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G1昇格初年度(2016年)にオーストラリアからの遠征馬シャトークアが制したのを最後に、以降は香港調教馬が8連勝しているこのレース。今年も地元勢に、カーインライジングという“絶対的存在”がいる。
ニュージーランド産馬で、2023年12月に香港でデビューした同馬。今季3戦目となった昨年11月の香港ジョッキークラブスプリント(G2・香港)を、セイクリッドキングダムが持っていた記録を17年ぶりに更新する1分07秒43というトラックレコードで制し、香港に出現したニュースターとして脚光を浴びた。その後も快進撃は続き、3月30日に行われた香港スプリントカップ(G2・香港)を3馬身差で快勝し、2024年2月から継続している連勝を11に更新。最新の世界ランキング「S(Sprint)コラム」でも2位以下に6ポンドという大きな差をつけ首位を独走している。
2023年4月のこのレースと同年12月の香港スプリント(G1・香港)を制し、その年の世界ランキング「Sコラム」で首位に立ったラッキースワイネス。2024年4月に香港スプリントカップ(G2・香港)を制した後に、左前肢球節の骨折が判明。治療に専念した結果、怪我が癒えてここは約1年1か月ぶりの復帰戦となる。昨年9月から本格的な乗り込みを再開。復帰後4度目のバリアトライアルとなった4月8日には、1,000メートル=57秒95の好時計をマークし、臨戦態勢を整えている。
今季ここまで1,200メートルから1,400メートルの重賞を6戦し、2着5回、3着1回と、極めて安定した成績を収めているのがヘリオスエクスプレスだ。
ここに日本勢は4頭出しで臨む。
3月30日に行われた高松宮記念(GⅠ)を制し、3度目の重賞制覇にして待望のG1初制覇を果たしたのはサトノレーヴだ。昨年12月の香港スプリント(G1・香港)でも、カーインライジングから3/4馬身差の3着に入っており、シャティンの馬場への適性も実証済みだ。
前走メイダンのアルクオーツスプリント(G1・UAE)で4着と健闘したダノンマッキンリー。欧州短距離界の一線級である勝ち馬ビリービングから2.64馬身差というのは、胸を張れる内容だ。父モーリスが3つのG1を制した香港で、ワンランク上のパフォーマンスを繰り出すことを期待したい。
GⅠ初挑戦だった高松宮記念で5着と悪くない競馬をしたエイシンフェンサー。良績を残している右回りコースにかわるのは、心強い材料である。
昨年秋のスプリンターズS(GⅠ)勝ち馬ルガル。初の海外遠征となった前々走の香港スプリントでは本来の力が出せなかったが、前回の経験が必ずや糧となっているはずだ。
1959年(昭和34年)東京生まれ。父親が競馬ファンで、週末の午後は必ず茶の間のテレビが競馬中継を映す家庭で育つ。1982年(昭和57年)大学を卒業しテレビ東京に入社。営業局勤務を経てスポーツ局に異動し競馬中継の制作に携わり、1988年(昭和63年)テレビ東京を退社。その後イギリスにて海外競馬を学ぶ日々を過ごし、同年、日本国外の競馬関連業務を行う有限会社「リージェント」を設立。同時期にテレビ・新聞などで解説を始め現在に至る。
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