今週の注目レース

目黒記念(GⅡ)

東京競馬場 2500メートル(芝)ハンデ 4歳以上オープン

出走馬情報

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アドマイヤテラ

牡4歳

調教師:友道康夫(栗東)

  • 父:レイデオロ
  • 母:アドマイヤミヤビ
  • 母の父:ハーツクライ
ここに注目!

GⅠ初挑戦だった昨年の菊花賞で3着に好走。今年初戦だった前走のオープン特別・大阪―ハンブルクC(阪神・芝2600メートル)は、好位追走から抜け出して快勝した。2000メートルから2600メートルの距離で全4勝をマーク。適性のある距離で重賞初制覇のチャンスだ。

デビュー2連勝を飾った素質馬。昨年の若葉S(リステッド・阪神・芝2000メートル)と京都新聞杯は連続4着で惜しくも春のクラシックには出走できなかったが、GⅠ初挑戦だった2走前の菊花賞では後方から早めに仕掛けて3着に好走。そこから約6か月の休養を挟み、前走のオープン特別・大阪―ハンブルクCでオープンクラス初勝利を飾った。2戦連続で騎乗した武豊騎手は「完勝でしたね。前走より良くなっていました」と成長を実感していた。母アドマイヤミヤビは2017年のクイーンCを勝ち、オークスでも3着に入った活躍馬。血統的にも初めての東京競馬場は歓迎材料だろう。

スティンガーグラス

牡4歳

調教師:木村哲也(美浦)

  • 父:キズナ
  • 母:ライフフォーセール
  • 母の父:Not For Sale
ここに注目!

キャリア7戦で4勝をマーク。昨年は重賞に2度挑戦し、スプリングS6着、セントライト記念5着と大きくは崩れなかった。近2走で条件クラスを連勝し、ここで3度目の重賞参戦。成長力を武器に初タイトル獲得を狙う。

昨年1月のメイクデビュー中山(芝2000メートル)を勝ち、2戦目で重賞のスプリングSに挑戦。後方追走からメンバー中2位タイの上がり3ハロン33秒4(推定)を発揮するも、前には届かず6着に敗れた。その後は条件クラスで3勝を挙げてオープンクラスに出世。半姉に2018年阪神ジュベナイルフィリーズを制したダノンファンタジー(父ディープインパクト)がいる良血馬で、さらなる活躍が期待できそうだ。これまで2400メートル以上の距離では3戦3勝と負けておらず、さらにC.ルメール騎手とのコンビでは〔4・1・0・0〕の好相性。頼もしい名手の継続騎乗で、重賞初制覇に挑む。

ハヤヤッコ

牡9歳

調教師:国枝栄(美浦)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:マシュマロ
  • 母の父:クロフネ
ここに注目!

芝とダートで重賞を制した二刀流ホース。白毛の馬体からもファンの多い一頭だ。3走前には今回と同じ舞台のアルゼンチン共和国杯を制した。今年で9歳となったベテランホースが重賞4勝目に挑む。

キャリア7勝の内訳は芝3勝、ダート4勝。重賞初挑戦だった2019年レパードSを勝ち、そこから約3年後の2022年函館記念で芝重賞も制した。さらに約2年4か月を経て、昨年秋のアルゼンチン共和国杯で重賞3勝目を挙げた。息の長い活躍を見せており、今年初戦だった日経賞も10着とはいえ勝ち馬とのタイム差は0秒4で、大きくは負けていない。キングカメハメハ産駒は過去10年の目黒記念で5勝を挙げており、ここ3年は3連勝中(2022年ボッケリーニ、2023年ヒートオンビート、2024年シュトルーヴェ)。相性のいい血を引く本馬も続きたい。

サンライズソレイユ

牡4歳

調教師:矢作芳人(栗東)

  • 父:キズナ
  • 母:ソラリア
  • 母の父:Scat Daddy
ここに注目!

ダートで2勝を挙げ、昨年11月から芝路線にシフト。近5走はいずれも3着以内を確保しており、使いつつ力をつけている。条件戦を連勝した勢いに乗り、昨年のステイヤーズS6着以来の芝重賞に挑戦する。

芝・ダートで2勝ずつ挙げ、キャリア15戦のうち12戦で掲示板(5着以内)を確保しているように、舞台を問わない堅実な走りが目立つ。格上挑戦した今年初戦のオープン特別・万葉S(中京・芝3000メートル)でも2着に好走した。近2走の条件戦を連勝してオープンクラス入り。3勝クラスを勝ち上がって昇級初戦で目黒記念Vを果たせば、2020年キングオブコージ以来となる。半姉カレンブーケドール(父ディープインパクト)が2019年のオークスとジャパンカップで2着に好走するなど東京で実績を残しており、血統的に舞台替わりも問題ないはずだ。

マテンロウレオ

牡6歳

調教師:昆貢(栗東)

  • 父:ハーツクライ
  • 母:サラトガヴィーナス
  • 母の父:ブライアンズタイム
ここに注目!

