海外競馬発売

10月2日(木曜)時点
文:秋山 響(TPC)
国旗は「調教国」、英語表記右の国コードは「生産国」
KALPANA(GB)
牝4歳 A.ボールディング 厩舎
通算12戦5勝

AVENTURE(IRE)
牝4歳 C.フェルラン 厩舎
通算12戦6勝

重馬場で争われた3歳(2024年)6月のロワイヨモン賞(G3)を後方から楽々と突き抜けて7馬身差で楽勝。重賞初制覇を果たしました。その後は中1週で挑んだ仏オークス(G1)4着の後、8月のポモヌ賞(G2)では後方からの追い込みを決めて優勝。秋はヴェルメイユ賞(G1)で2着の後、凱旋門賞(G1)でも中団からよく追い上げて,勝ったブルーストッキングから1馬身1/4差の2着に入りました。今年は4月のアレフランス賞(G3)、5月のコリーダ賞(G2)と牝馬限定の重賞を連勝。その後、6月のサンクルー大賞(G1)はカランダガンの末脚に屈して2着でしたが、前走9月のヴェルメイユ賞(G1)では中団追走から直線でしっかりと伸びて、今年の仏オークス馬ゲゾラに1馬身半差をつけて優勝。G1初制覇を果たしています。
BYZANTINE DREAM(JPN)
牡4歳 栗東・坂口 智康 厩舎
通算10戦4勝

2歳(2023年)12月のデビュー戦を豪快に差し切って優勝すると、続く昨年2月のきさらぎ賞(GⅢ)も後方追走から直線では大外を強襲して優勝。重賞初制覇を果たしました。その後は皐月賞(GⅠ)13着、日本ダービー(GⅠ)17着、菊花賞(GⅠ)5着など4戦して未勝利でシーズンを終了。今年も始動戦となった1月のアメリカジョッキークラブカップ(GⅡ)は6着でしたが、2月のレッドシーターフH(G2・サウジアラビア)では後方待機から直線で力強い伸び脚を見せて1馬身1/4差で快勝。帰国初戦の天皇賞(春)(GⅠ)ではヘデントールにはアタマ差及びませんでしたが、後方からよく追い上げてGⅠ初制覇まであと少しのところまで迫りました。その後、秋は前走9月のフォワ賞(G2・フランス)で復帰。スタートで他馬にぶつけられてつまずくシーンがありましたが、すぐに立て直して中団につけると、直線でG1・3勝馬ソジーをかわして半馬身差で優勝しました。
MINNIE HAUK(IRE)
牝3歳 A.オブライエン 厩舎
通算6戦5勝

2歳(2024年)10月1日のデビュー戦(アイルランド)は2着でしたが、同月19日の2戦目(アイルランド)で初勝利。2歳時は2戦1勝でした。今年は5月のチェシャーオークス(リステッド・イギリス)を2番手から抜け出して優勝すると、続いて向かった6月の英オークス(G1・イギリス)も2番手追走から同じ厩舎の所属馬で、逃げていたワールとの競り合いをクビ差で制してG1初制覇を果たしました。その後は7月の愛オークス(G1・アイルランド)も3番手から伸びて、デビュー戦で敗れたウィーマイトテイクドロングウェイに1馬身1/4差をつけて優勝。続いて向かった8月の前走ヨークシャーオークス(G1・イギリス)も4頭立ての3番手追走から直線で鋭く伸びて、G2勝ちのある古馬エストレンジに3馬身半差をつけてG1・3連勝としました。
CROIX DU NORD(JPN)
牡3歳 栗東・斉藤 崇史 厩舎
通算6戦5勝

2024年度のJRA賞最優秀2歳牡馬です。2歳(2024年)6月のデビュー戦を2番手から抜け出す競馬で制すと、そこから約5か月ぶりのレースとなった11月の東京スポーツ杯2歳S(GⅡ)も3、4番手追走から直線でじわじわと脚を伸ばして優勝。さらに続く12月のホープフルS(GⅠ)も直線で余裕を持って抜け出して2馬身差で快勝し、デビューから3連勝でGⅠタイトルをつかみました。今年はシーズンの初戦となった4月の皐月賞(GⅠ)は直線でいったんは先頭に立つ場面を作りながら2着に終わりましたが、続く日本ダービー(GⅠ)では好位追走から抜け出すと、追い込んだマスカレードボールに3/4馬身差をつけて優勝しました。今秋は前走9月のプランスドランジュ賞(G3・フランス)で始動。重馬場の中、中団追走から直線半ばで先頭に立つと、最後はG2勝ち馬ダリズの追い上げを短アタマ差しのいで優勝しました。
SOSIE(IRE)
牡4歳 A.ファーブル 厩舎
通算11戦6勝

