今週の注目レース

阪神大賞典(GⅡ)

阪神競馬場 3000メートル(芝)別定 4歳以上オープン

出走馬情報

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ディープボンド

牡7歳

調教師:大久保龍志(栗東)

  • 父:キズナ
  • 母:ゼフィランサス
  • 母の父:キングヘイロー
ここに注目!

今年で7歳。調教の動きに肉体的な衰えは感じられないものの、さすがにピークの時期は過ぎ、スピード決着への不安を残す状況になっている。少し時計を要する馬場コンディションが理想。雨が降るのはプラス材料だ。

本レースへの出走は今年で4年連続。2021年は2着のユーキャンスマイルに5馬身差をつける快勝で、2022年はアイアンバローズをゴール前で差し切り、連覇を達成した。2023年はレースの前半1000メートル通過タイムが1分04秒9という極端なスローペースになり、速い上がりタイムを求められる展開で5着に敗れたが、阪神大賞典は本質的にはスタミナが問われる条件設定。本馬が最も得意にするレースという認識で間違いないだろう。ジャパンカップが10着、有馬記念が15着という近走成績を度外視して考えたい。同一重賞3勝目の偉業達成が期待される。

シルヴァーソニック

牡8歳

調教師:池江泰寿(栗東)

  • 父:オルフェーヴル
  • 母:エアトゥーレ
  • 母の父:トニービン
ここに注目!

仕掛けて少しモタついた2週前から一変し、1週前追い切りの動きは素晴らしかった。加齢による衰え、約10か月半ぶりという休養明けへの不安は一蹴されたと考えていい。理想は上がりタイムのかかる持久力勝負。展開が鍵になる。

安定感抜群のタイプだが、ワンパンチ足りない印象もぬぐえなかった馬。そのイメージを覆したのが、約7か月の休養を経て復帰した3走前のステイヤーズSでの重賞初制覇だろう。久々の勝利で勢いに乗ったのか、初の海外遠征となった2走前のレッドシーフターフH(G3・サウジアラビア・芝3000メートル)も2馬身半差で完勝。サウジ遠征から2か月程度のレース間隔で出走した前走の天皇賞(春)でも、ジャスティンパレス、ディープボンドに次ぐ3着に好走した。長所である安定感を保持しながら、勝ち切る力も身につけた印象。ここは久々の実戦となるが、力量上位の存在と言える。

ブローザホーン

牡5歳

調教師:吉岡辰弥(栗東)

  • 父:エピファネイア
  • 母:オートクレール
  • 母の父:デュランダル
ここに注目!

牡馬としては小柄な420キログラム台の馬体。血統のイメージと相反するステイヤー体型で、パドックで見映えするタイプでもないが、実戦ではイメージが一変する。水分を含んだ馬場状態は“鬼”と表現していいくらいの巧者。週末の天気にも注目したい。

中野栄治厩舎所属として最後の出走となった前走の日経新春杯で重賞初制覇。陣営にとっての大事なレースで結果を出したことも大きいが、心房細動による競走中止明けの一戦をしっかりと走り切ったことにも価値を見いだしたい。母オートクレールも心房細動を発症した次のレースで勝ったことがあり、精神的な強さは母譲りということかもしれない。中野栄治厩舎の解散に伴い、このレースから吉岡辰弥厩舎の管理馬に。関西所属馬として挑む最初の一戦で重賞連勝を決めるようなら、次のGⅠでも主役級の扱いを受けることになりそうだ。

テーオーロイヤル

牡6歳

調教師:岡田稲男(栗東)

  • 父:リオンディーズ
  • 母:メイショウオウヒ
  • 母の父:マンハッタンカフェ
ここに注目!

前走でマークした上がり3ハロンタイムは33秒7(推定)。持久力勝負でも見劣りしないスタミナがある一方で、スローペースの瞬発力勝負にも対応できる万能型だ。今回の登録馬では異色のタイプ。これが優位に働く可能性も考えておきたい。

骨折による長期休養から復帰した3走前のアルゼンチン共和国杯は10着。結果こそ得られなかったものの、直線を向くまでの雰囲気は決して悪くなく、勝ったゼッフィーロからのタイム差も0秒6と、大きくは負けていなかった。前々走のステイヤーズSは実力馬の復調を決定づけるレースで、混戦の2着争いをきっちりと制した。2022年以来の同一重賞勝利となった前走のダイヤモンドSも、目下の好調を思えば必然の結果と言えそうだ。6歳でもキャリアは16戦とそこまで多くなく、まだ上昇の余地があるところにも魅力を感じる。ここでさらにタイトルを積み上げたい。

サヴォーナ

牡4歳

調教師:中竹和也(栗東)

  • 父:キズナ
  • 母:テイケイラピッド
  • 母の父:スニッツェル
ここに注目!

