1965年の創設以来、ハンデキャップ重賞として行われてきたが、今年から別定戦に変わる。そのため少なからず傾向が変わるかもしれないが、ここでは過去10年のデータを見ていく。
過去10年で単勝1番人気はわずか1勝にとどまり、3着内率も40%と信頼感に欠ける成績となっている。成績が目立つのは4勝を挙げている2番人気。また、過去10年のうち2020年を除く9回で6番人気以下の馬が馬券に絡んでいる。人気薄を軸にする戦略もアリかもしれない。〔表1〕
単勝人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1番人気 | 1-2-1-6 | 10.0% | 30.0% | 40.0% |
2番人気 | 4-0-1-5 | 40.0% | 40.0% | 50.0% |
3番人気 | 0-3-1-6 | 0% | 30.0% | 40.0% |
4番人気 | 0-0-0-10 | 0% | 0% | 0% |
5番人気 | 0-0-1-9 | 0% | 0% | 10.0% |
6番人気以下 | 5-5-6-96 | 4.5% | 8.9% | 14.3% |
過去10年の馬番別成績を3分割した形で成績をまとめると、内寄りの馬番(1番から6番)が6勝を含む10連対と良い結果を残している。しかも、2024年1着のシンリョクカ(8番人気)、2022年1着のカラテ(10番人気)など、人気薄の激走も目立つので内寄りの馬番となった馬には注目だ。また、7番から12番と13番から18番の成績を比較すると、好走率は3番から18番が上位となっている。〔表2〕
馬番 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1〜6番 | 6-4-3-46 | 10.2% | 16.9% | 22.0% |
7〜12番 | 1-3-4-52 | 1.7% | 6.7% | 13.3% |
13〜18番 | 3-3-3-34 | 7.0% | 14.0% | 20.9% |
過去10年の前走別成績を見ると、前走がGⅠだった馬の好走率が高めだ。その中でも、日本ダービーだった馬が2勝(2018年ブラストワンピース、2023年ノッキングポイント)、天皇賞(春)だったユーキャンスマイルが2019年に1着、2022年に2着の成績を残している。また、2022年に10番人気で勝利したカラテも前走が安田記念だった。〔表3〕
前走 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
GⅠ | 4-2-0-17 | 17.4% | 26.1% | 26.1% |
GⅡ | 0-1-0-12 | 0% | 7.7% | 7.7% |
GⅢ | 5-5-7-69 | 5.8% | 11.6% | 19.8% |
オープン特別 | 0-1-2-13 | 0% | 6.3% | 18.8% |
3勝クラス | 1-1-1-21 | 4.2% | 8.3% | 12.5% |
近年の勝ち馬には共通点が少ないのだが、ひとつ挙げるなら当該年の重賞実績だ。2017年以降の優勝馬8頭のうち7頭には、同年の重賞で3着以内に入った実績があった。出走馬の今年の成績を見返してみよう。〔表4〕
(姫園 淀仁)
年 | 優勝馬 | 同年の主な重賞好走実績 |
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2017年 | タツゴウゲキ | 小倉記念1着 |
2018年 | ブラストワンピース | 毎日杯1着 |
2019年 | ユーキャンスマイル | ダイヤモンドS1着 |
2020年 | ブラヴァス | 七夕賞2着 |
2021年 | マイネルファンロン | なし |
2022年 | カラテ | 中山記念2着 |
2023年 | ノッキングポイント | 毎日杯2着 |
2024年 | シンリョクカ | 中山牝馬S3着 |
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