京都ダート1900メートルで行われるGⅢで、過去の勝ち馬にはグロリアムンディ、テーオーケインズ、オメガパフューム、チュウワウィザードなど、ダート2000メートル以上の重賞で結果を残していた馬が名を連ねている。今回は中京競馬場で開催された2021年と2022年を含む過去10年の結果から傾向を調べている。
過去10年の単勝人気別成績を見ると、毎年7番人気以内の馬が2頭以上は3着以内に入っている。また、1番人気馬は〔5・1・0・4〕という成績で勝率が50%に達し、3番人気馬は〔1・4・4・1〕で3着内率90%という驚異の数字を残している。〔表1〕
単勝人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
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7番人気以内 | 10-9-8-43 | 14.3% | 27.1% | 38.6% |
8番人気以下 | 0-1-2-84 | 0% | 1.1% | 3.4% |
過去10年の前走の着順別成績で、勝率が高いのは前走で2着以内に入っていた馬。特に重賞(地方含む)で2着以内に入っていた馬は〔6・4・3・16〕の成績で、3着内率は44.8%となる。また、前走10着以下の馬の巻き返しがあるのも特徴。6着から9着だった馬の成績に対して、3着以内数も好走率も大きく上回っている。〔表2〕
注記:表は横にスクロールすることができます。
前走の着順 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
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2着以内 | 7-4-4-39 | 13.0% | 20.4% | 27.8% |
3〜5着 | 0-2-4-23 | 0% | 6.9% | 20.7% |
6〜9着 | 1-0-1-37 | 2.6% | 2.6% | 5.1% |
10着以下(競走中止含む) | 2-4-1-28 | 5.7% | 17.1% | 20.0% |
過去10年の前走の競馬場別成績で、出走頭数が10頭未満の場を除くと、好走率が高いのは前走が東京競馬場や地方競馬だった馬となっている。地方競馬のレースから臨戦してきた馬で3着以内に入った7頭のうち6頭は、前走がダート2000メートル以上のレースだった。一方、前走が中山競馬場や阪神競馬場だった馬は好走率が低め。これらには直近2か月以内に行われたマーチSやアンタレスSも含まれるので、そこからの臨戦馬はやや割り引いて考えたい。〔表3〕
(姫園 淀仁)
前走の競馬場 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
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福島 | 0-0-0-2 | 0% | 0% | 0% |
新潟 | 0-0-0-1 | 0% | 0% | 0% |
東京 | 3-1-3-17 | 12.5% | 16.7% | 29.2% |
中山 | 1-2-1-20 | 4.2% | 12.5% | 16.7% |
中京 | 0-0-0-6 | 0% | 0% | 0% |
京都 | 0-1-0-13 | 0% | 7.1% | 7.1% |
阪神 | 2-3-4-53 | 3.2% | 8.1% | 14.5% |
地方競馬 | 3-3-1-14 | 14.3% | 28.6% | 33.3% |
海外 | 1-0-1-1 | 33.3% | 33.3% | 66.7% |
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