今週の注目レース

京都ハイジャンプ(J・GⅡ)

京都競馬場 3930メートル(芝)別定 障害4歳以上オープン

出走馬情報

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アンクルブラック

牡5歳

調教師:高橋亮(栗東)

  • 父:キタサンブラック
  • 母:ウインクルキラリ
  • 母の父:ダンスインザダーク
ここに注目!

障害転向初戦は8着に敗れたが、その後は〔3・1・2・0〕と全て3着以内を確保。レースを経験しながら力をつけ、今年に入って小倉の障害オープン(ともに芝3390メートル)を2連勝した。勢いに乗って障害重賞に初挑戦する。

昨年から障害入り。3戦目で初勝利を挙げ、昇級初戦のオープン特別・秋陽ジャンプS(東京・芝3110メートル)では好位から粘って3着に好走した。レースを使いながら飛越の安定感が増し、今年に入って小倉の障害オープンを連勝。前走は直線手前で内から先頭に立つと、後続をグングン突き放して5馬身差の快勝だった。まだ伸びしろたっぷりの5歳馬。今回は約3か月ぶりのレースとなるが、栗東CWコースで長めからじっくりと乗り込まれ、5月7日には京都競馬場の障害コースでの練習も行った。万全の態勢で初めての障害重賞に挑戦する。

アサクサゲンキ

せん10歳

調教師:四位洋文(栗東)

  • 父:Stormy Atlantic
  • 母:Amelia
  • 母の父:Dixieland Band
ここに注目!

2017年の小倉2歳Sで平地重賞を制覇。2021年と2022年の小倉サマージャンプ(J・GⅢ・芝3390メートル)で障害重賞も制した。京都のジャンプ重賞は3戦して2着2回、3着1回の成績。3着だった昨年のリベンジに挑む。

平地のオープンクラスで活躍した実力馬。2019年4月に障害入りし、重賞2勝含む6勝を挙げている。昨年の京都ハイジャンプ(J・GⅡ・芝3930メートル)は、好位追走から粘って3着。前々でしぶとさを生かす形なら安定して走れている。2走前のオープン特別・イルミネーションジャンプS(中山・芝3570メートル)では、4年連続の出走で初勝利(過去3回は全て2着だった)。今年で10歳となったが、まだまだ衰えはなさそうだ。今年初戦の小倉ジャンプS(J・GⅢ・芝3390メートル)で11着に敗れた後は、音無秀孝厩舎の定年解散により四位洋文厩舎へ転厩。新天地で久々の重賞タイトルを狙う。

レッドバロッサ

せん6歳

調教師:佐藤悠太(栗東)

  • 父:ドレフォン
  • 母:モスカートローザ
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

平地で3勝を挙げ、障害でも3勝。佐藤悠太厩舎に転厩して初戦だった前走のオープン特別・三木ホースランドパークジャンプS(阪神・芝3140メートル)は好位から抜け出して快勝した。2度目の障害重賞挑戦でVを狙う。

昨年4月に、障害入り初戦だった障害未勝利(福島・芝2750メートル)を3馬身差で快勝。転向後の1年間で7戦して3勝と、センスのある走りを見せている。障害重賞初挑戦だった昨年11月の京都ジャンプS(J・GⅢ・芝3170メートル)は後方から4着まで追い上げ、通用のメドを立てた。前走のオープン特別・三木ホースランドパークジャンプSは早めに2番手をキープすると、最後は突き放して3馬身差の快勝。障害の全3勝を9頭から11頭立ての少頭数で挙げており、頭数が落ち着いた今回のメンバー構成はプラス材料だろう。好位で勝負どころを迎えることができれば、粘り込む可能性がありそうだ。

トーアモルペウス

せん5歳

調教師:辻哲英(美浦)

  • 父:タリスマニック
  • 母:トーアヒミコ
  • 母の父:クロフネ
ここに注目!

障害戦で道中2番手以内をキープしていたレースでは〔2・2・0・0〕と全て連対。2走前の障害オープン(小倉・芝2860メートル)は5馬身差の快勝だった。今回もリズム良く運べるかどうかがポイントになる。

昨年から障害入り。経験を重ねながら流れに乗れるようになり、8戦目だった昨年11月の障害未勝利(福島・芝2750メートル)で初勝利を挙げた。今年初戦のオープン特別・中山新春ジャンプS(中山・芝からダート3200メートル)は中団追走から進めるも、伸びを欠いて11着に敗れた。続く障害オープンは先行する形から抜け出し、5馬身差の快勝。前走のオープン特別・三木ホースランドパークジャンプS(阪神・芝3140メートル)はスタートで行き脚がつかず、中団に控える形から7着に敗れた。スムーズな先行ができれば、反撃可能だろう。

メイショウアツイタ

牡7歳

調教師:高橋義忠(栗東)

  • 父:フェノーメノ
  • 母:ロジカルクィーン
  • 母の父:Deputy Minister
ここに注目!

