今週の注目レース

エルムステークス(GⅢ)

札幌競馬場 1700メートル(ダート)別定 3歳以上オープン

出走馬情報

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牡6歳

調教師:木村哲也(美浦)

  • 父:オルフェーヴル
  • 母:ロザリンド
  • 母の父:シンボリクリスエス
ここに注目!

父の産駒には、2021年のBCディスタフ(G1・アメリカ)を制したマルシュロレーヌや今年のドバイワールドC(G1・UAE)を制したウシュバテソーロがおり、血統的には初めてのダートで新たな才能が開花する可能性は十分。注目の復帰戦だ。

昨年の宝塚記念を右前肢跛行で競走除外となり、その後に右第3中手骨々折が判明。今回は、1年以上ぶりの実戦復帰となる。条件は簡単ではないが、2020年、2021年のアルゼンチン共和国杯を連覇し、昨年のネオムターフC(G3・サウジアラビア・芝2100メートル)で海外重賞初制覇を果たすなど、カテゴリーが違うとはいえ、これまで積み重ねた実績はここでは一枚上と言えるだろう。7月26日には函館Wコースで5ハロン68秒2(ラスト1ハロン12秒0)をマークするなど、北海道入り後も順調な調整ぶりを見せており、久々の不安を払拭する走りを期待したいところ。今回の結果次第では、今後の選択肢も広がるはずだ。

牡5歳

調教師:武英智(栗東)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:クイーンオリーブ
  • 母の父:マンハッタンカフェ
ここに注目!

距離を縮めてダート1700メートルに転じたここ2戦で連勝を収めており、今回が初めての重賞挑戦とはなるが、条件はぴったりと言える。強敵相手でも、自身の実力はしっかりと発揮できるだろう。

一昨年の1月に芝でデビューを果たすと、2戦目も芝のレース。この2戦は敗れたものの、ダートに転じた一昨年5月の未勝利(中京・ダート1900メートル)から3連勝を決め、高いダート適性を証明した。3勝クラス突破には4戦を要したものの、レースを重ねるごとに力をつけながら、オープンクラスでも通用する力を磨いた。前々走の大沼S(リステッド)で3馬身差の快勝を決めると、前走のオープン特別・マリーンS(ともに函館・ダート1700メートル)でも3馬身1/2差のV。今回は重賞挑戦となるが、斤量が前走の57.5キログラムから57キログラムになる点は見逃せない。

牡5歳

調教師:奥村武(美浦)

  • 父:メイショウサムソン
  • 母:マイユクール
  • 母の父:バゴ
ここに注目!

ここは距離延長とはなるが、1800メートルでの好走歴に加え、3歳時にはダート1700メートルで2着があり、克服可能と見ていいだろう。前走でオープンクラス初勝利をマーク。勢いに乗って初めての重賞に挑む。

前走のオープン特別・アハルテケS(東京・ダート1600メートル)は、1枠2番から積極的にハナを奪うとリズムよく道中を運び、抜群の手応えのまま直線へ。後続を楽な形で突き放し、ゴール前では鞍上が手綱を緩めながらも2着馬に4馬身差をつけて完勝した。前々走のオアシスS(リステッド・東京・ダート1600メートル)では7着に敗れていたが、鮮やかに変わり身を見せた。逃げる競馬にならなくても結果を残せており、今回もいかに自分のリズムで運べるかが重要だろう。5歳の夏を迎えて充実一途の今、満を持しての重賞初挑戦を迎える。

牡5歳

調教師:斎藤誠(美浦)

  • 父:アジアエクスプレス
  • 母:アナコンダ
  • 母の父:フサイチコンコルド
ここに注目!

地方競馬在籍時を含めて4連勝中と、勢いは今回のメンバー中でも上位の存在だ。今回は初めての北海道での競馬となるなど、克服すべき課題はあるが、今の成長力なら重賞でも力強い走りを見せられるだろう。

前々走の2勝クラス・五泉特別(新潟・ダート1800メートル)では、好スタートから3番手につけると、スピードに乗りながら直線に向き、残り200メートル過ぎからグングン加速。一気に後続を突き放し、2着に5馬身差をつける快勝を飾った。先行しながらメンバー中最速の上がり3ハロン36秒5(推定)をマークするなど、ここでは一段上の実力だったと言える内容。前走の3勝クラス・甲州街道S(東京・ダート1600メートル)も2着に2馬身差をつける完勝でオープンクラス入りを決めており、本格化の気配を漂わせている。今回は初の札幌コースに替わるが、先行力があるので難なくこなせるだろう。

牡5歳

調教師:堀宣行(美浦)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:ラバヤデール
  • 母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!

