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牡7歳
調教師:池江泰寿(栗東)
昨年のマイラーズCを勝って以降は、国内や海外、レースのグレードを問わず3着以内に好走しており、今がまさに充実期とみていいだろう。今回はさらにGⅠタイトルを積み重ねるチャンスだ。
デビュー当初は中距離を中心に使われていたが、2021年12月にマイル路線へ矛先を向けると、4連勝で2022年のマイラーズCを制覇。昨年はマイルチャンピオンシップでGⅠ初制覇を飾った。前走のドバイターフ(G1・UAE・芝1800メートル)では、香港のロマンチックウォリアーを退け2つ目のビッグタイトルをゲット。7歳の今年も活躍を続けている。5月29日には、約3年ぶりのコンビ復活となる浜中俊騎手を背に、栗東CWコースで6ハロン81秒5(ラスト1ハロン10秒5)の好タイムをマーク。鞍上も好感触をつかんでおり、帰国初戦でも調整は順調そのものと言えそうだ。
牡4歳
調教師:高野友和(栗東)
ここまでGⅠを2勝。今回と同じ舞台で行われたNHKマイルCでは、今年のヴィクトリアマイルを制したアスコリピチェーノに先着して勝利を飾った。6か月の休み明けでも、この舞台なら上位争い必至だ。
一昨年のメイクデビュー京都(芝1800メートル)で初陣を飾ると、続くデイリー杯2歳Sで重賞初制覇。無敗で挑んだ朝日杯フューチュリティSでは、1番人気の支持に応えてGⅠ初制覇を果たした。昨年初戦の共同通信杯は2着に敗れ、キャリア初となる黒星を喫したが、皐月賞3着を経て臨んだNHKマイルCでGⅠ2勝目をマーク。今回は昨年の香港マイル(G1・芝1600メートル、13着)以来約6か月ぶりの実戦となるが、5月28日には栗東坂路で4ハロン50秒1(ラスト1ハロン12秒2)を計時。自己ベストタイムを2秒3も更新しており、万全の態勢が整いつつあるとみていいだろう。
牡4歳
調教師:鹿戸雄一(美浦)
今年に入ってオープンクラス初勝利を挙げると、前走のダービー卿チャレンジTでは重賞初制覇を果たした。今回は初めてのGⅠ挑戦となるが、連勝の勢いに乗ってレースに向かえるだろう。
メイクデビュー中山で2馬身1/2差の快勝を飾ると、続く1勝クラス・葉牡丹賞(ともに中山・芝2000メートル)は2馬身差のV。初めてのマイル戦となった昨年の2勝クラス・芦ノ湖特別(東京)では2着に2馬身差をつける完勝で、いきなり距離適性の高さを披露した。その後もマイル戦を中心にオール連対を続けており、満を持してGⅠに挑む。伯母は秋華賞、ナッソーS(G1・イギリス)を制したディアドラ、近親には2009年のダービー馬ロジユニヴァースがいる。母系が伝える底力は今回のメンバーでもトップクラスと言ってよさそうで、本馬も大舞台での活躍が期待される。
せん7歳
調教師:和田勇介(美浦)
7歳となった今年に小倉大賞典、マイラーズCと重賞を連勝中。ベテランながら、ここにきて本格化の気配を漂わせている。今回が初めての芝GⅠ出走となるが、絶好のタイミングで挑戦することができそうだ。
初勝利はデビュー2戦目の未勝利(中山・ダート1800メートル)。2勝目も同コースでのものだったが、2勝クラスと3勝クラスは芝で勝ち星を挙げ、一昨年のディセンバーS(リステッド・中山・芝1800メートル)でオープンクラス初勝利を決めた。レースを使いながら着実に力を蓄え、昨年は小倉大賞典で2着に好走と、重賞でも通用するまでに成長を果たした。前走のマイラーズCは初のマイル戦だったが、鮮やかに差し切り、2着ジュンブロッサムに1/2馬身差をつけて重賞2勝目をマーク。この距離ではまだ底を見せていないとも言えるだけに、楽しみは大きい。
牝5歳
調教師:宮田敬介(美浦)
