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牝6歳
調教師:池江泰寿(栗東)
一昨年のスプリンターズSでGⅠウイナーの仲間入りを果たした後も、スプリント路線の一線級を相手に安定した走りを見せている。今回も、実績馬として高い能力を見せつけたいところだ。
一昨年夏の北九州記念(2着)で初めて1200メートルのレースに挑戦して以降、掲示板(5着以内)を外したのは昨年の高松宮記念8着だけという堅実な成績を収めている。6歳を迎えた今年も、初戦のオーシャンSで2023年スプリンターズS以来となる久しぶりの白星を挙げると、高松宮記念では強敵を相手に3着に好走。前走の京王杯スプリングCでも2着に入り、むしろ安定感が増してきた印象さえ受ける。阪神競馬場では、ともに1400メートルのレースだったとはいえ2勝をマーク。秋初戦のここを勝利し、短距離界のトップホースであることを改めて証明したい。
牡6歳
調教師:高柳瑞樹(美浦)
前走の京王杯スプリングCで重賞5勝目をマーク。短距離路線を長く引っ張ってきた一頭と言えるだろう。昨年は中京開催だったセントウルSを勝っており、異なる舞台での当レース連覇を狙う。
メイクデビュー新潟(芝1600メートル)を勝った直後に臨んだ京王杯2歳Sで2着に好走。続く朝日杯フューチュリティSでも勝ち馬ドウデュースから0秒5差の6着に健闘するなど、早くから素質の高さを見せていた。2022年京阪杯で重賞初制覇。その後もレースでの経験を重ねながら着実に力をつけ、昨年のスプリンターズSでクビ差の2着に入って、GⅠの大舞台でも勝ち負けを演じるまでに成長した。同年暮れには初めての海外遠征(香港)も経験し、価値のある1年になったはずだ。今年は高松宮記念こそ4着だったが、前走の京王杯スプリングCを制覇。秋初戦の今回も短距離路線上位の実力を見せる。
牝3歳
調教師:坂口智康(栗東)
まだまだ伸びしろ十分の3歳馬で、今回がキャリア9戦目。すでに重賞タイトルを手にしているとはいえ、ここから経験を積んでいけば、さらなるパフォーマンスアップが見込めるはずだ。秋の飛躍が期待される。
父のファインニードルは2018年の高松宮記念でGⅠ初制覇。同年秋のスプリンターズSも制し、スプリントGⅠ春秋連覇を果たした快速馬だった。本馬はその父のスピードをしっかりと受け継ぎ、ここまで挙げた3勝はすべて1200メートルのレース。前々走の葵Sでは、15番人気の低評価を覆して重賞初制覇を果たした。初めて他世代が相手となった前走の北九州記念でも勝ち馬から0秒1差の3着に好走し、上の世代との戦いでも通用するスピードを示した。8月28日の1週前追い切りでは栗東坂路で4ハロン51秒4の好タイムを計時しており、引き続き気配は良好だ。
牡7歳
調教師:中尾秀正(栗東)
重賞勝ちこそないが、オープンクラスで2勝を挙げ、北九州記念では2年連続で2着に好走。タイトルをつかむだけの能力は十分にあると言えるだろう。7歳秋を迎えてもなお健在で、あらためて重賞タイトル獲得に挑む。
勝ち上がりにこそ時間がかかったものの、レースを重ねるごとに力をつけて着実に出世を果たした。一昨年の3勝クラス・船橋S(中山・芝1200メートル)を勝ってオープンクラス入りを決めると、昨年のオープン特別・北九州短距離S(小倉・芝1200メートル)で同クラス初勝利をゲット。今年は前々走の春雷S(リステッド・中山・芝1200メートル)を勝っており、7歳になっても息の長い活躍を見せている。前走の北九州記念でも、18頭立ての大外枠をものともしない走りで2着に好走。今回もライバルになるアブキールベイには先着しており、メンバー中上位の実力の持ち主であることは確かだろう。
