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牝5歳
調教師:安田翔伍(栗東)

3勝クラスから格上挑戦した小倉記念で重賞初制覇を飾った。今回の舞台となる阪神・芝2000メートル戦も3戦2勝と好相性。暑い時季を得意としており、前走の勢いをキープして重賞連勝に挑む。
母は2014年オークスを制したヌーヴォレコルト、父はヨーロッパのマイルG1・4勝のキングマンという良血馬だ。2023年のクイーンC、フローラSは連続で4着となり、続くオークス(16着)でGⅠの舞台も経験。その後は条件戦を使いながら力をつけた。今年6月の3勝クラス・垂水S(阪神・芝2000メートル)で7着に敗れた後、格上挑戦で小倉記念に参戦。最軽量のハンデ51キログラムを生かし、直線で鋭く伸びて差し切った。管理する安田翔伍調教師は「別定の真っ向勝負よりはハンデ戦のほうがいいと思います。夏の体調の良さを生かせれば」と、重賞連勝に期待を寄せる。
牡5歳
調教師:友道康夫(栗東)

約1年4か月の長期休養明けだった前走でいきなりV。きょうだい3頭がGⅠホースという超良血馬がオープンクラス入りを決めた。2023年青葉賞(8着)以来となる重賞挑戦でもチャンスはありそうだ。
休養を挟みながら使われており、5歳馬でもキャリアは7戦となっている。成長力のある血統で、半姉ヴィルシーナ(父ディープインパクト)は5歳で出走した2014年ヴィクトリアマイルで連覇を飾り、半兄シュヴァルグラン(父ハーツクライ)も5歳だった2017年ジャパンカップを勝利。国内外のGⅠ・G1を計2勝した半姉ヴィブロス(父ディープインパクト)は、5、6歳時に海外G1で2着3回と息長く活躍した。本馬は前走の3勝クラス・関ケ原S(中京・芝2000メートル)を勝ち、オープンクラス入り。長期休養明けを使われた上積みも見込めるここから、さらに上を目指す。
牡4歳
調教師:庄野靖志(栗東)

重賞初挑戦だった前走の新潟大賞典は2着。メンバー中最速の上がり3ハロン33秒8(推定)をマークして、逃げ切った勝ち馬に迫った。堅実に末脚を使うタイプで、瞬発力勝負になれば重賞初制覇が狙えそうだ。
キャリア7戦は全て4着以内と堅実。その7戦の推定上がり3ハロンタイム順位は1位が4回、2位が2回、3位が1回と、常にメンバー中上位の末脚を繰り出してきた。今年初戦の3勝クラス・難波S(阪神・芝1800メートル)を勝ってオープンクラス入り。重賞初挑戦だった前走の新潟大賞典も、強烈な末脚を繰り出して2着に食い込んだ。今回は直線の短い内回りコースに替わるが、父スワーヴリチャードは本舞台の2018年大阪杯でGⅠ初制覇を果たしており、血統的には対応可能だろう。久々は苦にしないタイプだけに、約4か月ぶりの実戦でも力を発揮できそうだ。
牡6歳
調教師:手塚貴久(美浦)

キャリア28戦のうち24戦で掲示板(5着以内)を確保。2走前にオープンクラス初勝利を挙げ、前走の目黒記念でも3着に好走した。6歳を迎えて本格化ムード。ここで待望の重賞初勝利なるか、注目だ。
2023年夏にオープンクラス入り。重賞初挑戦だった昨年の中山金杯では3着に好走した。今年の日経賞は後方から追い上げ、勝ち馬から0秒1差の5着と健闘。7戦ぶりに重賞以外を走った前々走のメトロポリタンS(リステッド・東京・芝2400メートル)では、中団から鋭く伸びてゴール前の接戦を制した。前走の目黒記念は内をロスなく立ち回り、直線でしぶとく伸びて3着。近走は2400メートル以上の距離での好走が目立つが、全5勝中3勝を今回と同じ芝2000メートル戦で挙げており、距離は守備範囲だろう。8度目の重賞挑戦で念願のタイトルを狙う。
牡4歳
調教師:高野友和(栗東)

