出走馬情報

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ベラジオオペラ

牡5歳

調教師:上村洋行(栗東)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:エアルーティーン
  • 母の父:ハービンジャー
ここに注目!

夏負けが尾を引いて復帰が遅れた3歳時だけでなく、昨年の秋も復調に手間取った。暑さに弱いタイプで、当日の気温はポイントになるだろう。それだけに、開催時期の前倒しは暑さ対策の点で好材料と言えそうだ。

1分56秒2のコースレコードで優勝した前走の大阪杯は、スローペースで立ち回りの上手さを生かして勝った昨年と違い、厳しい流れを好位追走から押し切った。連覇達成の記録面だけでなく、中身の濃さにも注目したい一戦。騎乗した横山和生騎手は「取りたい位置を取れて、リズムよく運べたのが一番の勝因でした。まだまだ良くなる余地を残していると思います」と言っていた。振り返れば、陣営が重賞を制覇した3歳春の時点でも「本当に良くなるのは古馬になってから」と評価していた晩成タイプ。今回のレースはもちろん、今後の競馬界を引っ張っていく存在となりそうだ。

レガレイラ

牝4歳

調教師:木村哲也(美浦)

  • 父:スワーヴリチャード
  • 母:ロカ
  • 母の父:ハービンジャー
ここに注目!

今年初戦が約6か月の休み明け。これが一番のポイントだろうが、5月半ばには美浦トレーニング・センターに帰厩して、速い時計もマークしている。過去の休み明けと比べても調整はスムーズのようだ。阪神は初めてだが、GⅠ2勝の中山と形態の似た内回りコースならばこなせるだろう。

一昨年のホープフルSを勝ち、昨年春も牡馬相手のクラシック三冠路線を歩んだほどの期待馬。ただ、なかなか結果は出せず苦しい1年となっていたが、年末の大一番である有馬記念で見事な復活を果たした。2着シャフリヤール、3着ダノンデサイルと2頭のダービー馬を従えての優勝は、本馬の資質の高さを再確認するのに十分だったと言えるだろう。前走で騎乗した戸崎圭太騎手は「3歳牝馬で有馬記念を勝ったということで、今後がますます楽しみになりました」とコメント。骨折休養明けとなる本レースを勝てば、名実ともに“現役最強馬”と呼ばれることになるだろう。

アーバンシック

牡4歳

調教師:武井亮(美浦)

  • 父:スワーヴリチャード
  • 母:エッジースタイル
  • 母の父:ハービンジャー
ここに注目!

稍重馬場への適性を感じられなかった前走の内容から、雨の影響を受けた馬場コンディションは苦手と考えていいだろう。梅雨時期ではあるが、今年から開催時期が2週ほど前倒しに。良馬場前提の馬にとっては大きな変更となるかもしれない。

昨年の菊花賞を勝ち、GⅠ馬の仲間入りを果たした。この菊花賞は2着のヘデントールを筆頭に上位入線した馬たちがその後の大舞台で華々しい活躍を見せており、本馬の存在感も増している。今年初戦となった前走の日経賞では3着に敗れたが、これは稍重の発表以上にパワーの要るコンディションになっていた馬場に泣いたもの。騎乗したC.ルメール騎手も「休み明けで、このタフな馬場は大変だった。それでもよく来てくれたし、次に向けて全然問題ないです」とコメントを残している。世代トップクラスの能力は健在。当日の馬場コンディションは鍵だが、争覇圏内の一頭と言っていいだろう。

ドゥレッツァ

牡5歳

調教師:尾関知人(美浦)

  • 父:ドゥラメンテ
  • 母:モアザンセイクリッド
  • 母の父:More Than Ready
ここに注目!

重馬場になった場合の適性は未知数だが、大きなマイナス材料となりそうなイメージはない。ある程度の位置を取り、息の長い脚を生かすという自分のスタイルを持っている馬。多頭数の混戦に向いたタイプと言えるだろう。

一昨年の菊花賞では、同年のダービー馬タスティエーラに3馬身1/2差をつけて完勝。昨年のジャパンカップではドウデュースとクビ差の2着(同着)に好走した。前走のドバイシーマクラシック(G1・UAE・芝2410メートル)では勝ったダノンデサイルと2.95馬身差の3着。管理する尾関知人調教師はレース後に「最後は差されてしまいましたが、いいポジションから勝ちに行く競馬をしてくれました」とコメントを残した。国内外のビッグレースで存在感を示してきた馬だけに、初めての阪神コースも問題ないだろう。GⅠ2勝目のシーンを期待していいはずだ。

ロードデルレイ

牡5歳

調教師:中内田充正(栗東)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:デルフィーノ
  • 母の父:ハーツクライ
ここに注目!