重賞初挑戦となった昨年6月の仏ダービー(G1・フランス)で3着に健闘すると、続く7月のパリ大賞(G1・フランス)では中団から鋭く伸びて、イリノイ(のちに英セントレジャーでクビ差の2着)に2馬身差をつけて快勝。その後、秋は9月のニエル賞(G2・フランス)優勝後、凱旋門賞(G1・フランス)は先行して4着でした。今年は4月のガネー賞(G1・フランス)と5月のイスパーン賞(G1・フランス)を中団から差す競馬で連勝。その後、初の国外遠征となった7月のエクリプスS(G1・イギリス)は少し行きたがりながらの逃げとなったことがこたえたか最下位6着に終わりましたが、そこから約2か月ぶりのレースとなった前走9月のフォワ賞(G2・フランス)ではビザンチンドリームにはかわされましたが、中団からよく伸びて2着と巻き返しました。
ALOHI ALII(JPN)
牡3歳 美浦・田中 博康 厩舎
通算5戦2勝

2歳(2024年)11月のデビュー戦を中団追走から直線で鋭く伸びて2馬身半差で快勝。2歳時は1戦1勝でした。今年は1月の1勝クラスで2着の後、重賞初挑戦となった3月の弥生賞(GⅡ)では荒削りな走りながらも直線でよく追い上げて、勝ったファウストラーゼンからクビ+クビ差の3着。しかし、続く皐月賞(GⅠ)は後方からまくっていく競馬を見せましたが、粘り切れずに8着に終わりました。その後は前走8月のギヨームドルナノ賞(G2・フランス)に出走。少し出遅れましたが、そこからスローの逃げに持ち込むと、直線で後続を楽に突き放して3馬身半差で快勝(3着がのちにニエル賞(G2・フランス)を制したクアリフィカー)。重賞初制覇を果たしています。
GEZORA(FR)
牝3歳 F.グラファール 厩舎
通算8戦4勝

2歳(2024年)8月にデビュー2戦目で初勝利を挙げると、コンデ賞(G3)2着を経て向かった10月のレゼルヴォワール賞(G3)を不良馬場の中、先行策から抜け出して1馬身3/4差で快勝。重賞初制覇を果たしました。現在のオーナーに購買され、転厩して迎えた今年はシーズン初戦となった4月のヴァントー賞(G3)は3着でしたが、5月のサンタラリ賞(G2)で差し切り勝ちを収めて巻き返すと、続く6月の仏オークス(G1)も中団追走から直線で鋭く伸びて、2着のベッドタイムストーリーに1馬身差をつけて優勝しました。今秋は前走9月のヴェルメイユ賞(G1)で始動。6頭立ての5番手追走から直線で前を追いましたが、勝ったアヴァンチュールから1馬身半差の2着でした。
当コーナーの情報は、登録情報を基に制作されております。競走データは公式データと照合し、それ以外の表記は主に現地報道を参考に制作しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。
解説
3歳(2024年)9月のセプテンバーS(G3・イギリス)を4馬身3/4馬身差で快勝して重賞初制覇。さらに続く10月の英チャンピオンズフィリーズ&メアズS(G1・イギリス)も重馬場の中、先行策から楽に抜け出して2馬身差で優勝してG1初制覇を果たしました。今年は5月のタタソールズゴールドC(G1・アイルランド)でシーズンをスタートしてロスアンゼルスの3着。その後も6月のプリティポリーS(G1・アイルランド)がワールとの競り合いに敗れての2着、7月のキングジョージⅥ世&クイーンエリザベスS(G1・イギリス)も後方からよく伸びましたが、さらに後方から強襲したカランダガンの末脚に屈して2着に終わると、続いて単勝1.5倍の圧倒的な支持を集めた前走9月のセプテンバーS(G3・イギリス)も先に抜け出したジアヴェロット(昨年の香港ヴァーズ優勝馬)に及ばず1馬身半差の2着に敗れています。