今週の注目レース

新潟記念(GⅢ)

新潟競馬場 2000メートル(芝・外)ハンデ 3歳以上オープン

出走馬情報

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牝4歳

調教師:国枝栄(美浦)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:サロミナ
  • 母の父:Lomitas
ここに注目!

キャリア5戦は全て3着以内、重賞の2レースも2着、3着と崩れていない。5戦全て左回りの競馬場で走っており、初の新潟参戦への不安もないだろう。2013年コスモネモシン以来となる牝馬Vを目指す。

全姉サラキアは2020年のエリザベス女王杯と有馬記念で2着、半兄サリオス(父ハーツクライ)が2019年朝日杯フューチュリティSを勝つなど、きょうだいはGⅠで活躍している。本馬もデビューから2連勝を飾り、重賞初挑戦だった昨年のローズSでは2着と好走。優先出走権を手にした秋華賞には向かわず間隔を空け、今年1月の白富士S(リステッド・東京・芝2000メートル)では鮮やかな差し切りVを決めた。一時はフランスのG1・凱旋門賞への参戦が検討されたほどの素質馬。前走の目黒記念3着後は放牧を挟み、新潟競馬場へ直接入厩。直前輸送の負担を軽減し、万全の態勢で重賞初Vを狙う。

牡3歳

調教師:木村哲也(美浦)

  • 父:モーリス
  • 母:チェッキーノ
  • 母の父:キングカメハメハ
ここに注目!

前走の日本ダービーは、15番人気ながら直線で外から追い上げて勝ち馬から0秒2差の5着。世代上位のポテンシャルを示し、距離にもメドを立てた。2018年ブラストワンピース以来の3歳馬Vなるか、注目だ。

昨年6月のメイクデビュー東京(芝1600メートル)は、C.ルメール騎手を背に1番人気に応えて快勝。2戦目に選んだサウジアラビアロイヤルCは、単勝オッズ1.4倍の断然人気に支持されたが、伸び切れず4着に敗れた。今年2月の1勝クラス(東京・芝1600メートル)で2勝目を挙げると、距離を200メートル延ばした毎日杯は2着。収得賞金を加算して、日本ダービーに挑戦した。世代の頂点を決める大一番でも、中団からしぶとく伸びて5着に健闘し、距離延長にもしっかり対応した。その後は放牧先で英気を養い、帰厩して順調な乗り込みを消化。出走態勢は整っている。

牡4歳

調教師:池添学(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:シャッセロール
  • 母の父:クロフネ
ここに注目!

2022年の青葉賞(1着)から8戦連続でGⅡかGⅠの重賞に出走。ハイレベルな相手と戦ってきた経験はアドバンテージと言えそうだ。GⅢは今回が初出走となるが、このメンバーに入れば力は上位だろう。

デビュー3戦目で初勝利を挙げ、直後に挑んだ青葉賞で重賞初制覇。優先出走権を手にして参戦した日本ダービーでも、前走皐月賞組を相手に5着に入り、世代上位のポテンシャルを示した。昨年秋の2戦は力を発揮できなかったが、年明けから日経新春杯、京都記念とGⅡで連続3着に好走。前走の宝塚記念は16番人気ながら直線でしぶとく伸び、勝ち馬イクイノックスに0秒4差の6着に食い込んだ。その後はGⅢのここを目標に乗り込まれ、力を出せる仕上がり。青葉賞以来となる重賞タイトルをつかみ取り、秋のGⅠ戦線へ弾みをつけたいところだ。

牡7歳

調教師:宮徹(栗東)

  • 父:スクリーンヒーロー
  • 母:マイネボヌール
  • 母の父:ロージズインメイ
ここに注目!

1年ぶりの復帰戦だった前走の函館記念は4着に健闘。サマー2000シリーズは現在3ポイント(14位タイ)を獲得している。ポイント上位馬の特別登録がないため、シリーズ最終戦となるここを勝てば本馬の同シリーズ優勝も決まる。待望の重賞初Vを飾りたい。

条件戦で勝ち星を積み重ね、5歳時にオープンクラス入り。不良馬場で行われた2021年の福島民報杯(リステッド・新潟・芝2000メートル)は、2着馬に1秒8差をつける圧勝だった。その後は8戦全て重賞に出走し2着3回と、惜しいレースが続く。昨年の函館記念2着後に繋靱帯炎を発症したため長期休養を余儀なくされたが、復帰戦だった今年の函館記念は最後方から4着まで浮上。1年ぶりで24キログラムの馬体増だったことを考慮すれば、上々の内容だった。1度使った上積みが見込めるだけに、圧勝した福島民報杯以来となる新潟で重賞初制覇に期待したい。

牡8歳

調教師:友道康夫(栗東)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:ムードインディゴ
  • 母の父:ダンスインザダーク
ここに注目!

