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牡7歳
調教師:武英智(栗東)

障害7勝を挙げる現役屈指のジャンパー。前走の東京ジャンプS(J・GⅢ・芝3110メートル)で障害重賞5勝目を挙げた。2年前には阪神ジャンプSも制覇。暮れの大舞台を目指し、秋はここから始動する。
昨年以降、J・GⅠの3戦でも2着、4着、4着と上位争いをしている実力馬。J・GⅢなら実績は一枚上だ。特に障害キャリア17戦で、3140メートル以下の距離で9戦7勝と安定感が光る。前走の東京ジャンプS(J・GⅢ)は、早めに先頭に立って押し切り優勝。単勝オッズ1.6倍の断然人気に応え、同レース3連覇の偉業を達成した。その後、夏場はじっくりと休養。秋の始動戦のここへ向けて栗東CWコースで長めから入念に調教を消化しており、動ける態勢が整っている。2年前に勝った時と同じローテーションで、2度目の阪神ジャンプS制覇に挑む。
牡7歳
調教師:佐々木晶三(栗東)

障害重賞は未勝利ながら、昨年の中山大障害(芝4100メートル)3着、今年の中山グランドジャンプ(芝4260メートル)2着とJ・GⅠで上位争いを演じた。過去2回の阪神ジャンプSはともに3着。今年こそ勝利をつかむ。
障害入り後は経験を積みながら力をつけてきた。昨年6月以降は7戦連続で3着以内を確保。特に、ブリンカーを着用した6走前からは最後まで集中して走れている。2度目のJ・GⅠ挑戦だった昨年の中山大障害は、中団で脚をためて追走。最後の直線でもしっかり反応して3着に食い込んだ。今年の中山グランドジャンプ(J・GⅠ)でも2着に好走。前走のオープン特別・ソレイユジャンプS(小倉・芝3390メートル)は2番手から楽に抜け出し、後続に5馬身差をつけて快勝した。近走の充実ぶりなら、待望の重賞タイトルにも手が届くはずだ。
牡5歳
調教師:四位洋文(栗東)

近3戦のうち、逃げた2戦はそれぞれ9馬身差、4馬身差の快勝。2走前の阪神スプリングジャンプ(J・GⅡ・芝3900メートル)は逃げられず7着に敗れた。ここもマイペースで運べるかどうかがポイントになる。
障害入り3戦目だった昨年12月の障害未勝利(京都・芝からダート2910メートル)では、後続に20馬身以上つける大逃げを打ち、そのまま粘って9馬身差の圧勝。障害重賞初挑戦だった今年の阪神スプリングジャンプ(J・GⅡ)は後方に控える形から早めにポジションを上げたが、最後は粘りを欠いて7着に敗れた。前走の障害オープン(阪神・芝からダート3110メートル)は、再び先手を奪う形から後続との差を広げていくと、しぶとく粘って逃げ切り勝ち。2度目の障害重賞でマイペースに持ち込むことができれば、チャンスは十分にあるだろう。
せん5歳
調教師:宮田敬介(美浦)

今年1月に障害入り。3戦目で初勝利を挙げると、前走の障害オープン(福島・芝2750メートル)では最後方追走からライバルを1頭ずつパスして差し切った。連勝の勢いに乗って、重賞に初挑戦する。
デビュー8戦目となった2023年8月の未勝利(札幌・芝2600メートル)で初勝利を挙げた後は1勝クラスで上位入着ができず、今年から障害入り。転向3戦目の障害未勝利(新潟・芝2890メートル)では、好位追走から早めに先頭に立ってそのまま押し切った。続く障害オープン(福島・芝2750メートル)は10頭立ての最後方から徐々にポジションを上げていき、2周目の3、4コーナーでは先行集団の後ろでじっと我慢。直線で外に持ち出すと、最終障害を飛越して先頭に立った。長く脚を使っての差し切り勝ちで、豊富なスタミナを証明。初めての重賞でも通用しそうな雰囲気がある。
牡8歳
調教師:上原博之(美浦)

