幅広い年齢、様々なキャリアの馬が集う激戦必至のハンデ重賞。過去の結果を振り返ると、ここで初重賞制覇を果たした馬が多い一方、結果を出せない時期が長く続いた重賞ホースが復活を遂げたこともある。予想の手助けになるよう、ここでは過去10年の結果から馬券のヒントになりそうなデータをピックアップしている。
過去10年の単勝人気別成績を見ると、優勝馬は4番人気以内の馬が多いが、2着と3着に6番人気以下の馬が入るケースが多いことがわかる。過去10年では毎年6番人気以下の馬が馬券に絡んでいるので、あえて下位人気馬を軸にする作戦もアリかもしれない。〔表1〕
単勝人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1番人気 | 2-2-0-6 | 20.0% | 40.0% | 40.0% |
2番人気 | 2-0-1-7 | 20.0% | 20.0% | 30.0% |
3番人気 | 3-1-0-6 | 30.0% | 40.0% | 40.0% |
4番人気 | 2-1-1-6 | 20.0% | 30.0% | 40.0% |
5番人気 | 0-0-2-8 | 0% | 0% | 20.0% |
6番人気以下 | 1-6-6-92 | 1.0% | 6.7% | 12.4% |
前走の距離別成績では、前走が1800メートルを超える距離だった馬の成績が良い。小倉大賞典は距離短縮馬を重視するのがセオリーだ。個別のレース名を挙げると、中山金杯、福島記念、チャレンジCという前年11月以降に行われた芝2000メートルのGⅢから臨む馬に注目だ。〔表2〕
前走の距離 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1800m未満 | 1-1-1-31 | 2.9% | 5.9% | 8.8% |
1800m | 1-3-1-21 | 3.8% | 15.4% | 19.2% |
1800m超 | 8-6-8-73 | 8.4% | 14.7% | 23.2% |
3場開催かつ他場でGⅠが行われる日ということもあってか、小倉大賞典は騎手の乗り替わりが多い。しかし好走率が高いのは、前走と同じ騎手が騎乗していた馬だ。2023年10番人気3着のバジオウ、2021年11番人気1着のテリトーリアルなど、騎手が継続して騎乗していた馬が穴をあけたケースも多い。〔表3〕
騎手 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
前走と同じ | 7-4-2-51 | 10.9% | 17.2% | 20.3% |
乗り替わり | 3-6-8-74 | 3.3% | 9.9% | 18.7% |
人気が割れることも多く1着の候補を絞り切るのが難しい重賞だが、過去10年で4番人気以内の馬が9勝を挙げているので、上位人気馬を信頼するのも一手か。また、優勝馬のうち9頭が直近1年間に1600メートルから2200メートルの重賞で掲示板(5着以内)に載っており、そのうち6頭は2000メートルの重賞でのものだった。このあたりを参考にしながら、総合的に勝ち馬の候補を決めたい。〔表4〕
(姫園 淀仁)
注記:表は横にスクロールすることができます。
年 | 優勝馬 | 単勝人気 | 直近1年の主な重賞実績 |
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2015年 | カレンブラックヒル | 3番人気 | ダービー卿CT1着 |
2016年 | アルバートドック | 2番人気 | 京都新聞杯3着 |
2017年 | マルターズアポジー | 4番人気 | 福島記念1着 |
2018年 | トリオンフ | 1番人気 | 重賞出走なし |
2019年 | スティッフェリオ | 3番人気 | 福島記念1着 |
2020年 | カデナ | 4番人気 | 小倉記念2着 |
2021年 | テリトーリアル | 11番人気 | 福島記念3着 |
2022年 | アリーヴォ | 1番人気 | 重賞5着以内なし |
2023年 | ヒンドゥタイムズ | 2番人気 | 小倉記念2着 |
2024年 | エピファニー | 3番人気 | チャレンジC4着 |
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