夏の新潟開催は〔2・1・0・0〕とパーフェクト連対。本レースは2019年に勝ち、9番人気の低評価だった2022年も2着に好走した。近走はあと一歩のレースが続くが、得意な条件で一発を狙う。

8歳でもキャリアは32戦。適度に間隔を空けながら大事に使われてきた。重賞制覇は2019年のダイヤモンドSと新潟記念、2020年阪神大賞典の3回。GⅠも2018年菊花賞3着を含め掲示板(5着以内)に5回入っており、実績はメンバー上位だ。前走の目黒記念(7着)はトップハンデの58キログラムを背負い、3着サリエラに0秒4差と奮闘した。阪神大賞典(2021年)と、新潟記念(2022年)ではともに2着経験もあり、新潟記念の連対2回はどちらも休み明けでの参戦だった。約3か月の休み明けとなる今年もチャンス十分だ。

牡7歳

調教師:友道康夫(栗東)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:ヴィルシーナ
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

2020年の本レース勝ち馬。管理する友道康夫厩舎は2014年以降の本レースで4勝を挙げ、好相性を見せている。前走の新潟大賞典は不良馬場が合わず14着に敗れたが、良馬場なら巻き返しが期待できる。

4歳初戦でオープンクラス入りを決め、同年の本レースで重賞初制覇を飾った。5歳以降は苦戦が続くが、昨年秋に出走した芝2000メートルのレース(4着、4着、7着)では、3戦連続で1分58秒台の走破時計をマーク。速い時計での決着でも崩れず、復調の兆しを見せた。今年の2戦はダート戦(15着)と不良馬場(14着)で、敗因ははっきり。半妹ディヴィーナ(父モーリス)が今年の関屋記念で2着に好走し、近親のマーティンボロは2014年の新潟記念を制した。血統的にも新潟の重賞は好材料と言えそうで、良馬場なら反撃可能だろう。

牡4歳

調教師:鹿戸雄一(美浦)

  • 父:ヴァンセンヌ
  • 母:シーダーアラジ
  • 母の父:アラジ
ここに注目!

新潟の芝レースは4戦して2勝、2着2回と相性がいい。ただ、その4戦は全て内回りコースが舞台だった。直線の長い外回りコースでも同じようなパフォーマンスを発揮できるのかがポイントになるだろう。

デビューから少しずつ距離を延ばし、初めての芝2000メートルだった6戦目で初勝利。昇級後は8戦連続で3着以内を確保し、条件戦を使いながら力をつけてきた。今年は2連勝でオープンクラス入り。初めての重賞挑戦だった前走の目黒記念は、2番手追走から勝ち馬と0秒4差の6着に粘った。9度目のコンビを組んだ三浦皇成騎手は「楽にポジションが取れて、自分のリズムで運べました。力をつけています」と成長の手応えを口にした。2000メートルから2200メートルの距離で3勝しており、500メートルの短縮となる2000メートルは歓迎だろう。2度目の重賞挑戦で上位進出を目指す。

牡5歳

調教師:杉山晴紀(栗東)

  • 父:オルフェーヴル
  • 母:ファシネイション
  • 母の父:シンボリクリスエス
ここに注目!

2走前には本舞台の新潟大賞典で3着に好走。前走の函館記念はスムーズな競馬ができず14着に敗れたが、右回りのコースは約2年5か月ぶりで、経験が少なかった。走り慣れた左回りコースなら反撃可能だ。

キャリア5勝は中京3勝、新潟2勝と、全て左回りコースで挙げたもの。オープンクラス初勝利は昨年夏の新潟、オープン特別・関越S(芝1800メートル)だった。直後に出走した新潟記念では、好位追走も伸びを欠いて12着。その後もハンデ重賞への出走を続け、今年5月の新潟大賞典では不良馬場のなか、しぶとく伸びて3着に食い込んだ。騎乗した和田竜二騎手は「落ち着きもありましたし、最後もノメらず走っていました。夏に向けて調子を上げていくと思います」と手応えをつかんでいた。前走の函館記念は14着に敗れたが、得意の新潟で重賞初制覇なるか、注目だ。

(寺下 厚司)

ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。

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