今週の注目レース

東海テレビ杯東海ステークス(GⅡ)

京都競馬場 1800メートル(ダート)別定 4歳以上オープン

出走馬情報

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オメガギネス

牡4歳

調教師:大和田成(美浦)

  • 父:ロゴタイプ
  • 母:スタートアップ
  • 母の父:ハービンジャー
ここに注目!

4戦3勝の新星。唯一2着に敗れた昨年のレパードSもタイム差なしの惜敗だった。東海Sが1月開催になった2013年以降、キャリア5戦目での出走は本馬が初。最少キャリアでのVなるか、注目だ。

キャリア4戦ながら、実戦を使いつつ成長をアピール。ダート1800メートルのデビュー3戦は、走破時計を1分56秒8、1分53秒2、1分50秒8と一気に短縮。重賞初挑戦のレパードSではクビ差の2着に惜敗したが、世代屈指のポテンシャルを証明した。他世代と初対戦だった前走のグリーンチャンネルC(リステッド・東京・ダート1600メートル)では直線で楽々と抜け出し、2着馬に3馬身1/2差の快勝。デビューからコンビを組む戸崎圭太騎手も「着実に力をつけているのを感じています」と成長をかみしめた。底知れない素質の持ち主が、重賞初制覇を狙う。

ヴィクティファルス

せん6歳

調教師:池添学(栗東)

  • 父:ハーツクライ
  • 母:ヴィルジニア
  • 母の父:Galileo
ここに注目!

3歳時はスプリングSを勝ってクラシック三冠全てに参戦するなど、高い素質を示した。4歳以降はなかなかレースで力を発揮できなかったが、初めてダートを試した前走でいきなりV。新たな路線で久々の重賞制覇を狙う。

2021年の共同通信杯で強敵相手に2着と好走し、続くスプリングSで重賞初制覇。クラシック三冠は皐月賞9着、日本ダービー14着、菊花賞10着と結果を残せず、その後も苦戦が続いた。昨年の京都金杯で12着に敗れた後に去勢。キャリア15戦目で初めてのダート戦だった前走のオープン特別・太秦S(京都・ダート1800メートル)は、中団から早めに進出して鮮やかに抜け出した。騎乗した池添謙一騎手は「動かして行った時は芝の時ぐらいの反応を見せ、捕まえるのが早くなってしまったのですが、しっかり踏ん張ってくれました」と振り返った。芝・ダートの二刀流ホースとして、再び大舞台を目指す。

ウィリアムバローズ

牡6歳

調教師:上村洋行(栗東)

  • 父:ミッキーアイル
  • 母:ダイアナバローズ
  • 母の父:シンボリクリスエス
ここに注目!

ダート戦は〔6・4・1・1〕の成績、昨年は重賞でも2着、3着と上位争いに加わった。前走のみやこS(3着)は好位直後に控える形でもしっかりと伸びたように、脚質的にも幅が出ている。近況の充実ぶりが目立つ一頭だ。

デビュー5戦目でダートに転向してから一気に3連勝。持ち味の先行力を生かして堅実な走りを見せてきた。2022年春にオープンクラス入りすると、昇級初戦だったオープン特別・卯月S(中山・ダート1800メートル)も連勝。昨年のマーチSではハナ差の2着に粘り、秋のオープン特別・ラジオ日本賞(中山・ダート1800メートル)でオープン特別2勝目を挙げた。前走のみやこSは外枠(7枠14番)から位置取りに苦戦しながらも、懸命に追い上げて3着。それまでの先行策から一転、新たな面を見せて地力強化をアピールした。前走と同じ舞台で待望の重賞初制覇に燃える。

オーロイプラータ

牡4歳

調教師:宮本博(栗東)

  • 父:リアルインパクト
  • 母:カリスペル
  • 母の父:Singspiel
ここに注目!

JRAのダートでは11戦中8戦で上がり3ハロン最速(推定)をマーク。ここ2戦は同36秒台のタイムを出しており、末脚に磨きがかかってきている。2017年グレンツェント以来となる4歳馬によるVを目指す。

明け4歳世代の中でもトップレベルの末脚を秘めた逸材。3走前の3勝クラス・JRAアニバーサリーS(阪神・ダート1800メートル)は差し届かず3着に敗れたが、マークした上がり3ハロン37秒4(推定)のタイムは、勝ち馬セラフィックコール(次走のみやこSで1着)と並ぶメンバー中最速タイだった。前走のオープン特別・カノープスS(京都・ダート1900メートル)でも上がり3ハロン最速をマークして3着に浮上。管理する宮本博調教師は「いつもいい脚を使ってくれますからね。あとは(ペースが)流れてくれれば」と、展開が向くことを願っている。自慢の末脚は重賞でも通用するはずだ。

ペプチドナイル

牡6歳

調教師:武英智(栗東)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:クイーンオリーブ
  • 母の父:マンハッタンカフェ
ここに注目!

