の前走の着順別成績を見ると、前走で1着だった馬が3着内率30.6%と比較的優秀な成績を収めている。一方、6着以下だった馬は3着内率が11.5%にとどまっている。どちらかといえば前走好走馬が強いレースといえるだろう。〔表3〕

〔表3〕前走の着順別成績(過去10年)
前走の着順 成績 勝率 連対率 3着内率
1着 4-3-4-25 11.1% 19.4% 30.6%
2着 3-0-1-14 16.7% 16.7% 22.2%
3着 2-1-0-12 13.3% 20.0% 20.0%
4着 0-0-2-11 0% 0% 15.4%
5着 0-2-1-8 0% 18.2% 27.3%
6着以下 1-4-2-54 1.6% 8.2% 11.5%
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年齢と前走の距離が重要

過去5年の優勝馬5頭は、いずれも年齢が6歳以下だった。まずは年齢の若い馬に注目したい。また、この5頭は前走の距離が当レースと異なる距離だった点も共通している。これらの点も参考にして絞り込みたい。〔表4〕

(伊吹 雅也)

注記:表は横にスクロールすることができます。

〔表4〕優勝馬の年齢、当レースの距離、前走の距離(過去5年)
優勝馬 年齢 当レースの距離 前走の距離
2020年 サンライズノヴァ 6歳 1400m 1600m
2021年 メイショウカズサ 4歳 1700m 1800m
2022年 ゲンパチルシファー 6歳 1700m 2100m
2023年 ドンフランキー 4歳 1400m 1200m
2024年 ヤマニンウルス 4歳 1700m 1800m

ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。

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