CBC賞はサマースプリントシリーズの対象レースで、過去10年の優勝馬では2018年アレスバローズ、2021年ファストフォース、2023年ジャスパークローネの3頭がシリーズチャンピオンに輝いている。昨年に続き8月の開催となるが、阪神競馬場で行われた2020年、および小倉競馬場で行われた2021年と2022年を含めた過去10年の結果から、レースの傾向を導き出してみたい。
過去10年の単勝1番人気は3着内率30.0%と振るっていない。昨年も1番人気のキタノエクスプレスが7着に敗れ、勝利を収めたのは6番人気のドロップオブライトだった。ここ5年の優勝馬のうち4頭は6番人気以下で、それ以前は2016年から2019年にかけて2着に7番人気以下の馬が入っていたので、人気薄から買ってみる手もありそうだ。〔表1〕
単勝人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1番人気 | 1-1-1-7 | 10.0% | 20.0% | 30.0% |
2番人気 | 3-1-3-3 | 30.0% | 40.0% | 70.0% |
3番人気 | 1-2-2-5 | 10.0% | 30.0% | 50.0% |
4番人気 | 1-0-1-8 | 10.0% | 10.0% | 20.0% |
5番人気 | 0-0-0-10 | 0% | 0% | 0% |
6〜9番人気 | 3-4-3-30 | 7.5% | 17.5% | 25.0% |
10番人気以下 | 1-2-0-62 | 1.5% | 4.6% | 4.6% |
過去10年の年齢別成績を調べると、5歳が7勝と勝利数で他を圧倒している。そのうち3勝は単勝6番人気以下の馬が挙げたもので、2020年には13番人気のラブカンプーが優勝し、2着にも5歳で11番人気のアンヴァルが入り、3連単が200万円を超える高配当となった。これら2頭を含む10番人気以下で3着以内に入った3頭は全て5歳馬だった。〔表2〕
年齢 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
3歳 | 1-1-1-9 | 8.3% | 16.7% | 25.0% |
4歳 | 1-1-1-22 | 4.0% | 8.0% | 12.0% |
5歳 | 7-4-3-34 | 14.6% | 22.9% | 29.2% |
6歳 | 1-2-5-37 | 2.2% | 6.7% | 17.8% |
7歳以上 | 0-2-0-23 | 0% | 8.0% | 8.0% |
過去10年の優勝馬10頭中6頭は前走がオープン特別だった。また、前走が条件クラスだった馬も活躍が目立ち、中でも3勝クラス組は3着以内に入った5頭中4頭が7番人気以下と、人気薄の馬が好走している。〔表3〕
前走 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
GⅠ | 0-2-3-14 | 0% | 10.5% | 26.3% |
GⅡ | 0-2-1-11 | 0% | 14.3% | 21.4% |
GⅢ | 1-1-1-16 | 5.3% | 10.5% | 15.8% |
オープン特別 | 6-2-3-65 | 7.9% | 10.5% | 14.5% |
3勝クラス | 2-3-0-12 | 11.8% | 29.4% | 29.4% |
2勝クラス | 1-0-1-1 | 33.3% | 33.3% | 66.7% |
上記以外 | 0-0-1-6 | 0% | 0% | 14.3% |
ここ5年の優勝馬はみな、重賞だけでなくオープン特別も勝ったことがない馬だった。さらに5頭中4頭は前走で7着以下に敗れており、残る1頭も前走1着とはいえ勝利したのは2勝クラスのレースだった。それもあってか負担重量は5頭とも55キログラム以下となっている。〔表4〕
(高那実 マヤ)
注記:表は横にスクロールすることができます。
年度 | 優勝馬 | 負担重量 | 前走 |
---|---|---|---|
2020年 | ラブカンプー | 51kg | 韋駄天S7着 |
2021年 | ファストフォース | 52kg | 桂川S(3勝クラス)8着 |
2022年 | テイエムスパーダ | 48kg | 皆生特別(2勝クラス)1着 |
2023年 | ジャスパークローネ | 55kg | 函館スプリントS16着 |
2024年 | ドロップオブライト | 54kg | パラダイスS10着 |
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