牡5歳
調教師:庄野靖志(栗東)
今年春の阪急杯で重賞初制覇。直線で見せる末脚が重賞でも通用することを実証した。近2走は敗戦が続いているが、仕切り直しとなる秋初戦のこのレースで復活ののろしを上げたい。
昨年2月の3勝クラス・下関S(小倉・芝1200メートル)で2馬身差の快勝を飾り、オープンクラス入り。今年初戦の阪急杯で約1年ぶりの白星を挙げて重賞初制覇を果たした。前々走の高松宮記念(10着)はGⅠの強敵が相手、前走の京王杯スプリングC(7着)はこれまで実績の乏しい左回りの東京競馬場でのレースだったことを考えれば、決して力負けではなかったはずだ。今回は勝ち星がある阪神・芝1200メートルでのレースで、条件は好転するとみていいだろう。終い勝負のタイプだけに、開幕週の馬場コンディションがどうかというところはあるが、直線では武器の末脚を発揮してくるはずだ。
牝6歳
調教師:小椋研介(栗東)
一昨年のセントウルSの勝ち馬。中京開催だった昨年は16着と大敗を喫しただけに、阪神・芝1200メートルに舞台が戻る点は歓迎材料と言えるだろう。持ち前のスピードを生かして粘り込みを狙う。
2022年のCBC賞で重賞初制覇を飾ると、2023年にはセントウルSを制覇。昨年もアイビスサマーダッシュで3着に好走するなど、夏を得意にしていると言っていいだろう。秋競馬開幕とはいえ暑さはまだ夏そのもの。ここは力を発揮できるレースとなりそうだ。今年で6歳となったが、前々走のオープン特別・韋駄天S(新潟・芝1000メートル)で2着馬に3馬身差をつけて久しぶりの白星を挙げると、前走のアイビスサマーダッシュでも果敢に先行して2着。年齢は重ねたが、充実ぶりを感じさせる近走の内容で、勢いに乗って今回のレースに向かうことができるだろう。
牝3歳
調教師:松下武士(栗東)
今回が初めての1200メートルのレースとなるが、1400メートルのフィリーズレビューで重賞初制覇を果たしており、スピードは通用してもよさそう。前向きな気性面を考慮しても、距離短縮がプラスに働く可能性はありそうだ。
メイクデビュー京都は1/2馬身差の2着だったが、2戦目の未勝利(ともに京都・芝1600メートル)では2着に5馬身差をつける圧勝劇で初勝利。直後に挑んだアルテミスSでも3着に入り、重賞でも通用する脚力を示した。続く阪神ジュベナイルフィリーズでも4着に健闘。今年初戦のクイーンCこそ9着に敗れたが、フィリーズレビューを制して重賞ウイナーの仲間入りを果たした。今回はNHKマイルC(16着)以来の実戦となるが、8月27日には栗東坂路で4ハロン52秒2、ラスト1ハロン12秒2をマーク。調整も順調に進められており、出走態勢は整っているとみていいだろう。
牡8歳
調教師:畠山吉宏(美浦)
今年で8歳となったが、重賞での好走を見せており、スピードや能力に衰えは感じられない。豊富なキャリアと持ち前のスピードを武器に、一昨年のスワンS以来となる重賞制覇を狙う。
2022年の3勝クラス・紅葉S(東京・芝1600メートル)を勝ってオープンクラス入りを決めてから、長くこのクラスでレースを重ねている。一昨年のスワンSで重賞初制覇を達成。その後は白星から遠ざかっているものの、昨年は函館スプリントS、アイビスサマーダッシュで2着に好走。今年に入ってもオーシャンS、アイビスサマーダッシュで3着に入るなど、重賞で上位争いを演じている。もともとは1600メートルから1800メートルのレースを中心に出走していたが、スプリント路線に転向してからより成績を上げており、今回も力を発揮できる条件と言えそうだ。
(山口 大輝)
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