開催日割の変更により、2020年から2022年、および2024年の阪神ジャンプSは中京競馬場で行われたが、今年は例年通り阪神・芝3140メートルが舞台となる。ここでは中京開催時を含む過去10年の結果から、レースの特徴を探ってみたい。
過去10年で単勝1番人気は6勝を挙げている。優勝馬の残る4頭は3番人気または4番人気で、2着も8頭が4番人気以内と、上位人気馬が中心の傾向にある。ただ、3着は5頭が6番人気以下と下位人気馬の入り込む余地もあるので、3連系の馬券を買う際は相手選びに注意したい。〔表1〕
単勝人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1番人気 | 6-2-1-1 | 60.0% | 80.0% | 90.0% |
2番人気 | 0-3-1-6 | 0% | 30.0% | 40.0% |
3番人気 | 2-0-2-6 | 20.0% | 20.0% | 40.0% |
4番人気 | 2-3-1-4 | 20.0% | 50.0% | 60.0% |
5番人気 | 0-0-0-10 | 0% | 0% | 0% |
6〜9番人気 | 0-1-4-33 | 0% | 2.6% | 13.2% |
10番人気以下 | 0-1-1-21 | 0% | 4.3% | 8.7% |
過去10年の優勝馬はいずれも前走が障害重賞で、好走率を見ても障害重賞組が最も高くなっている。昨年の優勝馬サペラヴィのように前走8着から巻き返したケースもあるが、重賞組は基本的に前走の着順が良いほど好走率も高く、障害重賞2着以内から臨んだ馬は〔6・1・1・4〕と過半数が3着以内に入っている。〔表2〕
前走 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
障害重賞 | 10-5-2-28 | 22.2% | 33.3% | 37.8% |
障害オープン | 0-2-5-39 | 0% | 4.3% | 15.2% |
障害未勝利 | 0-3-2-12 | 0% | 17.6% | 29.4% |
平地のレース | 0-0-1-2 | 0% | 0% | 33.3% |
前項では前走に着目したデータを紹介したが、同年の実績についても調べてみると、同年の障害重賞で2着以内に入っていた馬は〔7・3・2・6〕と過半数が3着以内に入っており、残る3頭の優勝馬は同年に障害オープンを勝っていた。同年にこれらの実績を残していた馬は表のとおり3着内率が50%を超えているので、軸馬はこの実績を持つ馬から選ぶのがよさそうだ。〔表3〕
(高那実 マヤ)
経験の有無 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
あり | 10-6-5-19 | 25.0% | 40.0% | 52.5% |
なし | 0-4-5-62 | 0% | 5.6% | 12.7% |
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