障害オープンクラスでの最高着順となる2度の4着は、近2年の京都ハイジャンプだった。昨年は後方から脚を使って追い上げ、3着アサクサゲンキと0秒5差まで浮上。3年連続の参戦で、今年こそ上位進出を狙う。

3歳秋に障害入りするも、障害での初勝利までに約1年を要した。2022年の障害未勝利(中山・芝からダート2880メートル)を積極的に逃げて勝ち上がり、オープンクラス3戦目だった2023年の京都ハイジャンプ(J・GⅡ・芝3930メートル)では中団から追い上げ、勝ち馬と0秒8差の4着まで浮上した。昨年の京都ハイジャンプは約7か月半ぶりの休養明けだったなかで4着に食い込み、コース適性の高さを示した。着順は前年と同じでも、自身の走破タイムは1秒3短縮して地力強化をアピール。その後は掲示板(5着以内)に入れていないが、この舞台なら巻き返せるだろう。

ブリヨンカズマ

牡6歳

調教師:高橋文雅(美浦)

  • 父:クロフネ
  • 母:スプレンダークラン
  • 母の父:ルーラーシップ
ここに注目!

成績にムラはあるものの、小倉と福島の障害オープンで2着に入った実績がある。今年の2戦も連続4着と掲示板を確保した。中団から長く脚を使えるタイプで、前が止まる展開になれば、さらに前進も可能だろう。

今年初戦のオープン特別・牛若丸ジャンプS(中京・芝3300メートル)は、前で粘る先行勢には届かなかったが、最後方から徐々に追い上げて4着。前走のオープン特別・三木ホースランドパークジャンプS(阪神・芝3140メートル)も後方から少しずつポジションを上げ、4着まで浮上した。長く脚を使える脚質から、初めてとなる3930メートルの距離は歓迎だろう。近親には8歳時の川崎記念(JpnⅠ)などを制したヴァーミリアンをはじめ、息の長い活躍馬が多い。6歳の本馬もまだまだ活躍が期待できるはずだ。

ウイングランブルー

牡5歳

調教師:深山雅史(美浦)

  • 父:ゴールドシップ
  • 母:サマーラグーン
  • 母の父:ボストンハーバー
ここに注目!

今年3月に障害入りし、2戦目だった前走の障害未勝利(中山・芝からダート2880メートル)で逃げ切りV。非凡なセンスが光る。まだ5歳で障害キャリアは浅いが、そのぶん伸びしろはたっぷりあるはずだ。

障害初戦だった2走前の障害未勝利(中山・芝からダート2880メートル)は好位追走から内を通って追い上げ、先頭で最後の直線へ。ラストは踏ん張り切れなかったが、10番人気で3着に好走した。前走の障害未勝利も7番人気の低評価ながら、積極的に先手を奪うとそのまま後続を寄せつけずに押し切り、転向後2戦目で初勝利を挙げた。右へ斜飛する癖はあるが、コンビを組む大江原圭騎手が道中でうまく内ラチ沿いに入れたことで、スムーズに立ち回れていた。ここもリズム良く運べるかどうかが好走のポイントになりそうだ。

ケンアンビシャス

牡7歳

調教師:久保田貴士(美浦)

  • 父:トゥザワールド
  • 母:モルフェキイ
  • 母の父:モルフェデスペクタ
ここに注目!

平地で2勝を挙げ、昨年から障害入り。積極的に逃げた3戦目で初勝利を挙げた。昇級後は5戦して2着1回の成績を残している。障害で連対した2回はともに10頭立て。少頭数のここはチャンスが十分にありそうだ。

昨年から障害入りし、3戦目だった障害未勝利(新潟・芝2890メートル)は逃げて6馬身差の快勝。続く障害オープン(新潟・芝2850メートル)も積極的に先手を奪って4着に粘った。2走前の障害オープン(京都・芝からダート3170メートル)では早めに動いて先頭に立ち、最後は勝ち馬にかわされて1馬身差の2着に惜敗。ここまでのレースぶりからも、勝負どころで先頭だった時はしぶとく粘れている。重賞は7着に敗れた昨年の阪神ジャンプS(J・GⅢ・中京・芝3330メートル)以来となるが、得意とするパターンに持ち込むことができれば前進がありそうだ。

(寺下 厚司)

ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。

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