これまで1600メートルのレースでは勝ち星を挙げていないが、マイルチャンピオンシップと東京新聞杯で4着に入っている。1800メートルの府中牝馬Sで勝ち星を挙げていることからも、距離は対応可能とみていいだろう。
デビュー2戦目の未勝利(東京・芝1800メートル)で初勝利を挙げると、1勝クラス(東京・芝2000メートル)を連勝。重賞初挑戦となったローズSでは2着を確保した。続くエリザベス女王杯では、GⅠ初挑戦ながら他世代の牝馬を相手に勝利し、ビッグタイトルの獲得に成功。デビュー5戦目にして、GⅠウイナーの仲間入りを果たした。叔母のミッキークイーンは3歳時にオークスと秋華賞の二冠を制した後も、5歳までGⅠで活躍。成長力を備える母系の出身で、本馬ももうひと皮むけた姿を見せる可能性はありそうだ。東京コースで全4勝中3勝と結果を残している点も強調材料となる。
牡4歳
調教師:国枝栄(美浦)
まだGⅠ勝ちはないものの、GⅡを3勝しており、実力的にはGⅠタイトルに手が届くだけのものがあるとみていいだろう。この距離で2勝を挙げていることから、条件も合っていると言えそうだ。
メイクデビュー中山(芝1600メートル)で初勝利をつかむと、そこから3連勝でスプリングSを勝利。2着に3馬身1/2差をつける完勝での重賞初制覇となった。日本ダービー9着を挟み、昨年秋は毎日王冠で年長馬を相手に重賞2勝目をマーク。当時の2着ホウオウビスケッツが次走の天皇賞(秋)で3着に好走しており、強敵に先着した点でも価値のある1勝だったと言えるだろう。今回は約1年6か月ぶりの1600メートルのレースとなるが、2戦2勝の距離実績を残しており、むしろプラスに働く可能性もありそう。改めてGⅠ勝利に挑む。
牡6歳
調教師:深山雅史(美浦)
昨年のマイルチャンピオンシップで3着に入り、距離をこなせることを証明。2022年スプリンターズSでは2着に好走しており、GⅠでの実績は今回のメンバーでも上位のものがある。ここでも好勝負が可能だろう。
3歳時に葵Sで重賞初制覇を達成。一昨年は阪神Cで重賞2勝目を挙げ、昨年も重賞2勝と、着実に実績を積み上げてきた。息の長い活躍で短距離路線の先頭を走ってきただけに、なんとしてもGⅠのタイトルを手に入れたいところだろう。今回は、サウジアラビアの1351ターフスプリント(G2・芝1351メートル、2着)からの帰国初戦。5月28日には、美浦Wコースでラスト1ハロン11秒4(6ハロン83秒9)を一杯に追われてマークするなど、順調に調教メニューを消化している。東京コースで昨年の京王杯スプリングCを勝利した実績があり、舞台への不安も少ない。
牡4歳
調教師:石橋守(栗東)
昨年10月の3勝クラス・キングカメハメハメモリアル(東京・芝1600メートル、1着)以降は、4戦連続でメンバー中最速の推定上がり3ハロンタイムをマーク。強烈な末脚が武器と言っていいだろう。直線の長い東京マイルはぴったりの舞台だ。
デビュー4戦目の未勝利(阪神・芝2000メートル)で初勝利を挙げ、1600メートルに距離を短縮した続くシンザン記念では3着に好走。重賞初挑戦で高い能力を披露した。その後はクラシックも意識しながら再び距離を延ばしたが、2勝目は昨年秋のマイル戦、3勝クラス・キングカメハメハメモリアルだった。その後もマイルのレースを使われ、キャピタルS(リステッド・東京・芝1600メートル)と東京新聞杯で白星を重ねている。東京・芝1600メートルでは4戦して3勝をマーク。敗れた1戦はGⅠのNHKマイルC(8着)で、力をつけた今こそ同舞台のGⅠでリベンジを果たしたい。
(山口 大輝)
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