昨年夏は函館で大沼S(リステッド)、オープン特別・マリーンS(ともにダート1700メートル)を連勝。北海道ダート3連勝を狙ったエルムSでは1番人気に支持されるも、不完全燃焼の13着に敗れた。今年初戦で待望の重賞初制覇を狙う。

デビュー3戦目にダートへ転向して3連勝。2022年秋にオープンクラス入りを果たした。北海道に滞在した昨年夏は大沼S(リステッド)と、同舞台のオープン特別・マリーンSを連勝。初めての重賞挑戦だったエルムSは内枠(3枠3番)から苦しい位置取りになり13着に敗れるも、秋初戦のみやこSでは積極的に逃げて4着に粘り、あらためて能力の高さを証明した。前走のベテルギウスS(リステッド・阪神・ダート1800メートル)では、直線で馬群を割って差し切りV。コンビ成績2戦2勝と相性のいい藤岡佑介騎手が継続騎乗で重賞初制覇に導くのかにも注目だ。

タイセイドレフォン

牡5歳

調教師:西村真幸(栗東)

  • 父:ドレフォン
  • 母:デイトユアドリーム
  • 母の父:トワイニング
ここに注目!

京都コースは5戦連続の参戦となる。本舞台のオープン特別で1着、2着。ダート1900メートルの平安Sでも4着に健闘した。前走のみやこSは12着に敗れたが、得意舞台で巻き返しなるか、注目だ。

早い時期からダート路線で世代トップレベルの走りを見せていた。2022年の鳳雛S(リステッド・中京・ダート1800メートル)、レパードSではともに2着に好走。他世代相手だった同年のみやこSも勝ち馬から0秒2差の5着と上位争いを演じた。昨年は本舞台で行われたオープン特別の2戦(平城京S1着、太秦S2着)で連対。前走のみやこSは12着に敗れたが、勝負どころで手応えが悪くなり動き切れなかった。これまで良馬場のダート戦で〔4・4・0・2〕の好成績を残している馬だけに、週末の天気は気になるところだろう。

レッドファーロ

牡5歳

調教師:松永幹夫(栗東)

  • 父:ハーツクライ
  • 母:プラヤデシエルタ
  • 母の父:Orpen
ここに注目!

2022年12月にダートへ転向して以降は〔3・1・1・1〕と安定した成績。唯一3着以内を外した前走も、勝ち馬から0秒2差の4着と大きく崩れていない。堅実な走りから、初めての重賞挑戦でもチャンスはあるだろう。

2歳時から芝路線を歩み、初勝利は3歳時の函館・芝2600メートル戦で挙げた。同年12月の1勝クラス(中京・ダート1900メートル)で初めてダートを試すと、3馬身差の快勝。昨年春に2勝を上積みし、オープンクラス入りを決めた。昇級初戦だった2走前のスレイプニルS(東京・ダート2100メートル)が3着、約5か月半ぶりだった前走のカノープスS(京都・ダート1900メートル)が4着と、オープン特別で連続好走。管理する松永幹夫調教師は「力をつけてきていますね。前走を使った後の状態もいいです」と、重賞初挑戦でも手応えを持って送り出す。

ブライアンセンス

牡4歳

調教師:斎藤誠(美浦)

  • 父:ホッコータルマエ
  • 母:ヒラボクビジン
  • 母の父:ブライアンズタイム
ここに注目!

本舞台の条件戦を連勝してオープンクラス入り。近5年の東海Sで、前走・3勝クラスから参戦した馬は2頭がV。本馬は昨年のユニコーンSで3着に好走しており、重賞でも能力が通用することは証明済みだ。

昨年3月の未勝利(中山・ダート1800メートル、3着)でデビューし、2戦目で初勝利。重賞初挑戦だったユニコーンSでは中団から追い上げて3着に入り、重賞級の能力を証明した。秋初戦の2勝クラス・西湖特別(東京・ダート1600メートル)は16キログラム増で成長した馬体を見せるも、タイム差なしの3着に敗れた。その後はJ.モレイラ騎手とコンビを組み、本舞台の2勝クラス、3勝クラス・花園Sを連勝。花園Sでマークした1分51秒6の勝ち時計は、同月に行われたみやこS3着馬ウィリアムバローズの走破タイムと比べて0秒1遅いだけだった。時計面からも重賞で通用可能なはずだ。

(寺下 厚司)

ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。

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