過去10年のシリウスSにおける優勝馬延べ10頭中、2020年のカフェファラオと2023年・2024年のハギノアレグリアスを除く7頭は重賞初勝利だった。そのうち2015年の優勝馬アウォーディーは翌年のJBCクラシック、2018年のオメガパフュームは同年の東京大賞典など、2022年のジュンライトボルトは同年のチャンピオンズCと、それぞれGⅠ・JpnⅠを制している。実績馬はもちろん新興勢力にも注目しておきたい一戦だ。今回は、中京・ダート1900メートルで行われた2020年から2022年と2024年を含む過去10年のレース結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみよう。
過去10年の単勝人気別成績を見ると、3着以内馬延べ30頭のうち22頭を5番人気以内の馬が占めている。人気薄の馬が上位に食い込んだ例も少なくないとはいえ、まずは前評判が高い馬をチェックしておきたい。〔表1〕
単勝人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1番人気 | 3-2-0-5 | 30.0% | 50.0% | 50.0% |
2番人気 | 1-3-2-4 | 10.0% | 40.0% | 60.0% |
3番人気 | 1-0-3-6 | 10.0% | 10.0% | 40.0% |
4番人気 | 2-0-1-7 | 20.0% | 20.0% | 30.0% |
5番人気 | 1-2-1-6 | 10.0% | 30.0% | 40.0% |
6〜10番人気 | 1-3-2-44 | 2.0% | 8.0% | 12.0% |
11番人気以下 | 1-0-1-44 | 2.2% | 2.2% | 4.3% |
過去10年の年齢別成績を見ると、3着以内馬延べ30頭のうち27頭を6歳以下の馬が占めている。その中で、出走頭数こそ少ないものの3歳馬の連対率が33.3%に達している。3歳馬の中には、このレースで歴戦の古馬と初対戦になる馬も多いが、互角以上に渡り合えていることは覚えておきたい。〔表2〕
年齢 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
3歳 | 2-2-0-8 | 16.7% | 33.3% | 33.3% |
4歳 | 2-1-3-18 | 8.3% | 12.5% | 25.0% |
5歳 | 3-4-4-38 | 6.1% | 14.3% | 22.4% |
6歳 | 2-1-3-22 | 7.1% | 10.7% | 21.4% |
7歳以上 | 1-2-0-30 | 3.0% | 9.1% | 9.1% |
阪神・ダート2000メートルで行われた年(2015年から2019年、2023年)における前走の着順別成績を見ると、3着以内馬延べ18頭のうち16頭を前走4着以内の馬が占めている。今年も前走好走馬を高く評価したい。〔表3〕
(伊吹 雅也)
前走の着順 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1着 | 2-5-2-14 | 8.7% | 30.4% | 39.1% |
2着 | 1-0-0-3 | 25.0% | 25.0% | 25.0% |
3着 | 0-0-1-5 | 0% | 0% | 16.7% |
4着 | 2-1-2-5 | 20.0% | 30.0% | 50.0% |
5着 | 0-0-0-7 | 0% | 0% | 0% |
6着以下 | 1-0-1-31 | 3.0% | 3.0% | 6.1% |
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