今週の注目レース

ダイヤモンドステークス(GⅢ)

東京競馬場 3400メートル(芝)ハンデ 4歳以上オープン

出走馬情報

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ヘデントール

牡4歳

調教師:木村哲也(美浦)

  • 父:ルーラーシップ
  • 母:コルコバード
  • 母の父:ステイゴールド
ここに注目!

昨年の夏を境に本格化を遂げて、前走の菊花賞では2着に好走した。今回は約4か月の休み明けになるが、本レースに照準を合わせて熱心な乗り込みを消化。調教の動きが一段とパワーアップした印象で、今後も目が離せない。

断然の1番人気に支持された2走前の3勝クラス・日本海S(新潟・芝2200メートル)では、正攻法の競馬から鮮やかに抜け出して3馬身1/2差で快勝した。前走の菊花賞はスタートで後手を踏み、レース序盤は最後方を追走。先頭がコロコロと替わる出入りの激しい競馬になったが、ラスト1000メートル付近から外を回って徐々に進出を開始。2周目の4コーナーで5番手に上がると、直線も長くいい脚を使い、ゴール寸前でアドマイヤテラを捕らえて2着争いを制した。スタートに課題は残るが、長距離なら挽回が利きやすく、スタミナも豊富。57キログラムのハンデを背負うが、主役の座は譲れない。

ワープスピード

牡6歳

調教師:高木登(美浦)

  • 父:ドレフォン
  • 母:ディープラヴ
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

オープンクラス入りに18戦を要した遅咲きのステイヤー。キャリアを積むごとにコツコツと地力をつけ、前走ではオーストラリア最高峰のレース・メルボルンC(G1・芝3200メートル)で0.1馬身差の2着に入った。帰国後も順調で、重賞初制覇を狙う。

阪神大賞典2着を経て、初のGⅠ挑戦となった3走前の天皇賞(春)は、脚をためて後方のインを追走。道中はジッと構えて、4コーナーもそのまま内を狙い、直線でしぶとく脚を伸ばして5着に健闘した。約5か月半の休養を挟み、初の海外遠征となった2走前のコーフィールドC(G1・オーストラリア・芝2400メートル)は、直線で伸びを欠いて13着。前走のメルボルンC(G1・オーストラリア)は、後方のインを追走。直線の入り口では馬群に包まれていたが、狭いスペースをさばきながら懸命に脚を伸ばして2着に好走した。帰国初戦の今回は58キログラムのハンデを背負うが、本格化を遂げた今なら昨年(3着)以上の結果が期待できそうだ。

シュトルーヴェ

せん6歳

調教師:堀宣行(美浦)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:アンチュラス
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

昨年は日経賞、目黒記念でGⅡ2勝をマーク。その後は3戦連続でGⅠに挑戦し、すべて2桁着順に敗れたが、今回のメンバーでは実績上位の存在だ。距離延長に加えて、59キログラムのトップハンデを背負うが、有力候補の一頭に挙げられる。

重賞初挑戦となった昨春の日経賞は、スタートで後手を踏み後方を追走。ラスト800メートル付近から馬群の中を通って徐々に押し上げ、直線では狭いスペースを抜け出して快勝した。続く目黒記念も、脚をためて後方待機策。スローペースで直線の瞬発力比べになったが、4コーナー10番手からメンバー中最速となる上がり3ハロン32秒9(推定)の末脚で豪快に差し切って連勝を飾った。その後は宝塚記念11着、ジャパンカップ10着、有馬記念10着とGⅠの壁に阻まれたが、強敵にもまれた経験を糧に、今年はさらなる飛躍を期待したい。

シルブロン

牡7歳

調教師:稲垣幸雄(美浦)

  • 父:トーセンジョーダン
  • 母:グレイシアブルー
  • 母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!

2023年のダイヤモンドS(3着)で1番人気に支持された素質馬。2年以上勝ち星から遠ざかっているものの、前走のステイヤーズSで2着に入り、復調をアピールした。長距離適性は高く、今回も上位争いが濃厚だ。

約7か月半の休み明けとなった2走前のオープン特別・タイランドC(札幌・芝2600メートル)は、16キログラムの馬体減も影響したのか、後方のまま11着に敗れた。そこから約3か月の休養で立て直し、馬体重を戻して臨んだ前走のステイヤーズSは、脚をためて中団を追走。2周目の3コーナー付近から外を回って押し上げ、直線では一完歩ごとに差を詰めてハナ差の2着に好走した。中間は美浦Wコースの自己ベストタイムをマークするなど、好調時と遜色のない動きを披露している。稍重から不良馬場では〔1・0・0・6〕と成績が今ひとつで、良馬場が好走の条件になりそうだ。

ダンディズム

せん9歳

調教師:野中賢二(栗東)

  • 父:マンハッタンカフェ
  • 母:ビューティーコンテスト
  • 母の父:Singspiel
ここに注目!