障害キャリア14レースで7つの競馬場を経験。関東馬ながら阪神、京都の関西圏で〔2・2・0・0〕と全て連対しており、コース相性はいい。障害オープン勝ちの実績がある阪神で、重賞初Vを狙う。
2023年4月に障害入りして以降は福島、新潟、東京、中山、京都、阪神で3着以内に入っており、コースを問わず堅実な走りが目立つ。2023年12月の障害オープン(阪神・芝からダート3110メートル)で障害2勝目をマーク。近2走の障害オープン(ともに京都・芝からダート3170メートル)は、どちらも先行してしぶとく粘り、1着、2着と安定した走りを見せた。障害重賞ではJ・GⅢを3戦して結果こそ出ていないが、ここ2走のようにスムーズに流れに乗って運ぶことができれば、上位進出のチャンスはあるだろう。
牡5歳
調教師:佐藤吉勝(美浦)

2024年1月に障害入りし、同年秋に初勝利。その後はオープンクラスで7戦して5着3回の成績を残している。4走前には、本舞台のオープン特別・三木ホースランドパークジャンプSで5着。舞台経験があるのは心強い。
平地では勝利を挙げられず、2024年から障害入り。2戦目の障害未勝利(小倉・芝2860メートル)で3着に好走し、同年秋の障害未勝利(新潟・芝2850メートル)で初勝利を挙げた。オープンクラス昇級後は流れに乗れないレースが続いたが、今年3月のオープン特別・三木ホースランドパークジャンプS(阪神・芝3140メートル)では3番手から粘り込んで5着。2度目の阪神遠征だった2走前の障害オープン(芝からダート3110メートル)は前が残る展開で差を詰められなかったが、道中4、5番手の追走から5着に粘った。今回もスムーズに流れに乗って上位を狙う。
牡7歳
調教師:鈴木孝志(栗東)

ブリンカーを着用した4走前以降は〔1・2・1・0〕の好成績。馬具の効果があったようで、集中力を持続して力を発揮できるようになった。障害転向後の初勝利を挙げた阪神で、初の障害重賞にチャレンジする。
平地で2勝を挙げ、3歳時にはレパードS(14着)で重賞にも挑戦した。昨年から障害入り。転向2戦目の障害未勝利(新潟・芝2890メートル)で2着に入るも、その後は4戦連続で4着以下に敗れた。今年2月の障害未勝利(小倉・芝2860メートル)で初めてブリンカーを着用。そこから3着、2着、2着と連続好走すると、前走の障害未勝利(阪神・芝からダート2970メートル)で障害初勝利を挙げた。ここは約5か月ぶりとなるが、同じ阪神の本レースを目指して調整してきた。栗東CWコースで長めからしっかり追われて、好仕上がり。集中して走ることができれば、重賞でも侮れない。
牝4歳
調教師:和田雄二(美浦)

前走時420キログラムの小柄な牝馬ながら豊富なスタミナを持ち、前走で障害初勝利を挙げた。平地を含めて3着以内だった4戦中3戦が9番人気以下。初めての重賞挑戦でもアッと驚かせる激走があるかもしれない。
デビュー2戦目だった2023年の未勝利(新潟・芝1400メートル)では、15頭立ての14番人気(単勝オッズ370.0倍)で2着に好走した。しかし、その後は好走がなく、昨年秋から障害入り。2戦目の障害未勝利(福島・芝2750メートル)では9頭立ての最低人気ながら3着に好走した。前走の障害未勝利(小倉・芝2860メートル)を中団から差し切って、待望の初勝利をゲット。勢いに乗って重賞に初挑戦する。本レースを牝馬が勝てば、2010年コウエイトライ以来。牝馬による障害重賞制覇も、2017年の新潟ジャンプS(J・GⅢ)を制したグッドスカイ以来となる。
(寺下 厚司)
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