天皇賞(春)を頂点とする長距離重賞路線の一つに数えられるこのレースは、ハンデ戦であることに加え、長距離戦ならではの騎手の駆け引きなど見どころも多い。過去10年の結果からレース傾向をひも解いていく。
過去10年で単勝1番人気馬は7頭、2番人気馬は8頭が3着以内に入っており、2番人気以内の馬が3着以内馬の半数を占めている。2020年に16番人気のミライヘノツバサが優勝するなど、下位人気馬が好走したケースはあるものの、軸となる馬は2番人気以内の馬から選ぶのが無難だろう。〔表1〕
単勝人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1番人気 | 4-2-1-3 | 40.0% | 60.0% | 70.0% |
2番人気 | 3-2-3-2 | 30.0% | 50.0% | 80.0% |
3番人気 | 0-1-2-7 | 0% | 10.0% | 30.0% |
4番人気 | 1-0-0-9 | 10.0% | 10.0% | 10.0% |
5番人気 | 0-1-1-8 | 0% | 10.0% | 20.0% |
6〜9番人気 | 1-2-3-34 | 2.5% | 7.5% | 15.0% |
10番人気以下 | 1-2-0-50 | 1.9% | 5.7% | 5.7% |
過去10年の前走別成績をまとめると、3着以内馬の数では前走GⅡ組が11頭で最も多い。また、オープン特別組が8頭、3勝クラス以下だった馬は5頭が3着以内に入るなど、前走が重賞ではなかった馬も侮れない成績を残している。2019年には前走の2勝クラスで9着だったサンデームーティエが2着、2015年には前走の3勝クラスで4着だったカムフィーが3着に入っており、前走が条件クラスだった馬であっても極端に評価を下げる必要はないだろう。〔表2〕
前走 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
GⅠ | 1-3-0-12 | 6.3% | 25.0% | 25.0% |
GⅡ | 3-2-6-34 | 6.7% | 11.1% | 24.4% |
GⅢ | 1-1-0-12 | 7.1% | 14.3% | 14.3% |
オープン特別 | 4-3-1-34 | 9.5% | 16.7% | 19.0% |
3勝クラス以下 | 1-1-3-21 | 3.8% | 7.7% | 19.2% |
過去10年で負担重量が54キログラム未満だった馬の優勝はなく、優勝馬延べ10頭はいずれも54キログラム以上の馬だった。3着以内馬の数でも54キログラム以上の馬が26頭となっている。54キログラム未満の馬は2020年以降に13頭が出走して3着以内に入っていないことからも、ハンデ54キログラム以上の馬を中心に予想を組み立てるのがよさそうだ。〔表3〕
(河野 道夫)
負担重量 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
54kg未満 | 0-3-1-37 | 0% | 7.3% | 9.8% |
54kg〜55kg | 5-2-7-48 | 8.1% | 11.3% | 22.6% |
55.5kg以上 | 5-5-2-28 | 12.5% | 25.0% | 30.0% |
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