今週の注目レース

朝日杯セントライト記念(GⅡ)

中山競馬場 2200メートル(芝・外)馬齢 3歳オープン

データ分析

クラシック最終戦のトライアルレース

当レースはクラシック三冠の最終戦・菊花賞のトライアルレースで、春のクラシック戦線を歩んできた馬と、夏に素質を開花させてきた馬の対決に注目が集まる。ここでは過去10年の結果を分析する。

3番人気以内の馬が中心

過去10年の3着以内馬30頭のうち21頭は単勝3番人気以内で、3着内率では1番人気から3番人気がいずれも60%以上となっている。中でも1番人気は連対率が80.0%と非常に高い。4番人気以下からも4頭の優勝馬が出るなど軽視はできないが、11番人気以下の馬は全て4着以下と、人気薄の馬は苦戦傾向が強くなっている。〔表1〕

〔表1〕単勝人気別成績(過去10年)
単勝人気 成績 勝率 連対率 3着内率
1番人気 2-6-0-2 20.0% 80.0% 80.0%
2番人気 3-2-2-3 30.0% 50.0% 70.0%
3番人気 1-0-5-4 10.0% 10.0% 60.0%
4番人気 2-0-0-8 20.0% 20.0% 20.0%
5番人気 0-0-1-9 0% 0% 10.0%
6〜10 番人気 2-2-2-44 4.0% 8.0% 12.0%
11番人気以下 0-0-0-43 0% 0% 0%

4枠から内の枠がやや優勢

過去10年の枠番別成績では、3着以内馬30頭中17頭が1枠から4枠の馬で、好走率でも1枠から4枠の数値が高くなっている。4枠から内の枠がやや優勢と言えるだろう。〔表2〕

〔表2〕枠番別成績(過去10年)
枠番 成績 勝率 連対率 3着内率
1枠 1-1-2-7 9.1% 18.2% 36.4%
2枠 1-0-3-11 6.7% 6.7% 26.7%
3枠 3-1-0-13 17.6% 23.5% 23.5%
4枠 2-1-2-13 11.1% 16.7% 27.8%
5枠 1-2-0-17 5.0% 15.0% 15.0%
6枠 1-0-2-17 5.0% 5.0% 15.0%
7枠 1-3-1-16 4.8% 19.0% 23.8%
8枠 0-2-0-19 0% 9.5% 9.5%

3着以内馬の半数以上は前走がGⅠ

過去10年の前走別成績を見ると、前走がGⅠだった馬が3着以内18回と、3着以内馬の半数以上を占めている。前走がGⅢだった馬も3勝を含む3着以内5回、3勝クラス以下だった馬も2勝を含む同6回と馬券に絡むケースが少なくないものの、連対率や3着内率では前走GⅠ組が上位となっている。〔表3〕

〔表3〕前走別成績(過去10年)
前走 成績 勝率 連対率 3着内率
GⅠ 5-7-6-24 11.9% 28.6% 42.9%
GⅡ 0-0-0-5 0% 0% 0%
GⅢ 3-1-1-12 17.6% 23.5% 29.4%
オープン特別 0-0-1-5 0% 0% 16.7%
3勝クラス以下 2-2-2-65 2.8% 5.6% 8.5%
地方競馬のレース 0-0-0-2 0% 0% 0%
  • 注記:リステッドはオープン特別に含む
ウインファイブ対象レース
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過去3走での重賞成績に注目

過去10年の優勝馬10頭中9頭は過去3走で重賞に出走した経験があり、うち5頭はその重賞で1勝以上を挙げていた。残る4頭は最高着順が5着以内かつ勝ち馬とのタイム差が0.1秒以内だった。過去3走で出走した重賞でこれに該当する成績を残していた馬に注目したい。〔表4〕

(河野 道夫)

〔表4〕優勝馬の過去3走における重賞での最高着順と勝ち馬とのタイム差(過去10年)
年度 優勝馬 過去3走における重賞での最高着順(勝ち馬とのタイム差)
2015年 キタサンブラック スプリングS1着
2016年 ディーマジェスティ 皐月賞1着、共同通信杯1着
2017年 ミッキースワロー 京都新聞杯5着(0.1秒)
2018年 ジェネラーレウーノ 京成杯1着
2019年 リオンリオン 青葉賞1着
2020年 バビット ラジオNIKKEI賞1着
2021年 アサマノイタズラ スプリングS2着(タイム差なし)
2022年 ガイアフォース 重賞未出走
2023年 レーベンスティール ラジオNIKKEI賞3着(0.1秒)
2024年 アーバンシック 京成杯2着(0.1秒)

ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。

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