今週の注目レース

関西テレビ放送賞ローズステークス(GⅡ)

阪神競馬場 1800メートル(芝・外)馬齢 (牝) 3歳オープン

出走馬情報

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牝3歳

調教師:矢作芳人(栗東)

  • 父:キタサンブラック
  • 母:サンブルエミューズ
  • 母の父:ダイワメジャー
ここに注目!

昨年秋のアルテミスSでは、現在GⅠ3連勝中のリバティアイランドに末脚比べで競り勝った。前走のオークスは好位追走から抜け出し4着。脚質転換して新たな面を見せた。実績馬が重賞2勝目を狙う。

デビューから2連勝で重賞を制した素質馬。昨年秋のアルテミスSは、後方2番手追走からメンバー中最速の上がり3ハロン33秒0(推定)をマークし、リバティアイランドに競り勝った。その後のGⅠ2戦は後方から末脚不発に終わったが、前走のオークスはスタートを決めて先行すると、直線で一度は抜け出し4着。騎乗した坂井瑠星騎手は「返し馬から、今までで一番雰囲気が良かったです。レースでも折り合いがついて、この馬の力は出し切れました」と振り返った。夏場は放牧でリフレッシュ。間隔が空いても力を出せるタイプで、秋初戦に向けて出走態勢は整っている。

牝3歳

調教師:宮田敬介(美浦)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:インナーアージ
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

今年の2戦は、条件戦ながら6馬身差、3馬身1/2差の快勝。前走の勝ち時計1分57秒9は、今年ここまでの東京・芝2000メートル戦で3位の好タイムだった。時計面の裏付けから、重賞でも通用する下地はあるだろう。

昨年8月のメイクデビュー新潟(芝1800メートル)は、メンバー中最速の上がり3ハロン32秒3(推定)の末脚を発揮するも2着。復帰戦となった今年2月の未勝利(東京・芝1800メートル)は好位から抜け出し、後続に6馬身差をつけて初勝利を挙げた。前走の1勝クラス(東京・芝2000メートル)も危なげなく差し切りV。夏場に休養を挟み、初めての関西遠征となる今回に向け、早めに栗東トレーニング・センターに入って調整を進めてきた。非凡なポテンシャルから初めての右回りにも対応可能。トライアルで結果を出して秋華賞の新星候補誕生となるか、注目だ。

牝3歳

調教師:清水久詞(栗東)

  • 父:キズナ
  • 母:ザナ
  • 母の父:Galileo
ここに注目!

再びブリンカーを着けた近2走は、ともに5馬身差の逃げ切りVだった。春の桜花賞では15着に敗れたが、新たなスタイルで素質が開花。重賞でもマイペースで運ぶことができればチャンスがありそうだ。

初めてブリンカーを着用した3月のアネモネS(リステッド・中山・芝1600メートル)で2着に入り、優先出走権を手にした桜花賞に挑んだが15着。その後は1勝クラスで勝ち切れず、3走前には一度ブリンカーを外すも4着に敗れた。再びブリンカーを着けた前々走の1勝クラス・鞍ケ池特別(中京・芝1600メートル)は1分32秒3の好時計で逃げ切り、続く2勝クラス・不知火特別(小倉・芝1800メートル)も逃げて5馬身差の圧勝。非凡なポテンシャルを発揮した。今回は、JRA短期免許で来日しているJ.モレイラ騎手との新コンビにも注目だ。

牝3歳

調教師:音無秀孝(栗東)

  • 父:ハーツクライ
  • 母:ソーマジック
  • 母の父:シンボリクリスエス
ここに注目!

きょうだい3頭がオープンクラスまで出世している良血馬。春はフローラS2着からオークス(8着)にも挑戦した。デビュー2戦は本舞台で2着、1着に好走。実績のあるコースで重賞初制覇に挑む。

今年2月の未勝利(阪神・芝1800メートル、2着)でデビュー。同じ舞台の2戦目を鮮やかに差し切り初勝利を飾った。重賞初挑戦となったフローラSは好位から伸びて2着を確保。優先出走権を手にして挑んだオークスは直線で伸び切れず8着に敗れた。騎乗した武豊騎手は「4コーナーの手応えは良かったですが、そのわりに伸びなかったです。距離が長いのかもしれません」と敗因を分析した。オープン馬に出世したきょうだいたち(ソーグリッタリング、マジックキャッスル、ソーヴァリアント)も2000メートル以下の距離で活躍しており、本馬もオークスからの距離短縮で巻き返しを図る。

牝3歳

調教師:吉岡辰弥(栗東)

  • 父:ジャスタウェイ
  • 母:カウアイレーン
  • 母の父:キングカメハメハ
ここに注目!

