2024年の当レースを制したトウシンマカオは、次走のスプリンターズSで優勝馬ルガルとクビ差の2着に健闘した。サマースプリントシリーズ最終戦としても、頂上決戦に向けた前哨戦としても見逃せない一戦だ。今回は、中京・芝1200メートルで開催された2020年から2022年ならびに2024年を含む過去10年のレース結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみたい。
過去10年の単勝人気別成績を見ると、連対馬延べ20頭のうち13頭を2番人気以内の馬が占めている。人気薄の馬が上位に食い込んだ例もあるとはいえ、人気の中心となっている馬は相応に高く評価するべきだろう。〔表1〕
単勝人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1番人気 | 7-1-0-2 | 70.0% | 80.0% | 80.0% |
2番人気 | 1-4-1-4 | 10.0% | 50.0% | 60.0% |
3番人気 | 0-0-1-9 | 0% | 0% | 10.0% |
4番人気 | 0-1-3-6 | 0% | 10.0% | 40.0% |
5番人気 | 0-0-2-8 | 0% | 0% | 20.0% |
6〜10番人気 | 1-3-3-43 | 2.0% | 8.0% | 14.0% |
11番人気以下 | 1-1-0-49 | 2.0% | 3.9% | 3.9% |
過去10年の年齢別成績を見ると、優勝馬延べ10頭はいずれも5歳以下だった。さらに、連対馬で見ると延べ20頭中17頭が5歳以下だった。若い年齢の馬を重視した方がよさそうだ。〔表2〕
年齢 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
3歳 | 1-3-1-10 | 6.7% | 26.7% | 33.3% |
4歳 | 5-1-1-23 | 16.7% | 20.0% | 23.3% |
5歳 | 4-3-3-27 | 10.8% | 18.9% | 27.0% |
6歳 | 0-2-4-34 | 0% | 5.0% | 15.0% |
7歳 | 0-1-1-20 | 0% | 4.5% | 9.1% |
8歳以上 | 0-0-0-7 | 0% | 0% | 0% |
過去10年の前走別成績を見ると、前走がGⅠ・JpnⅠ、GⅡ・JpnⅡだった馬が3着内率44.0%と優秀な成績を収めている。一方、重賞以外だった馬は3着内率が6.9%にとどまっている。前走の格が高かった馬ほど信頼できるレースだ。〔表3〕
注記:表は横にスクロールすることができます。
前走 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
GⅠ・JpnⅠ、GⅡ・JpnⅡ | 7-2-2-14 | 28.0% | 36.0% | 44.0% |
GⅢ・JpnⅢ | 3-8-6-80 | 3.1% | 11.3% | 17.5% |
重賞以外 | 0-0-2-27 | 0% | 0% | 6.9% |
過去6年の優勝馬6頭は、いずれも通算出走数が19戦以内、かつ前年以降の重賞を勝利した経験がある馬だった。比較的キャリアの浅い重賞ウイナーをマークしておきたい。〔表4〕
(伊吹 雅也)
注記:表は横にスクロールすることができます。
年 | 優勝馬 | 通算出走数 | 前年以降の重賞における最高着順 |
---|---|---|---|
2019年 | タワーオブロンドン | 12戦 | 1着(京王杯スプリングCほか) |
2020年 | ダノンスマッシュ | 19戦 | 1着(京王杯スプリングCほか) |
2021年 | レシステンシア | 10戦 | 1着(阪急杯) |
2022年 | メイケイエール | 11戦 | 1着(京王杯スプリングCほか) |
2023年 | テイエムスパーダ | 14戦 | 1着(CBC賞) |
2024年 | トウシンマカオ | 18戦 | 1着(オーシャンSほか) |
ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。