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競馬場・コース紹介

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コーフィールド競馬場

コーフィールド競馬場は、ヴィクトリア州を代表する競馬場のひとつ。競馬を主催するのはメルボルンレーシングクラブで、同クラブはコーフィールド競馬場のほかにもラドブロークスパーク(サンダウン)競馬場(コーフィールド競馬場、フレミントン競馬場、ムーニーヴァレー競馬場とともにヴィクトリア州のメトロポリタンと呼ばれる主要競馬場)やモーニントン競馬場でも競馬を開催している。なお、競馬場はメルボルンの中心部から南東におよそ8キロメートルのところにあり、車のほか、電車やトラムでも簡単に行くことができる。

コーフィールド競馬場で最初に競馬が行われたのは1859年のこと。当時のこの場所は、蛇が多く生息する沼地で、荒れ果てていたが、現在のメルボルンレーシングクラブの前身組織であるヴィクトリアアマチュアターフクラブが1876年にこの場所を本拠地と定めて競馬を開催するようになると大きく発展。1879年には今も続くこの競馬場の看板レースであるコーフィールドカップが初めて行われた。なお、コーフィールド競馬場は今でも「ザヒース(The Heath、荒れ地)」という別名で親しまれている。

現在のコーフィールド競馬場は左回り1周2080メートルの芝コース(幅員30メートル)で、これに4つのシュート(引き込み線)を組み合わせて競馬が行われている(平地競馬のみ)。最後の直線は367メートルで、メルボルンカップの行われるフレミントン競馬場(450メートル)と比べると短いが、最終コーナーには最大で6度のバンクがついており、差し馬や追い込み馬がコーナーで外を回してもスムーズに加速できるようにレイアウトされている。また、スタンドから見て一番遠いターンは外回りと内回りに分かれており、1800メートルと2000メートルのレースは外回りが使用されている。 コースは1メートルから2メートルほどの高低差はあるがほぼ平坦といってよく、またこれといった癖もないので、実力が発揮しやすいフェアなもの。良馬場であれば時計も速く、例えば1200メートルのコースレコードは1分07秒74が記録されている。

コーフィールド競馬場では現在全部でG1が12レース行われており(2019-2020年シーズンの日程)、これはヴィクトリア州においてはフレミントン競馬場の14レースに次ぐ多さ。1年のハイライトとなるのは前記した総賞金500万オーストラリアドル(約3億9000万円。1オーストラリアドル=約78円で換算)のコーフィールドカップ(G1。3歳以上ハンデ。芝2400メートル)を含む6つの重賞が行われる「コーフィールドカップデー」だが、その1週間前には総賞金200万豪ドルの3歳限定戦コーフィールドギニー(芝1600メートル)をメインレースにしてコーフィールドS(芝2000メートル)、トゥーラックハンデ(芝1600メートル)、豪1000ギニー(芝1600メートル)と4つのG1を1日で開催する「コーフィールドギニーデー」があり、こちらも大きな盛り上がりを見せる。

また、総賞金150万豪ドルの2歳戦ブルーダイヤモンドS(芝1200メートル)を筆頭に、2018年にはブレイブスマッシュとトーセンスターダムがワンツーフィニッシュを決めた豪フューチュリティS(芝1600メートル)、オークレープレート(芝1100メートル)と3つのG1を1日で行う2月の「ブルーダイヤモンドSデー」も重要な開催となっている。

文:秋山 響(TPC)
(2019年10月現在)

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コーフィールド競馬場芝2400メートル

コーフィールド競馬場 コース図

コーフィールドカップが行われるコーフィールド競馬場の芝2400メートルはスタンド前にある直線の入り口付近からのスタート。ここから1度ゴール板を通過した後、ぐるっと1周したところが決勝線となる。基本的には大きな癖もなく、フェアなコース設定と言えるが、スタート地点から最初のコーナーまでは330メートルほどということもあって、多頭数(コーフィールドカップのフルゲートは18頭)になると、内枠は押し込められる可能性、外枠は内に入れずに終始外を回らされる可能性があることから、中ほどの枠を希望する陣営が多い。

コースの起伏は残り1300メートル付近から残り1100メートル付近(スタンドから見て一番遠いターン)までの上り(1メートルから2メートルほど)が目立つ程度で、スピード能力がまず重要。1200メートルのコースレコードは1分07秒74と、日本と比べても見劣りしないタイムとなっている。また、芝2400メートルでは上級レースがほとんど行われていないが(重賞はコーフィールドカップとG2・ハーバートパワーSの2つだけ)、2000年のコーフィールドカップでダイアトライブが2分25秒32というコースレコードを樹立している。

脚質については明確な傾向はなく不問。最後の直線は坂もなく、367メートルと短めだが、競馬場紹介のところでも記した通り、最終コーナーに最大で6度のバンクがついていることで、差し馬や追い込み馬がコーナーで外を回ってもスムーズに加速できるようになっており、2014年のアドマイヤラクティは中団やや後方待機から、最終コーナーで外を回りながら進出すると、直線でもぐんぐんと末脚を伸ばして優勝している。

文:秋山 響(TPC)
(2019年10月現在)

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コーフィールド競馬場 紹介動画(2018年制作)

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