春のチューリップ賞(9着)は前残りの展開に泣いたが、メンバー中最速の上がり3ハロン33秒3(推定)をマークし、勝ち馬に0秒3差まで迫った。2度目のトライアルでGⅠへの優先出走権をつかみ取れるのか、注目したい。

昨年6月のメイクデビュー中京(芝1600メートル)は、3番手から抜け出し2馬身差の快勝。重賞初挑戦だった2戦目のアルテミスSも器用な立ち回りで5着と上位に食い込んだ。今年初戦のチューリップ賞は展開不向きで9着に敗れたが、同じ阪神・芝1600メートル戦だった2走前の1勝クラスを1分32秒7の好時計でV。前走の2勝クラス・八ヶ岳特別(東京・芝1800メートル)では、200メートルの距離延長にも難なく対応して2着に入った。近2走の内容から、初めての阪神・芝1800メートルも問題なさそう。コンビ復活となる2戦2勝の川田将雅騎手も心強い存在だ。

牝3歳

調教師:上村洋行(栗東)

  • 父:キタサンブラック
  • 母:ルアーズストリート
  • 母の父:キングカメハメハ
ここに注目!

デビューから4戦連続で連対。重賞は初挑戦になるが安定感は魅力だ。伯母ブロードストリートは2009年のローズSを1分44秒7のコースレコード(当時)で制した。血統的にも舞台替わりは歓迎だろう。

今年2月のメイクデビュー中京(芝1600メートル)は、中団からメンバー中最速の上がり3ハロン33秒8(推定)の末脚を発揮するもクビ差の2着。そこから間隔を空け、6月の未勝利(函館・芝1800メートル)で初勝利を挙げた。昇級初戦は2着に敗れたが、前走の1勝クラス(札幌・芝1800メートル)は中団から鋭く伸びて3馬身差の快勝。勝ち時計1分47秒6は同じ日のクイーンSの優勝タイムより0秒9遅かったが、本馬がマークした上がり3ハロン34秒2(推定)はクイーンS覇者ドゥーラのそれより0秒3速かった。持ち味の末脚は重賞でも通用するはずだ。

牝3歳

調教師:茶木太樹(栗東)

  • 父:リアルスティール
  • 母:カシシ
  • 母の父:ジャングルポケット
ここに注目!

芝1800メートル戦は2戦2勝。父リアルスティールも2016年ドバイターフ(G1・UAE)を含む全4勝を本距離で挙げており、父譲りの距離適性は魅力だ。得意な距離で、チューリップ賞(12着)以来の重賞に挑む。

デビュー2戦目となった本舞台の未勝利(阪神・芝1800メートル)で勝ち上がった。今年の始動戦に選んだチューリップ賞は、スムーズに流れに乗れず12着。そこから再び間隔を空けて出走した1勝クラス・カーネーションC(東京・芝1800メートル)は、直線で外から強烈な末脚を発揮して差し切った。夏場の放牧を挟んだことで、精神面も成長。吉田隼人騎手がまたがった7日の1週前追い切りでは、栗東CWコースで6ハロン80秒9、ラスト1ハロン11秒4の好時計をマークした。秋の始動戦に向けて調整は順調。2戦2勝の得意な芝1800メートルで、大舞台の優先出走権を狙う。

牝3歳

調教師:辻野泰之(栗東)

  • 父:ルーラーシップ
  • 母:マスクオフ
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

祖母にビハインドザマスク(重賞3勝)を持つ良血馬。ここまでの2勝は重と稍重の馬場状態で挙げており、良馬場だった2走前では7着に敗れている。今回も馬場状態が好走へのポイントになりそうだ。

1月のメイクデビュー中京(芝2000メートル)は、重馬場のタフなコンディションのなか、直線外から鋭く伸びて差し切った。マークした上がり3ハロン34秒4(推定)の時計は、2番目に速い馬を0秒9も上回る最速の数字。重賞3勝を挙げた祖母ビハインドマスク譲りの切れ味を受け継いでいる。続く忘れな草賞(リステッド・阪神・芝2000メートル)は勝負どころでスムーズさを欠き7着。1勝クラスから再出発した本舞台の前走(阪神・芝1800メートル)で2勝目を挙げた。前走の勝利も稍重馬場だっただけに、良馬場での瞬発力勝負になった時に対応できるかは鍵になる。

(寺下 厚司)

ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。

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