葵Sは芝1200メートルで争われる3歳馬限定戦で、2018年に重賞となった。2022年にはGⅢに格付けされ、同年の優勝馬ウインマーベルは秋にスプリンターズSで2着に入り、古馬になってからも重賞勝利を重ねている。中京競馬場で行われた2021年と2022年を含む、重賞格付け後の7回の結果を参考にレースの特徴を探っていく。
単勝1番人気馬は過去7年で3勝を挙げているものの、その際の2着馬はいずれも9番人気以下だった。また、3着以内馬21頭中10頭は6番人気以下の馬で、毎年のように伏兵が台頭している点からも、波乱傾向の強い一戦と考えた方がよさそうだ。〔表1〕
単勝人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1番人気 | 3-0-1-3 | 42.9% | 42.9% | 57.1% |
2番人気 | 0-2-1-4 | 0% | 28.6% | 42.9% |
3番人気 | 0-1-0-6 | 0% | 14.3% | 14.3% |
4番人気 | 1-0-1-5 | 14.3% | 14.3% | 28.6% |
5番人気 | 0-0-1-6 | 0% | 0% | 14.3% |
6〜9番人気 | 2-3-2-21 | 7.1% | 17.9% | 25.0% |
10番人気以下 | 1-2-0-52 | 1.8% | 5.5% | 5.5% |
過去7年で活躍が目立つのは前走がオープン特別だった馬で、3着以内馬21頭中12頭が当てはまる。その中でもマーガレットSまたは橘Sで3着以内だった馬が〔4・2・2・11〕(3着内率42.1%)と活躍している。該当馬は人気がなくても侮れない。〔表2〕
前走 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
JRA重賞 | 2-2-1-32 | 5.4% | 10.8% | 13.5% |
オープン特別 | 4-5-3-36 | 8.3% | 18.8% | 25.0% |
1勝クラス | 1-1-2-27 | 3.2% | 6.5% | 12.9% |
地方のレース | 0-0-0-2 | 0% | 0% | 0% |
過去7年の性別成績を見ると、3着以内馬の頭数、好走率ともに牝馬が優勢となっている。3連単145万円の大波乱を演出した2021年の優勝馬レイハリア(13番人気)や、昨年の優勝馬ピューロマジック(8番人気)も牝馬だった。第1回の2018年にもゴールドクイーンが9番人気の低評価を覆して勝利を収めており、牝馬は馬券に絡んだ13頭中8頭が6番人気以下だったので、配当妙味という点でも牡・せん馬を上回っている。〔表3〕
(高那実 マヤ)
性 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
牡・せん | 2-4-2-58 | 3.0% | 9.1% | 12.1% |
牝 | 5-4-4-39 | 9.6% | 17.3% | 25.0% |
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