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牝4歳
調教師:安田翔伍(栗東)
昨年の葵S、北九州記念を逃げ切った快速牝馬。昨年のスプリンターズS(8着)でも逃げを打ち、1000メートルの通過タイムは54秒7だった。現役屈指のスピードは、初めてとなる本舞台にもってこいだ。
デビュー3戦目以降、国内では主導権を奪うレースを続けており、昨年の葵Sで重賞初制覇。他世代との初対戦となった北九州記念も逃げ切った。その後は3連敗し、初の海外遠征だった前走のアルクオーツスプリント(G1・UAE・芝1200メートル)は5着。久々に後方からの競馬となったが、直線では外から強襲し、直線競馬の適性を感じさせる走りを見せた。帰国初戦に向けて乗り込みは順調。栗東坂路の1週前追い切りでは、自己ベストを1秒更新する4ハロン50秒3の好時計をマークした。C.ルメール騎手との新コンビで、約1年1か月ぶりの重賞Vを狙う。
牝6歳
調教師:小椋研介(栗東)
昨年のアイビスサマーダッシュでは、スピードを生かして粘り3着に好走した。本舞台だった前走のオープン特別・韋駄天Sは3馬身差の快勝。相性のいいコースで、2023年セントウルS以来となる重賞3勝目を狙う。
2022年CBC賞を1分05秒8のJRAレコードで逃げ切り、重賞初制覇。翌年のセントウルSは、14番人気の低評価ながら先手を奪って押し切った。その後は2桁着順続きだったが、昨年のアイビスサマーダッシュで3着に好走。牝馬らしく気温の高い夏場を得意としており、サマースプリントシリーズの対象レースでは、昨年まで3年連続で馬券に絡んでいる。今年3月のオーシャンS(15着)後に、定年解散を迎えた木原一良厩舎から小椋研介厩舎に転厩。2度目の直線競馬だった前走のオープン特別・韋駄天Sは、56キログラムのハンデを背負いながら堂々と押し切った。スピードを生かして昨年の雪辱に燃える。
牝5歳
調教師:前川恭子(栗東)
3歳時に重賞2勝を挙げ、昨年のサマースプリントシリーズでは北九州記念3着、アイビスサマーダッシュ1着、セントウルS3着といずれも上位争いに加わった。その後は苦戦が続くが、昨年勝利したレースで復活に燃える。
重賞初挑戦だった2023年チューリップ賞を逃げ切り勝ち。続く桜花賞で13着に敗れた後はスプリント路線に進み、葵Sで重賞2勝目を挙げた。昨年のアイビスサマーダッシュでは、馬群をさばいて伸び、久々の重賞制覇を飾った。今年3月に、定年解散した音無秀孝厩舎から新規開業の前川恭子厩舎へ転厩。前走の北九州記念は直線で進路が開かず、不完全燃焼の15着に敗れた。本レースへは1年前と同じ臨戦で挑むが、栗東坂路で行われた1週前追い切りでは、4ハロン51秒4(ラスト1ハロン11秒6)の好時計をマーク。休み明けを一度使って状態は上向いており、反撃ムードが漂う。
牡8歳
調教師:畠山吉宏(美浦)
昨年のアイビスサマーダッシュは2着。今年で8歳になったが、3月のオーシャンSで3着に好走するなど、年齢的な衰えは感じられない。昨年と同じく、函館スプリントSからのサマースプリントシリーズ転戦となる。
2歳時から重賞戦線で活躍するも、タイトル奪取にはあと一歩届かなかった。5歳秋にオープンクラス復帰を果たすと、2023年スワンSで待望の重賞初制覇を達成。昨年のサマースプリントシリーズは、函館スプリントSで2着に好走すると、続くアイビスサマーダッシュも2着。初めての直線1000メートル戦だったが、ラスト200メートル付近で先頭に立って粘り込み、舞台適性を示した。今年の函館スプリントSは11着に敗れたが、走破タイムは芝1200メートルでの自身最速となる1分07秒3をマーク。昨年と同じローテーションで1年前のリベンジなるか、注目だ。
牝6歳