伯父はフェブラリーSなどを制し、種牡馬としても多くのダート活躍馬を出したゴールドアリュール。本馬も今後の大舞台での活躍が期待される一頭だ。今回のレースを飛躍の足掛かりにしたい。

3連勝で臨んだ一昨年のレパードSでは15着に敗れ、重賞の壁に跳ね返されたものの、着実に力を蓄えリベンジのチャンスが巡ってきた。昨秋にオープンクラス入りを果たすと、3走前のオープン特別・名古屋城S(中京・ダート1800メートル)でクビ差ながらしっかりと勝ち切り、同クラスでの初勝利をゲット。前走のオープン特別・マリーンS(函館・ダート1700メートル)でも2着に好走し、現級でも安定した走りを見せている。札幌・ダート1700メートルは初めての出走とはなるが、前走を含め、ダート1700メートルでは2戦1勝、2着1回の実績があり、条件は合っていると言えそうだ。

牡4歳

調教師:武幸四郎(栗東)

  • 父:ヘニーヒューズ
  • 母:シヤボナ
  • 母の父:Kingmambo
ここに注目!

2歳時に兵庫ジュニアグランプリ(JpnⅡ・園田・ダート1400メートル)を制し、翌年のサウジダービー(G3・サウジアラビア・ダート1600メートル)でも2着に入った素質馬。結果を出せない時期もあったが、復調気配が漂う今なら久々の重賞勝利も狙えるだろう。

前々走の大沼S(リステッド・函館・ダート1700メートル)では、後方からレースを進め、メンバー中最速の上がり3ハロン36秒0(以下推定)をマークして2着を確保。鋭い末脚が目立った。前走のオープン特別・マリーンS(函館・ダート1700メートル)でもメンバー中最速タイの上がり3ハロン36秒1を記録しており、3着とはいえ続けて強力な決め手を見せている。今回も終いの脚にかける競馬になりそうで、展開に左右される面はあるかもしれないが、脚力はここでも上位に位置するはず。1700メートルの距離で良さが出てきた点も忘れてはいけないだろう。

牡4歳

調教師:小西一男(美浦)

  • 父:エスポワールシチー
  • 母:リサプシュケ
  • 母の父:ワイルドラッシュ
ここに注目!

近2走は敗戦が続くが、間隔を空けてリフレッシュを図り、万全の態勢を整えて挑む一戦。これまでに重賞2勝を挙げている地力を、いかんなく発揮してくるはずだ。本レースを巻き返しの足掛かりとしたい。

前々走の川崎記念(JpnⅠ・川崎・ダート2100メートル)は、強敵を相手に7着。前走のダイオライト記念(JpnⅡ・船橋・ダート2400メートル)では5着に敗れたが、距離が若干長かった印象も受けた。もともと1600メートルのユニコーンSで重賞初制覇を果たしていることから、1700メートルへの距離短縮はプラスに働きそうだ。近走は距離を考えてある程度脚をためるレース運びとなったが、この距離なら積極的なレース運びも可能だろう。7月26日には、美浦Wコースで5ハロン67秒9(ラスト1ハロン11秒9)を一杯に追われてマーク。3頭併せを行うなど、意欲的な調整を見せている。

牡4歳

調教師:矢作芳人(栗東)

  • 父:モーリス
  • 母:メジロマリアン
  • 母の父:メジロベイリー
ここに注目!

昨夏のレパードSで重賞初制覇を果たしたように、暑い季節に調子を上げるタイプである可能性はありそうだ。今回は休み明けとはなるが、得意な時期にあらためて重賞に挑み、好結果をつかみたい。

7月16日の名鉄杯(リステッド)への特別登録を行っていたが、出走態勢が整わずエルムSへの出走となった。すでに函館競馬場入りし、7月30日には馬場入りもしているように、調整は順調に進められているようだ。これまでは1800メートル以上への出走しかなく、1700メートルへの距離短縮は克服すべき課題だが、父は現役時代にマイルGⅠを4勝し、豊かなスピードを誇ったモーリス。この距離で新たな一面を見せる可能性は十分にあるだろう。今年のマーチSでは勝ち馬から0秒3差の5着に入っており、ここでも上位進出を狙える力は十分にあると言えるはずだ。

(山口 大輝)

ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。

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