右回りの競馬場は〔4・0・2・2〕の好成績。今年出走した重賞2レース(東京新聞杯9着、新潟大賞典6着)は、ともに経験の少ない左回りコースだった。走り慣れた右回りコースなら反撃可能だろう。
半姉にGⅠ2勝のショウナンパンドラ(父ディープインパクト)がいる良血馬。デビュー2戦目の京都2歳Sで7着に敗れ、以降は条件戦を使いながら力をつけた。昨年秋に条件戦を連勝し、オープンクラス入り。今年初戦の東京新聞杯は9着だったが、続く大阪城S(リステッド・阪神・芝1800メートル)では3着に入った。前走の新潟大賞典はタフな馬場状態(稍重)で力を発揮できず6着。夏場は休養し、しっかり立て直した。今回は、短期免許を取得して今週から騎乗するJ.モレイラ騎手との新コンビ。どんな手綱さばきを見せるかにも注目だ。
牡5歳
調教師:宮本博(栗東)

今年に入って5戦3勝の成績を残し、オープンクラス入りを果たした。成長力のあるキタサンブラック産駒が、2022年ホープフルS(12着)以来となる久々の重賞挑戦でタイトル獲得を狙う。
デビュー3戦目に挑んだ2022年京都2歳Sでは、中団から追い上げて3着と好走し、今回出走するグランヴィノス(6着)に先着した。続くホープフルSは12着に敗れ、その後は1勝クラスで勝ち切れないレースが続いたが、今年2戦目に待望の2勝目を挙げると、2勝クラスも連勝。前走の3勝クラス・ストークS(阪神・芝2200メートル)を勝ってオープンクラス昇級を決めており、5歳を迎えての充実ぶりが光る。今年の5戦のうち、4コーナー5番手以内だった3戦は全てV。久々の重賞となるが、勝ちパターンに持ち込むことができればチャンスがありそうだ。
牡4歳
調教師:武英智(栗東)

昨年は京都新聞杯1着、神戸新聞杯2着と重賞で好走。今年の2戦はともに2桁着順に敗れたが、ここでは実績上位だ。前走の宝塚記念(16着)後は立て直されており、反撃ムードが漂う。自身初のハンデ戦で復活を期す。
2歳時はマイル前後の距離を中心に使われ、GⅠ初挑戦だった朝日杯フューチュリティSでは4着と健闘した。3歳の昨年から中距離路線を歩むと、京都新聞杯で重賞初制覇を果たし、日本ダービー(10着)の舞台にも立った。秋初戦だった神戸新聞杯は逃げ切ったメイショウタバルに次ぐ2着。そこから長期休養に入り、復帰初戦の今年のエプソムCは59キログラムの斤量を背負って16着。前走の宝塚記念も積極的に好位で運んだが、粘りを欠いて16着に敗れた。前走後は放牧でリフレッシュし、ここへ向けて乗り込んできた。実績馬が反撃に燃える。
せん8歳
調教師:池添学(栗東)

過去に2回チャレンジCに出走し、2022年が5着、京都開催の2024年が3着と、どちらも上位争いを演じた。前走のマイラーズC(7着)後に去勢手術を行い、ここで再スタート。相性のいいレースで三度目の正直なるか、注目だ。
キャリア30戦のうち17戦でメンバー中最速の推定上がり3ハロンタイムをマークし、非凡な瞬発力を発揮してきた。オープンクラスでは、2022年洛陽S(阪神・芝1600メートル)、2023年都大路S(京都・芝1800メートル)とリステッドを2勝。11月の開催だった昨年のチャレンジCでは、13番人気ながら3着に追い込んだ。8歳になった今年も自慢の末脚は衰え知らず。前走のマイラーズCは7着に敗れたが、上がり3ハロンはメンバー中最速の33秒1(推定)を計時した。その後、去勢手術を経て、帰厩後は順調に調教を消化。重賞初Vとともに、チャレンジC最年長Vを目指す。
(寺下 厚司)
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