今週の注目レース

北海道新聞杯クイーンステークス(GⅢ)

札幌競馬場 1800メートル(芝)別定 (牝) 3歳以上オープン

出走馬情報

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牝3歳

調教師:高橋康之(栗東)

  • 父:ドゥラメンテ
  • 母:イシス
  • 母の父:キングヘイロー
ここに注目!

昨年の札幌2歳Sで重賞タイトルを獲得。前走のオークスでは15番人気の低評価を覆して3着に好走した。札幌・芝1800メートルで全2勝を挙げているように、条件はベスト。ここで好結果を出し、秋の飛躍に繋げたい。

3歳初戦となったチューリップ賞は直線で前が開かず15着、続く桜花賞はスタートで後手を踏み、後方で流れに乗れぬまま14着と大敗を喫した。前走のオークスはスッと控えて後方待機策。平均ペースのなか、道中はじっくり構えて脚を温存。優勝馬リバティアイランドが別格の強さで大きく離されたものの、直線に入ってから馬群の大外へ持ち出すと懸命に脚を伸ばし、2着馬ハーパーとはクビ差の3着まで追い上げた。その後は休養を挟み、本レースに照準を合わせて函館競馬場に入厩。調教では好調時と遜色のない動きを披露しており、仕上げに抜かりはない。

牝3歳

調教師:武幸四郎(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:イルミナント
  • 母の父:Quality Road
ここに注目!

ディープインパクトのラストクロップで、デビューから無傷の2連勝でシンザン記念を制覇した。今春のGⅠ(桜花賞8着、オークス17着)では好結果を出せなかったが、休養で立て直して臨む一戦。素質馬の再始動に注目が集まる。

デビュー2戦目のシンザン記念は、スタートで後手を踏み、7頭立てで後方の5番手を追走。4コーナーで大外へ持ち出すと、直線は父ディープインパクト譲りの瞬発力を発揮し、メンバー中最速となる上がり3ハロン34秒6(推定)の末脚で豪快に突き抜けて1馬身差で快勝した。約3か月の休み明けとなった桜花賞は、もまれる競馬でリズムを崩して8着。前走のオークスは逃げを打ったものの、距離もこたえたのか17着に敗れた。春の牝馬クラシックは不本意な結果だったが、アメリカG1馬の母にディープインパクトを配した超良血馬。ここ2戦の経験を糧に、もうひと皮むけても不思議はない。

牝6歳

調教師:須貝尚介(栗東)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:ムードインディゴ
  • 母の父:ダンスインザダーク
ここに注目!

昨年の愛知杯で重賞制覇を達成。洋芝の札幌、函館では掲示板(5着以内)を外しておらず、抜群の安定感を誇る。前走の函館記念でも2着に好走。中1週のローテーションで当日の気配は鍵になるが、牝馬同士なら主役候補に挙げられる。

金鯱賞(12着)以来約3か月半の休み明けとなった2走前のオープン特別・巴賞(函館・芝1800メートル)は、中団の7番手を追走。平均ペースで上位馬とは位置取りの差も出たが、57キログラムの斤量を背負いながらも直線でしぶとく脚を伸ばして5着に健闘した。前走の函館記念は、中団のインに収まり道中はじっくり脚を温存。優勝馬ローシャムパークの決め手には屈したものの、馬群をさばいて一度先頭のシーンを作り、牡馬相手に中身の濃い2着に好走した。昨年の本レースでは勝ち馬から0秒1差の4着と接戦を演じており、今年も目が離せない存在だ。

牝6歳

調教師:中村直也(栗東)

  • 父:エピファネイア
  • 母:キングダンサー
  • 母の父:キングカメハメハ
ここに注目!