キズナ産駒らしいパワフルな見た目の馬で、前走時の馬体重は534キログラムと馬格も相当なもの。決め手を生かすレースよりも、タフな流れでしぶとさを競う形のほうが合っている。ある程度の位置で流れに乗りたい。

10番人気の低評価だった神戸新聞杯で、勝ったサトノグランツとアタマ差の2着に好走。勝ちタイムがコースレコードだったこともあり、この一戦を機に注目を集める存在となったわけだが、それ以前のパフォーマンスも中身の濃いもの。掲示板(5着以内)を外したレースは、6着だった青葉賞の1回だけだった。前々走の菊花賞が5着、前走の日経新春杯が勝ったブローザホーンと0秒1差の2着。まだ勝ち味の遅さはあるものの、大きく崩れない手堅さはここでも評価できるはずだ。今回の一戦で重賞初制覇を決めるようなら、GⅠの大舞台でも目の離せない存在になる。

メイショウブレゲ

牡5歳

調教師:本田優(栗東)

  • 父:ゴールドシップ
  • 母:メイショウスイヅキ
  • 母の父:パイロ
ここに注目!

勝負どころからの加速に時間がかかり、モタれる仕草も見せるタイプ。条件がかみ合った前走と違い、相手強化の一戦で自身のウィークポイントが出てしまう可能性もある。末脚が生きるような展開が欲しいところだ。

3勝クラスからの格上挑戦だった前走のオープン特別・万葉S(京都・芝3000メートル)で差し切り勝ちを決め、この路線の注目馬へとステップアップした。前走に関して言えば、54キログラムの手ごろなハンデに加え、坂の下りで加速できる京都外回りのコース設定も向いた印象。阪神の内回りに舞台が変わり、57キログラムの斤量を背負う今回の一戦で前走と同じようなレース運びができるかどうかだが、父は阪神大賞典3連覇の偉業を達成したゴールドシップ。心身ともに成長した現在なら、これまでとは違う結果が出ても驚けない。今後の試金石となりそうなレースだ。

ワープスピード

牡5歳

調教師:高木登(美浦)

  • 父:ドレフォン
  • 母:ディープラヴ
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

500キログラム台の大型馬でパワーを秘めた見た目をしているが、本質的には良馬場でこその馬。水分を含んだ馬場状態になるのは歓迎できない。スタミナタイプにもかかわらず、上がりの速い決着に対応した前走は収穫。今回に生きてくるかもしれない。

昨秋の3勝クラス・古都S(京都・3000メートル)を勝ってオープンクラス入り。このレースで2着に退けたメイショウブレゲが年明けのオープン特別・万葉Sを格上挑戦で勝っている比較から、本馬にもオープンクラスのレースを勝つだけの力があると判断していいだろう。実際、重賞初挑戦となった前々走のステイヤーズSが4着、前走のダイヤモンドSが3着と、一歩ずつステップアップ。前走に関して言えば、スタート直後に他馬と接触するシーンがあり、思うようなポジションを取った競馬ができなかった。スムーズなレース運びができれば、今回のメンバーでも通用していいはずだ。

ゴールデンスナップ

牝4歳

調教師:田中克典(栗東)

  • 父:ゴールドシップ
  • 母:メイショウジェイ
  • 母の父:タニノギムレット
ここに注目!

長距離戦に絞ってから成績が安定。スタミナが豊富なことはもちろんだが、序盤に急かされない長距離戦のペースが合っていることも大きい。最近は精神面の成長も顕著。当日の落ち着きがあれば文句なしだろう。

差し切り勝ちを決めた前々走の琵琶湖特別(京都・芝2400メートル)は2勝クラスのレース。サスツルギにハナ差負けした前走の八坂S(京都・芝2200メートル)が3勝クラスの一戦であったことを考えれば、ハンデなどの恩恵もないGⅡの敷居はかなり高いようにも思えるが、それでも参戦に踏み切るのであれば、この馬の長距離適性を重視した陣営の判断に着目しなくてはならないだろう。実際、これまでのキャリアで見せてきたパフォーマンスは、父ゴールドシップの影響を強く感じさせるもの。水分を含んだ馬場コンディションも苦にしない。非常に面白い挑戦と言えそうだ。

(松浪 大樹)

ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。

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