大波乱もあり得る

単勝3番人気以内の馬がそろって4着以下に敗れたことは過去10年で1度しかないが、2022年に16番人気のボンボヤージが勝利するなど、優勝馬の半数は6番人気以下だった。昨年も3着に16番人気のモズメイメイが入り、3連単は79万8750円の高配当となった。ハンデ戦らしく波乱の可能性を秘めた一戦と考えるべきだろう。〔表1〕

3着以内馬の半数以上が牝馬

過去10年の3着以内馬延べ30頭中18頭が牝馬で、2018年以外は単勝3番人気以内の牝馬が毎回3着以内に入っている。一方、牡・せん馬は3番人気以内に支持された馬が〔0・2・1・9〕と勝ち切れていないので、過信は禁物だろう。〔表2〕

前走でGⅢを勝っていた馬は要注目

過去10年の優勝馬は全て中6週以下での臨戦で、開催時期が早まった昨年も中4週だったピューロマジックが優勝している。〔表3〕

なお、過去10年の3着以内馬延べ30頭中18頭がGⅢ（グレード格付けのなかった時期の葵Sを含む）からの臨戦だった。中でも、前走を勝っていた馬の成績は〔4・4・1・3〕と3着内率が75.0%に達しているので、該当馬がいれば注目しておきたい。〔表4〕

重賞実績や夏の小倉での実績がものをいう

過去10年の優勝馬10頭のうち、2016年のバクシンテイオーを除く9頭は6歳以下だった。また、その9頭には芝1200メートルでの重賞勝利歴、もしくは夏の小倉・芝1200メートルでの勝利歴があった。このいずれかの実績を持つ6歳以下の馬が狙い目といえそうだ。〔表5〕

（高那実　マヤ）