昨年の府中牝馬Sではソダシを退けて重賞タイトルを獲得。3走前の有馬記念では4着に健闘しており、牝馬同士なら地力上位だ。春2戦はともに着外に敗れ、今回は57キログラムの斤量も背負うが、軽視はできない。

昨年の府中牝馬Sは、スッと控えて後方のインで折り合いに専念。直線も内を通り、メンバー中最速となる上がり3ハロン33秒3(推定)の末脚で一完歩ごとに差を詰め、ゴール寸前でソダシを捕らえて重賞制覇を達成した。続くエリザベス女王杯は重馬場もこたえて10着に敗れたが、3走前の有馬記念では、中団のインに収まり、直線はしぶとく脚を伸ばして4着まで追い上げた。2走前の阪神牝馬Sは直線で他馬に寄られるシーンもあって10着、前走のヴィクトリアマイルは15着に敗れたが、ともにマイル戦だっただけに度外視できる結果だろう。200メートルの距離延長で本領発揮を期待したい。

牝5歳

調教師:鹿戸雄一(美浦)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:ハッピーパス
  • 母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!

3歳時は桜花賞(11着)に駒を進めた素質馬。2走前の3勝クラス・幕張S(中山・芝1600メートル)を勝ち上がり、前走の福島牝馬Sでは4着に入って本格化ムードを示している。続けて1800メートルを使うことで前走以上の走りが期待できそうだ。

3走前の3勝クラス・若潮S(中山・芝1600メートル)は、1分32秒7の好タイムで走るも、ハナ差の2着惜敗。1番人気に支持された2走前の3勝クラス・幕張Sでは、好位追走から直線で鮮やかに抜け出して1馬身1/2差で快勝した。前走の福島牝馬Sは、スッと控えて後方待機策。コーナー通過4回の競馬が初めてで、コーナリングはぎこちなかったが、直線では外からしぶとく脚を伸ばして勝ち馬から0秒2差の4着に健闘した。約3か月の休み明けでも久々は苦にせず、3歳時の桜花賞(11着)を除けば掲示板(5着以内)を外していない安定感も魅力。今回も上位争いが濃厚だろう。

牝6歳

調教師:杉山晴紀(栗東)

  • 父:キングズベスト
  • 母:マンハッタンミート
  • 母の父:マンハッタンカフェ
ここに注目!

昨年のターコイズSでは、4コーナー8番手から鮮やかな差し切りを決めて同レース連覇を飾った。6歳を迎えた今年は3戦続けて着外に敗れているが、末脚の生きる展開になればガラリ一変も可能だろう。

6歳初戦となった3走前の京都牝馬Sはゲートで後手を踏み、デビュー戦以来の1400メートルもあってか流れに乗り切れず9着に敗れた。2走前のダービー卿チャレンジTは牡馬相手に56キログラムのハンデを背負い、直線の追い比べでジリジリとしか脚を使えず8着。前走の福島牝馬Sは、スローペースで末脚不発の11着に敗れたが、勝ち馬から0秒6差なら着順ほどレース内容は悪くない。約3か月の休養を挟んだが、本レースに照準を合わせて順調な乗り込みを消化。近3戦は不本意な結果だが、いずれも敗因ははっきりしており、重賞2勝を挙げる実績馬の巻き返しを警戒したい。

牝7歳

調教師:堀宣行(美浦)

  • 父:Frankel
  • 母:Dupe
  • 母の父:Observatory
ここに注目!

クイーンSは3年連続で出走になるが、一昨年は0秒1差の3着に入り、昨年はテルツェットとの首の上げ下げでハナ差の2着に好走した。7歳でも年齢的な衰えはなく、好相性のレースで念願の重賞タイトル獲得を狙う。

7歳初戦となった2走前の愛知杯は、最内枠から好位のインを追走。スローペースの瞬発力勝負では分が悪かったが、直線はしぶとく脚を伸ばして5着に入った。前走の中山牝馬Sは、中団のインで脚を温存。スローペースで馬群が固まり、仕掛けをワンテンポ待たされたことで上位2頭に先を越されたが、直線半ばで進路を確保すると、最後は力強く伸びて3着争いは制している。約4か月半の休み明けになるが、美浦トレーニング・センターで十分過ぎるほど乗り込んでから札幌競馬場へ移動しており、調整は順調。気性面の激しさがあるだけに、当日輸送のない滞在競馬は合うタイプだ。

(京増 真臣)

ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。

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