今年初戦のアメリカジョッキークラブCでは、昨年のダービー馬ダノンデサイルと0秒1差の2着に好走。関東圏の重賞で初めて3着以内に入った。3年ぶりとなる東京競馬場でも上位進出なるか、注目だ。

デビュー3戦目の2022年きさらぎ賞で重賞初制覇。その後も重賞で2着3回、3着1回の成績を残し、GⅠでも2023年の大阪杯4着、天皇賞(春)5着と上位争いを演じている。休養明けだった3走前の中日新聞杯で3着に入って復調をアピール。2走前のアメリカジョッキークラブCでも2着に好走した。本レースと同じ距離の日経賞では、昨年が勝ち馬から0秒2差の4着、今年も0秒4差の8着と大きく崩れていない。キャリア22戦のうち20戦で手綱を取る横山典弘騎手とのコンビ継続で臨む今回の一戦。ベテランの好リードが久々の重賞タイトルに導くのか、注目だ。

シルブロン

牡7歳

調教師:稲垣幸雄(美浦)

  • 父:トーセンジョーダン
  • 母:グレイシアブルー
  • 母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!

2023年ダイヤモンドS3着、2024年ステイヤーズS2着と、3000メートルを超える長距離重賞での実績がある。豊富なスタミナを生かせる展開になれば、重賞の2500メートル戦にも対応できるだろう。

条件戦を使いながら力をつけ、4歳暮れにオープンクラス入り。重賞初挑戦の2023年ダイヤモンドSでは1番人気に支持され、中団から追い上げるも3着に敗れた。その後はなかなか上位争いができなかったが、昨年のステイヤーズSで12番人気ながら力強く伸びてハナ差の2着に好走。今年の2戦は馬体重がプラス16キログラム、マイナス26キログラムと安定せず、好走した3走前のように500キログラム前後の馬体で出走できるかがポイントになる。全4勝に加え、重賞で好走した2戦は東京と中山競馬場で、輸送時間の短い競馬場が合うのだろう。

マイネルクリソーラ

牡6歳

調教師:手塚貴久(美浦)

  • 父:スクリーンヒーロー
  • 母:マイネトゥインクル
  • 母の父:ムタファーウエク
ここに注目!

キャリア27戦のうち23戦で掲示板(5着以内)を確保している堅実派。前走でオープンクラス初勝利を挙げ、6歳となって本格化ムードが漂う。7度目の重賞挑戦で待望の初タイトルを手にしたい。

2023年夏にオープンクラス入り。重賞初挑戦だった昨年の中山金杯では3着に好走した。その後も重賞に出走し続け、2走前の日経賞では後方からメンバー中最速の上がり3ハロンタイム(推定)をマークし、勝ち馬から0秒1差の5着。7戦ぶりのリステッド出走だった前走のメトロポリタンS(東京・芝2400メートル)では中団から鋭く伸び、ゴール前の接戦を制して勝利を飾った。以前は2000メートル前後を使われていたが、距離を延ばした近2走が好内容。今年に入って馬体重も少しずつ増えているように、充実ムードが漂う。

ディープモンスター

牡7歳

調教師:池江泰寿(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:シスタリーラヴ
  • 母の父:Bellamy Road
ここに注目!

オープン特別・リステッド計3勝の実績がありながら、重賞は未勝利。昨年は小倉記念3着、チャレンジC2着と惜しいレースが続いた。前走から中2週の間隔となるが、中5週以内なら〔3・2・0・2〕と好成績を残している。

3歳時の2021年はクラシック三冠(皐月賞7着、日本ダービー16着、菊花賞5着)に出走。ここまでの全5勝を2000メートルと2200メートル戦で挙げている。キャリア初の1800メートル戦だった前走・エプソムCは序盤からペースが速く、中団から追い上げるも7着。今回の2500メートル戦も初めてだが、2022年のオープン特別・丹頂S(札幌・芝2600メートル)で2着の好走歴があり、5着を確保した2021年菊花賞の走りからも、距離延長は歓迎だろう。7歳でもキャリアは22戦で、まだ衰えはなさそう。12回目の重賞挑戦で、念願のタイトルを狙う。

(寺下 厚司)

ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。

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