2走前の福島記念3着に続き、一気の距離延長となった前走のステイヤーズSでも3着に好走した。操縦性が高く、条件不問の末脚が持ち味。9歳馬でも衰えは感じられず、念願の重賞制覇に向けて仕上げに抜かりはない。

2走前の福島記念は、スタートで出遅れてレース序盤は後方を追走。速めのペースだったが、向正面半ばから外を回って押し上げて4コーナーで先頭に並びかけると、直線もしぶとく脚を伸ばして勝ち馬から0秒3差の3着に好走した。前走のステイヤーズSもスタートで出負けしたが、二の脚で挽回して5番手のインで折り合いに専念。3、4コーナーで徐々に外へ出すと、直線では優勝馬シュヴァリエローズの直後から馬群をさばき、ジワジワと脚を伸ばして3着に入った。以前より脚質に幅が出たことで安定感もグンと増しており、ここでも勝機がありそうだ。

メイショウブレゲ

牡6歳

調教師:本田優(栗東)

  • 父:ゴールドシップ
  • 母:メイショウスイヅキ
  • 母の父:パイロ
ここに注目!

連覇を狙った前走のオープン特別・万葉S(中京・芝3000メートル、9着)ではよもやの大敗を喫したが、2走前のステイヤーズSで勝ち馬から0秒3差の5着に入るなど、長距離適性は高い。堅実な末脚を誇り、前走だけで見限るのは早計だろう。

昨年秋初戦となった京都大賞典は、4コーナー8番手からしぶとく脚を伸ばし、11番人気の低評価を覆して勝ち馬から0秒1差の3着に好走した。続くアルゼンチン共和国杯は7着に敗れた。2走前のステイヤーズSは、2周目の3コーナー過ぎから外を回って押し上げ、メンバー中最速となる上がり3ハロン34秒7(推定)の末脚で懸命に差を詰めて5着に健闘した。前走のオープン特別・万葉Sは9着に敗れたが、稍重馬場で末脚を発揮し切れなかったもので、度外視できるだろう。良馬場でスタミナの問われる展開になれば、好走の期待がさらに膨らむ。

ショウナンバシット

牡5歳

調教師:須貝尚介(栗東)

  • 父:シルバーステート
  • 母:ギエム
  • 母の父:Medaglia d'Oro
ここに注目!

一昨年のクラシック三冠すべてに参戦し、皐月賞では5着に入って素質の片りんをアピールした。昨夏の札幌でリステッド、オープン特別を連勝して本格化ムード。前走のアルゼンチン共和国杯は14着に敗れたが、改めて注目したい。

3走前の札幌日経オープン(リステッド・札幌・芝2600メートル)は、逃げ馬直後の2番手で折り合いに専念。4コーナー手前で先頭へ躍り出ると、後続の追い上げを寄せつけずに2馬身差で快勝した。続くオープン特別・タイランドC(札幌・芝2600メートル)は、好スタートを決めて3番手のインを追走。稍重のタフなコンディションで、レースの上がり3ハロンが37秒9という消耗戦になったが、4コーナーで先頭に並ぶと、直線の追い比べを制して5勝目をマークした。折り合いを欠いた前走のアルゼンチン共和国杯(14着)は参考外と言える結果で、今回は真価が問われる一戦になる。

マイネルケレリウス

牡5歳

調教師:奥村武(美浦)

  • 父:ルーラーシップ
  • 母:マイネカンナ
  • 母の父:アグネスタキオン
ここに注目!

伯父マイネルキッツは2009年天皇賞(春)の優勝馬。本馬は一気の距離延長となった前走のステイヤーズSで勝ち馬から0秒4差の7着に入っており、長距離適性は示したと言えるだろう。3勝を挙げる東京コースで、前走以上の走りを期待したい。

前走のステイヤーズSは、脚をためてレース序盤は中団やや後方のインを追走。初の3600メートルで道中は折り合いに苦労していたが、2周目の向正面で外へ出すと、直線では大外からしぶとく脚を伸ばして勝ち馬から0秒4差の7着に入った。騎乗した石川裕紀人騎手は「終始、掛かってしまいました。ただ、長距離への適性自体は感じました。慣れてくれば大きいところを取れると思います」と、高い評価を与えている。今回はハンデ戦に替わり、牡馬にしては小柄な馬体からも2キログラムの斤量減は好材料。続けて長距離戦を使うことでペースへの慣れも見込めるだけに、侮れない存在だ。

(京増 真臣)

ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。

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