中京記念はサマーマイルシリーズの第3戦となる。昨年まではハンデ戦として7月に行われていたが、今年から別定戦となり、開催時期も8月に変更された。2020年は阪神・芝1600メートル、2021年と2022年、2024年は小倉・芝1800メートルで行われたが、それらを含めた過去10年のデータを分析していく。
過去10年の単勝人気別成績では、勝利数と連対数で5番人気から8番人気の馬が最も多くなっているが、3着以内馬の総数では4番人気以内の馬が最多となっている。一方、9番人気以下の馬は好走率が低く苦戦傾向にある。馬券の中心は8番人気以内の馬から選びたい。〔表1〕
単勝人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
4番人気以内 | 3-3-8-26 | 7.5% | 15.0% | 35.0% |
5〜8番人気 | 6-5-1-28 | 15.0% | 27.5% | 30.0% |
9〜12番人気 | 0-1-1-38 | 0% | 2.5% | 5.0% |
13番人気以下 | 1-1-0-34 | 2.8% | 5.6% | 5.6% |
過去10年の年齢別成績では、5歳馬が3着以内数で他の年齢を大きく上回っている。また、出走数は少ないながら3歳馬が3着内率28.6%、4歳馬も同23.1%をマーク。一方、6歳馬は出走数のわりに3着以内が少なく、7歳以上の馬は3着以内に入ってすらいない。〔表2〕
年齢 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
3歳 | 1-1-0-5 | 14.3% | 28.6% | 28.6% |
4歳 | 1-0-5-20 | 3.8% | 3.8% | 23.1% |
5歳 | 7-8-4-39 | 12.1% | 25.9% | 32.8% |
6歳 | 1-1-1-34 | 2.7% | 5.4% | 8.1% |
7歳以上 | 0-0-0-28 | 0% | 0% | 0% |
過去10年の前走の着順別成績では、前走で2着以内だった馬が3着内率37.5%と、3着以下だった馬と比べて高い数値を記録している。前走で連対していた馬には注目したい。前走が3着以下だった馬については3着内率で大きな差は見られず、10着以下に敗れていた馬も3勝を挙げていることから、前走で大敗していた馬を割り引く必要はなさそうだ。〔表3〕
前走の着順 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
2着以内 | 3-3-6-20 | 9.4% | 18.8% | 37.5% |
3〜5着 | 4-1-1-31 | 10.8% | 13.5% | 16.2% |
6〜9着 | 0-2-2-27 | 0% | 6.5% | 12.9% |
10着以下 | 3-4-1-48 | 5.4% | 12.5% | 14.3% |
2015年以降に中京競馬場で行われた年の優勝馬6頭は、いずれも前走でオープンクラスの芝1400メートル戦もしくは芝1600メートル戦に出走していた。また、6頭中5頭は前走で単勝4番人気以内に支持されていた。勝ち馬候補を予想する際は、前走がオープンクラスの芝1400メートル戦か芝1600メートル戦、かつそこで4番人気以内だった馬に注目したい。〔表4〕
(河野 道夫)
注記:表は横にスクロールすることができます。
年度 | 優勝馬 | 前走 | 前走の単勝人気 |
---|---|---|---|
2015年 | スマートオリオン | オープン特別・芝1400m | 11番人気 |
2016年 | ガリバルディ | オープン特別・芝1600m | 2番人気 |
2017年 | ウインガニオン | オープン特別・芝1400m | 3番人気 |
2018年 | グレーターロンドン | GⅡ・芝1400m | 3番人気 |
2019年 | グルーヴィット | GⅠ・芝1600m | 4番人気 |
2023年 | セルバーグ | オープン特別・芝1600m | 2番人気 |
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