調教師:武英智(栗東)
新潟・芝1000メートルは4戦して全て2着。3走前のルミエールオータムダッシュ(リステッド)でマークしたタイム54秒2は、今回のメンバー中で最速の持ち時計だ。3勝クラスからの格上挑戦となるが、時計的にも通用可能だろう。
2022年12月に3勝目を挙げた後は勝ち星から遠ざかっているが、本舞台では4戦して2着4回。着差もタイム差なしが3回、0秒1差が1回と惜しいレースが続く。前走の3勝クラス・駿風S(新潟・芝1000メートル、2着)は、外枠(8枠15番)から先手を奪うスピードを発揮し、クビ差の接戦に持ち込んだ。本舞台には全て中9週以上の間隔で出走しており、今回も中11週とフレッシュな状態での参戦となる。加えて、直線競馬での4戦のうち良馬場だった3戦で54秒台の走破タイムをマーク。持ち時計からは重賞でも十分に通用するはずだ。2022年桜花賞(12着)以来の重賞挑戦でタイトル獲得を狙う。
せん5歳
調教師:須貝尚介(栗東)
3歳時の2023年NHKマイルC(5着)で1番人気に支持されたほどの素質馬。その後は不振続きだったが、前走で復活の勝利を飾った。直線競馬は今回が初めてとなるが、持ち味の先行力を生かせば対応可能だ。
3歳時はキャリア4戦目での重賞初挑戦だった2023年ファルコンSで2着、続くNHKマイルCでは5着と上位争いに加わった。その後は長期休養を余儀なくされ、復帰後も力を出し切れないレースが続いた。今年は去勢手術を経て再出発。前走のオープン特別・安達太良S(福島・芝1200メートル)は、行きっぷり良く好位を追走すると、直線で鮮やかに抜け出し、約2年半ぶりの勝利を手にした。祖母はスプリント重賞で5勝を挙げたシーイズトウショウ。本馬も豊かなスピードを秘めており、折り合い面からも1000メートルへの距離短縮は歓迎だろう。
牝4歳
調教師:加藤士津八(美浦)
2023年京王杯2歳Sの勝ち馬。翌年のフィリーズレビュー2着後は2桁着順続きだったが、初めての1200メートルに挑んだ前走(3着)で復調の兆しを見せた。さらなる距離短縮で、久々の重賞制覇に挑む。
デビュー2戦目から3連勝で京王杯2歳Sを制覇。続くGⅠ初挑戦だった阪神ジュベナイルフィリーズは3着、翌年のフィリーズレビューは2着と、世代トップレベルのポテンシャルを発揮した。桜花賞(16着)後はなかなか力を発揮できず苦戦が続いたが、前走のオープン特別・安達太良S(福島・芝1200メートル)で3着に好走。初めてのスプリント戦で、56キログラムの斤量を背負いながら、未勝利(1着)以来となる逃げの手に出てしぶとく粘った。今回は前走からさらに距離を短縮し、初めての直線競馬で約1年9か月ぶりの勝利を目指す。
牡5歳
調教師:清水英克(美浦)
夏場が得意なタイプで、7月と8月は〔2・3・1・2〕の好成績。7月12日の前走で2着に好走したように、今年もこの時期に調子を上げてきている印象だ。重賞では2023年葵Sの4着が最高着順だが、真夏の重賞で初タイトル獲得に挑む。
初めての直線競馬だった昨年の3勝クラス・駿風S(新潟・芝1000メートル)では、中団から馬群をさばいて差し切り、オープンクラス入りを決めた。昇級後に出走したオープン特別・韋駄天S(新潟・芝1000メートル)は、昨年が8着、今年は7着。どちらもラストに追い上げるも、先行勢が止まらなかった。前走のオープン特別・安達太良S(福島・芝1200メートル)は、好位から早めに動く積極的な立ち回りでクビ差の2着に好走。脚質の幅が広がり、収穫のある一戦となった。前走の経験を生かせば、1000メートル戦でも序盤からポジションを取れるはず。重賞でもチャンスがありそうだ。
(寺下 厚司)
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