障害レースにグレード制が導入された1999年に創設され、夏の小倉開催を盛り上げてきた小倉サマージャンプがリニューアル。春の大一番・中山グランドジャンプを目指す馬たちが、2月の小倉開催で熱戦を繰り広げる。なお、この時期の小倉開催で障害レースが行われるようになったのは2021年からなので、今回は過去4年の2月に小倉・障害芝3390メートルで行われたオープンクラスの10レースを参考に、この障害重賞の攻略法を探ってみたい。
過去4年の2月に小倉・障害3390メートルで行われたオープンクラスの10レースでは、前走で障害の未勝利戦を勝ったばかりの馬は3着内率15.4%と苦戦気味。3着以内馬延べ30頭中26頭が障害オープンクラスのレースから臨んでいたので、予想は前走が障害のオープンクラスだった馬を中心に組み立てるべきだろう。〔表1〕
前走 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
障害オープンクラス | 9-8-9-72 | 9.2% | 17.3% | 26.5% |
障害未勝利 | 1-2-1-22 | 3.8% | 11.5% | 15.4% |
平地のレース | 0-0-0-2 | 0% | 0% | 0% |
なお、障害オープンクラスのレースから臨んだ馬の成績を前走の着順別に分けると、5着以内だった馬が3着内率45.7%の活躍を見せている。その中でも特に注目したいのが、小倉の障害オープンクラスで5着以内に入っていた馬。該当馬は〔5・3・2・8〕(3着内率55.6%)と好走例が多いうえ、単勝7番人気での勝利もあるなど妙味的にも狙い目といえそうだ。〔表2〕
前走の着順 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
5着以内 | 7-7-7-25 | 15.2% | 30.4% | 45.7% |
6着以下・競走中止 | 2-1-2-47 | 3.8% | 5.8% | 9.6% |
過去4年の2月に小倉・障害3390メートルで行われたオープンクラス10レースの年齢別成績を調べると、7歳が4勝、9歳が2勝をマークするなど6歳以上の馬が計9勝を挙げている。1着固定の馬券を買う際には、経験豊富なベテラン勢に注目したい。〔表3〕
年齢 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
5歳以下 | 1-6-2-25 | 2.9% | 20.6% | 26.5% |
6歳以上 | 9-4-8-71 | 9.8% | 14.1% | 22.8% |
過去4年の2月に小倉・障害3390メートルで行われたオープンクラス10レースのうち7レースでは、障害オープンクラスのレースで勝利経験があった馬が優勝している。この実績を持った馬が単勝2番人気以内に支持されていた場合、〔6・2・1・4〕(3着内率69.2%)と7割近くが馬券に絡んでいるので、該当する馬がいれば馬券の軸として信頼できそうだ。〔表4〕
(高那実 マヤ)
勝利経験 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
あり | 7-5-4-25 | 17.1% | 29.3% | 39.0% |
なし | 3-5-6-71 | 3.5% | 9.4% | 16.5% |
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