過去のキャリアは〔6・3・0・1〕。3着以内を外した唯一のレースは4着だった神戸新聞杯で、このレースは距離が適性よりも少し長かった印象がある。中距離戦での手堅さはここでも上位と言える存在。注目必至だ。

前々走の日経新春杯で重賞初制覇を果たし、初めてのGⅠ挑戦となった前走の大阪杯では、コースレコードをマークしたベラジオオペラと1馬身差の2着に好走。騎乗した西村淳也騎手は「素晴らしい雰囲気で臨めたのですが、最初のコーナーで1列下げることになってしまいました。それが悔やまれます」とコメントしたが、GⅠレベルでも通用する能力を証明した。舞台は同じ阪神の内回りコースで、距離は重賞を勝っている2200メートル。GⅠ2戦目の慣れも見込めば、前走以上のパフォーマンスを期待してもいいはずだ。改めてビッグタイトル獲得に挑む。

ヨーホーレイク

牡7歳

調教師:友道康夫(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:クロウキャニオン
  • 母の父:フレンチデピュティ
ここに注目!

前走でコースレコード決着の3着に好走したように、速い時計が出る馬場コンディションが苦手なわけではない。ただし、脚元の不安で長期休養をしていた馬。少し水分を含んだ馬場状態になったほうが走りやすくはあるだろう。

屈腱炎を理由にした約2年2か月の長い休養だけでなく、それ以外にも眼の外傷や骨瘤の発症など、様々な理由で順調なキャリアを積めなかった馬。7歳春で13戦というキャリアもそれを物語っている。そのような背景がありながらも重賞を3勝。前走の大阪杯では、出走馬中最速タイの上がり3ハロン33秒5(推定)をマークして3着まで追い上げた。騎乗した岩田望来騎手が「今日はゲートが全てですね。そこさえ出ていれば」と悔やんでいたように、出遅れで位置が悪くなる状況からの好走だった。GⅠ未勝利の7歳馬だが、持っている能力の高さはここでも引けを取らない。

ショウナンラプンタ

牡4歳

調教師:高野友和(栗東)

  • 父:キズナ
  • 母:フリアアステカ
  • 母の父:Zensational
ここに注目!

近2走は3000メートル以上の長距離戦。多頭数の芝2200メートルで序盤から速い展開になった場合は、道中のポジショニングが鍵になりそうだ。また、坂の下りで加速できる京都コースが合うイメージがあるだけに、阪神へのコース替わりもポイントと言える。

昨年の菊花賞は4着、前走の天皇賞(春)では3着に好走。重賞未勝利ながら、GⅠの大舞台でも大きく崩れることなく走り、3着だった昨秋の神戸新聞杯以降は掲示板(5着以内)を外していない。前走で騎乗した武豊騎手はレース後に「4コーナーでもう少しセーフティーリードを取りたかったのですが、そこまでの切れ味はありませんでした」と振り返った。安定はしているものの、ワンパンチが足りない現状。これを打破するためには、有力馬の決め手が削がれる馬場コンディション、あるいは心肺能力を競うようなタフな展開などの助けが欲しいところだろう。GⅠでも資質は足りるはずだ。

ローシャムパーク

牡6歳

調教師:田中博康(美浦)

  • 父:ハービンジャー
  • 母:レネットグルーヴ
  • 母の父:キングカメハメハ
ここに注目!

栗東トレーニング・センターに滞在しての調整。これは過去に関西圏へ遠征した2戦とは違うアプローチだが、落ち着きや折り合いが課題となる馬だけに、プラスに働く可能性が高い。ペースは流れたほうが競馬をしやすいタイプだろう。

昨年は春の大阪杯、秋のブリーダーズカップターフ(G1・アメリカ・芝2400メートル)と国内外のビッグレースで2度の2着。特に、ヨーロッパの強豪レベルスロマンスとクビ差の接戦を演じ、シャフリヤール(3着)には先着を果たしたブリーダーズカップターフでの好走は、この馬の能力の高さを世界に知らしめるに十分な結果だった。今年初戦の前走では、オーストラリアのクイーンエリザベスS(G1・芝2000メートル)にチャレンジ。結果は6着だったが、初めての環境でもイレ込むことなく競馬に臨めたことは収穫だったと言えるだろう。豊富な遠征経験での成長に期待したい。

(松浪 大樹)

ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。

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